第73回カンヌ国際映画祭やバンクーバー国際映画祭など世界中の映画祭に正式出品されたニル・ベルグマン監督最新作『Here We Are(英題)』が、邦題を『旅立つ息子へ』として3月26日(金)に公開されることに。合わせて場面写真も解禁となった。

ニル・ベルグマン監督最新作『旅立つ息子へ』が公開決定!

本作の主人公は、世界でいちばん愛する息子のために、キャリアも妻も捨てて、子育てに人生を捧げてきた元グラフィックデザイナーのアハロン(シャイ・アヴィヴィ)だ。「金はなくても愛がある!」と田舎に引っ込み、2人だけの世界を楽しんできた。ところがある日、彼らに突然の試練が訪れる。自閉症スペクトラムを抱える息子を全力で守る父と、父の愛を受けとめて心優しい青年に成長した二十歳の息子・ウリ(ノアム・インベル)。この2人の結末とは……?

父親役のシャイ・アヴィヴィは、『喪が明ける日に』などに出演するイスラエルのベテラン俳優だ。息子への想いを全身で表現しており、その溢れる愛に涙すること必至! なお、この物語は脚本家ダナ・イディシスの父親と、自閉症スペクトラムの弟の特別な関係がモデルとなっている。劇中では、弟のお気に入りでもあるチャールズ・チャップリンの『キッド』へのオマージュも描かれている。

息子・ウリ役を演じたのは、オーディションを勝ち抜いた気鋭の新人ノアム・インベルだ。そのリアリティ溢れる天才的な演技は、『ギルバート・グレイプ』のレオナルド・ディカプリオの再来を彷彿させると世界中で評判に。まるで役作りとは思えないほど、自然な姿でその複雑なキャラクターを体現している。実際に、彼の父親は自閉症スペクトラム施設の職員で、小さい頃から施設の友達と一緒に育った経験が、キャラクターへの深い理解に繋がっているとのこと。

そして今回解禁された場面写真では、息子を愛おしそうに見つめる父親・アハロンの姿や、自転車から降りて仲良く足並みを揃えて歩いているシーン、旅先の光景にきらきらと目を輝かせているウリを捉えたカット、シャトルバスで移動している場面、そして切なくも愛おしげな表情のアハロンの姿が切り取られている。

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©︎ 2020 Spiro Films LTD.
東京国際映画祭で2度のグランプリを誇るニル・ベルグマン監督最新作『旅立つ息子へ』が公開決定!場面写真も解禁 film210122_musukoe_5-1920x1080
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東京国際映画祭で2度のグランプリを誇るニル・ベルグマン監督最新作『旅立つ息子へ』が公開決定!場面写真も解禁 film210122_musukoe_1-1920x1162
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本作のメガホンを取ったのは、東京国際映画祭において長編デビュー作『ブロークン・ウィング』と2作目『僕の心の奥の文法』でグランプリを受賞したニル・ベルグマンだ。そんな彼の最新作は、国内で最も有名な映画評論家から是枝裕和監督の作品と並べられ、イスラエル・アカデミー賞では監督賞をはじめ4部門を受賞するなど高い評価を得ている。

20年間24時間、ずっと一緒に過ごしてきた父と息子。旅を通して息子の成長に気づいたとき、切なくも優しい別れが、ふたりを温かく包み込む。世界中で共感と感動の涙がこぼれた、実話をもとにした親子の愛情物語に是非期待してほしい。

INFORMATION

旅立つ息子へ

3月26日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開
監督:ニル・ベルグマン(『僕の心の奥の文法』 第23回東京国際映画祭グランプリ受賞)
脚本:ダナ・イディシス
出演:シャイ・アヴィヴィ、ノアム・インベル、スマダル・ヴォルフマン
©︎ 2020 Spiro Films LTD.
2020年/イスラエル・イタリア/ヘブライ語/94分/1.85ビスタ/カラー/5.1ch/英題:Here We Are/日本語字幕:原田りえ
配給:ロングライド

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