是枝裕和もその才能に惚れ込んだ、新進気鋭の監督・佐藤快磨の劇場デビュー作で、第68回サン・セバスティアン国際映画祭で最優秀撮影賞を受賞した、仲野太賀主演の映画『泣く子はいねぇが』が11月20日(金)より全国公開される。そしてこの度、心揺さぶられる本予告が完成! 折坂悠太による主題歌も発表された。

仲野太賀主演『泣く子はいねぇが』の本予告&主題歌が解禁

サン・セバスティアン国際映画祭に続き、シカゴ国際映画祭や東京フィルメックスのコンペティションへの正式出品も決まっているなど今、国内外から注目されている本作。監督・脚本・編集の佐藤快磨が、秋田県・男鹿半島の伝統文化「男鹿のナマハゲ」から、“父親としての責任”、“人としての道徳”というテーマを見出し、作り上げた作品だ。親になることからも、大人になることからも逃げてしまった主人公が、過去の過ちと向き合い、不器用ながらも青年から大人へ成長する姿を描いた完全オリジナル作品となっている。

大人として、そして父親としての自覚も曖昧な主人公たすくを演じるのは、個性溢れる表現力で注目を集める演技派俳優、仲野太賀。そして妻ことね役の吉岡里帆、親友の志波役の寛一郎に加え、山中 崇余 貴美子柳葉敏郎といった実力派俳優が集結した。

仲野太賀が叫ぶシーンに心打たれる|『泣く子はいねぇが』の本予告が解禁&主題歌が折坂悠太“春”に決定! film201009_nakukohainega_8

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子供が生まれてもなお父親の自覚がないたすく(仲野太賀)は、育児に疲れ果てた妻のことね(吉岡里帆)から「なーんにも考えてないでしょ」と突き放され、返す言葉もない。男鹿の伝統行事「ナマハゲ」で大失態を犯し、家族を置いて逃げるように上京したもののそこにも居場所はなく、失ったものを取り戻したい一心で2年ぶりに帰省する。

しかし周囲の目は冷たく、兄・悠馬(山中 崇)に は「帰ってきてみただけなんだべ、許してもらえるかもって」と浅はかな気持ちを見透かされる始末。さらに、再会したことねからは「再婚する」と告げられる。それでもことねの力になりたいと食い下がるたすくだが、「じゃあ払える? 養育費とか、慰謝料とか」と現実を冷酷に突きつけられるのだった。大人にも父親にもなりきれない未熟な自分を痛感しながらも、なかなか変わることができないもどかしさ。そんなたすくが絞り出すように呟いた「俺が父親だよ」という決意の言葉。大切なものを失ってしまったたすくが最後に爆発させた思いとは……。たすく演じる仲野太賀渾身の「泣く子はいねぇが!」という熱い叫びに思わず心揺さぶられる予告映像となっている。

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この予告を盛り上げるのは、数々の著名アーティストからも絶賛される音楽界の新進気鋭、折坂悠太が本作のために書き下ろした主題歌“”。2018年10月に発売した2ndアルバム『平成』がCDショップ大賞を受賞し、2019年にはフジテレビ系月曜9時枠ドラマ「監察医 朝顔」主題歌に抜擢、同ドラマのシーズン2の主題歌続投も決定するなど益々注目を集めているシンガーソングライターだ。

本作へ起用されたきっかけは、撮影中に、主演の仲野から折坂の楽曲が本作の世界観にぴったりだという提案から。曲を聞いたプロデューサーや監督は折坂の作品に強く惹かれ、主題歌だけでなく劇伴も依頼。交渉の末、今回初めて折坂が映画主題歌、そして、劇中に流れる楽曲全般も手がけることとなった。幼少期にロシアやイランで過ごした折坂のバックボーンを活かした多様で、多彩な楽器から生み出された音楽は、伝統文化を題材にした本作に“現代”というエッセンスを加えている。そんな映画の世界観を存分に活かしたエンターテイメント感あふれる楽曲にも注目してほしい。

映画『泣く子はいねぇが』本予告 | 11/20[金]公開

どうだろう。男鹿の土の中で眠る種や幼虫は、芽吹き、這い出す自らの行く末を考えるか。
ただ今を、今だと思い、うごめき、もだえているのではないだろうか。
この映画は土の中を映す。芽吹く希望を今は知らない、あいつと私。それを映す。
エンドロールの先に来る季節を想いながら、音を添えさせてもらいました。是非ご覧ください。

折坂悠太

INFORMATION

泣く子はいねぇが

仲野太賀が叫ぶシーンに心打たれる|『泣く子はいねぇが』の本予告が解禁&主題歌が折坂悠太“春”に決定! film201009_nakukohainega_1

11月20日(金)より、新宿ピカデリー他全国ロードショー
出演:仲野太賀 吉岡里帆 寛一郎 山中崇 / 余貴美子 柳葉敏郎
監督・脚本・編集:佐藤快磨
主題歌:折坂悠太「春」(Less + Project.)
企画:是枝裕和
エクゼクティブ・プロデューサー:河村光庸
プロデューサー:大日向隼、伴瀬萌、古市秀人
企画協力:分福
制作プロダクション:AOI Pro.
配給:バンダイナムコアーツ/スターサンズ
製作:『泣く子はいねぇが』製作委員会
©2020「泣く子はいねぇが」製作委員会

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