日本におけるNetflix作品が、第93回アカデミー賞にて合計16作品・38部門の最多ノミネートを達成した。
Netflixがアカデミー賞で16作品・38ノミネートを達成!
今回は、デヴィッド・フィンチャー監督&ゲイリー・オールドマン主演の『Mank/マンク』が、作品賞/監督賞/主演男優賞など最多10部門にノミネート。実話を基にした本作は、1941年の名作映画『市民ケーン』でアカデミー賞脚本賞を受賞した脚本家“マンク”ことハーマン・J・マンキウィッツを主人公として、のちの名作が生まれるまでの壮絶な舞台裏が描かれている。
『Mank/マンク』予告編 – Netflix
さらに、エディ・レッドメインやジョセフ・ゴードン=レヴィットらが共演した『シカゴ7裁判』が、作品賞/助演男優賞など6部門でノミネートを獲得。本作は、反体制に立ち上がったクセ者“シカゴ・セブン”の裁判を描いた、実話に基づく人間ドラマだ。ノースカロライナ映画批評家協会賞ではサシャ・バロン・コーエンが助演男優賞を受賞し、英国アカデミー賞では作品賞にノミネートされている。
『シカゴ7裁判』予告編 – Netflix
そして『マ・レイニーのブラックボトム』は、チャドウィック・ボーズマンによる主演男優賞など5部門にノミネート。チャドウィック(『ブラックパンサー』)の遺作となった本作は、“ブルースの母”と呼ばれた歌手マ・レイニーとミュージシャンたちを描いたもの。チャドウィックは、シカゴ映画批評家協会賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞、そして放送映画批評家協会賞でも主演男優賞を受賞、英国アカデミー賞でも主演男優賞にノミネートされており、アカデミー賞での受賞でも本命とされている。
『マ・レイニーのブラックボトム』予告編 – Netflix
さらに、トム・ハンクス主演&ポール・グリーングラス監督による『この茫漠たる荒野で』が、撮影賞/作曲賞など4部門にノミネート。他にも、『私というパズル』ではヴァネッサ・カービーが主演女優賞、『ヒルビリー・エレジー -郷愁の哀歌-』のグレン・クローズが助演女優賞、グレン・キーン監督の『フェイフェイと月の冒険』は長編アニメーション賞にそれぞれノミネートされている。受賞作の発表にも是非ご注目を!
『Mank/マンク』(原題:『Mank』):10部門
作品賞、監督賞(デヴィッド・フィンチャー)、主演男優賞(ゲイリー・オールドマン)、助演女優賞(アマンダ・セイフライド)、撮影賞、美術賞、作曲賞、音響賞、衣装デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞
『シカゴ7裁判』(原題:『The Trial of the Chicago 7』):6部門
作品賞、助演男優賞(サシャ・バロン・コーエン)、脚本賞、撮影賞、編集賞、歌曲賞
『マ・レイニーのブラックボトム』(原題:『Ma Rainey’s Black Bottom』):5部門
主演男優賞(チャドウィック・ボーズマン)、主演女優賞(ヴィオラ・デイヴィス)、美術賞、衣装デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞
『この茫漠たる荒野で』(原題:『News of the World』):4部門
撮影賞、美術賞、音響賞、作曲賞
『ヒルビリー・エレジー -郷愁の哀歌-』(原題:『Hillbilly Elegy』):2部門
助演女優賞(グレン・クローズ)、メイクアップ&ヘアスタイリング賞
『私というパズル』(原題:『Pieces of a Woman』):1部門
主演女優賞(ヴァネッサ・カービー)
『ファイブ・ブラッズ』(原題:『Da 5 Bloods』):1部門
作曲賞
『ザ・ホワイトタイガー』(原題:『The White Tiger』):1部門
脚色賞
『ミッドナイト・スカイ』(原題:『The Midnight Sky』):1部門
視覚効果賞
『これからの人生』(原題:『The Life Ahead』):1部門
歌曲賞
『ユーロビジョン歌合戦 ~ファイア・サーガ物語~』(原題:『Eurovision Song Contest: The Story of Fire Saga』):1部門
歌曲賞
『フェイフェイと月の冒険』(原題:『Over The Moon』):1部門
長編アニメーション映画賞
『愛してるって言っておくね』(原題:『If Anything Happens I Love You』):1部門
短編アニメ-ション映画賞
『オクトパスの神秘: 海の賢者は語る』(原題:『My Octopus Teacher』):1部門
長編ドキュメンタリー映画賞
『ハンディキャップ・キャンプ: 障がい者運動の夜明け』(原題:『Crip Camp: A Disability Revolution』):1部門
長編ドキュメンタリー映画賞
『ラターシャに捧ぐ ~記憶で綴る15年の生涯~』(原題:『A Love Song For Latasha』):1部門
短編ドキュメンタリー映画賞