「金はなくても愛がある！」ニル・ベルグマン監督最新作『旅立つ息子へ』新場面写真が解禁

2020年のカンヌ国際映画祭など世界中の映画祭に正式出品されたニル・ベルグマン監督最新作『旅立つ息子へ』が3月26日（金）に公開される。この度、本作の新たな場面写真が解禁となった。

ニル・ベルグマン監督最新作『旅立つ息子へ』の新場面写真が解禁！

本作の主人公は、世界でいちばん愛する息子のために、キャリアも妻も捨てて、子育てに人生を捧げてきた元グラフィックデザイナーのアハロン（シャイ・アヴィヴィ）。「金はなくても愛がある！」と田舎に引っ込み、2人だけの世界を楽しんできた。ところがある日、彼らに突然の試練が訪れる。自閉症スペクトラムを抱える息子を全力で守る父と、父の愛を受けとめて心優しい青年に成長した二十歳の息子・ウリ（ノアム・インベル）。この2人の結末とは……？

今回解禁された場面写真は4枚。父アハロンと息子のウリが、体を寄せ合いまるで心を通わせ合っているような姿をはじめ、仲良く一緒に魚釣りやヒゲ剃りをして、2人だけで過ごすかけがえのない時間を楽しんでいるシーン、そしてウリがこよなく愛しているチャールズ・チャップリンのイラストが映し出されている。

本作は、脚本家ダナ・イディシスの自閉症の弟と、彼女の父親をモデルにして描かれている。ダナの弟はチャップリンの映画がお気に入りで、なかでも『キッド』は繰り返し観ているという。ベルグマン監督はそのエピソードから着想を得て、キーとなる要素に『キッド』を取り入れた。監督は「本作との共通点がありますし、あの名作が描く人間性や、思いやり、愛情はインスピレーションを与えてくれたと思っています。世界的に愛されている名画が、自分の監督作に登場していることは、純粋に幸せだと思っています」と語っている。

チャップリンの『キッド』のように、深く強い親子愛を表現した本作。奇しくも今年は『キッド』製作から100年という節目の年であり、2月17日（水）にはNHK BSプレミアムで同作が放送される。映画『旅立つ息子へ』の鑑賞前に是非、この名作もおさらいしてみては。

3／26（金）公開『旅立つ息子へ』本予告／世界中がこの美しい親子愛に大粒の涙！！