舞台挨拶では主演の蛭子さんが「どうも、蛭子能収です。」とあいさつすると、何でもないひと言に会場は笑いに包まれた。続けて「映画主演とかするタイプじゃないのに依頼が来たからやりましたけど、ほんとに申し訳ないと思っています」と、申し訳なさそうに話すも、自虐的な発言とその様子に客席からの笑い声は止まらなず、会場は大盛り上がり!
蛭子さんの役柄について橋本さんは、「蛭子さんが主役と聞いてどんな映画になるんだろうと想像が出来なかったんですけど、めちゃくちゃかっこよくなかったですか?」と会場に呼びかけると、一斉に「かっこよかったー!」とオウム返しが?! 思った以上の反響に、蛭子さんは照れた様子だった。
今回初めてメガホンを取った徳永監督は、「いきなり蛭子さんが初主演で、暗中模索の中撮影を始めたんですが、最初からかっこいい蛭子さんにしよう! と決めて撮らせていただきました。」と、初監督の感想を語った。
劇中の演技について問われた蛭子さんは、「自分では考えず、監督の言う通りにしていました。 仕事でもどこでも上の人の言う通り、TVでもプロデューサーの言う通りです。」と、蛭子さんらしいコメント。クスクスと笑っていたお客さんも、さすがにこのコメントには大爆笑。また、役作りについて話題が及ぶと、「役作りも何も、蛭子さんは自分の役名すら覚えていなかったんですよ。」と、徳永監督から苦い思い出を暴露される場面も。さらに、「セリフは一生懸命覚えました、だからあんまりトチってないですよね。」と、 返答する蛭子さんに対し、徳永監督は、「現場に台本持ってきたのは蛭子さんだけです!」とすかさずツッコんでいました。
今回のアクションシーンは、すべて自身が演じきったという蛭子さん。「あれは1回で撮ったわけじゃなく、ちょっとずつ撮ってやったんです。」と語り、撮影のちょっとした裏話を披露。また、高倉健さんの演技を目指していたという蛭子さんは、「もっとハードなエッチなシーンがあってもよかったんじゃないかな。」と、自信満々に語り、再び会場を沸かせていた。
最後に、徳永監督は「蛭子さんの意外な一面が楽しめる内容となっていますので、ご家族やお友達に蛭子さんがかっこよかったよと言ってください!」と作品をアピールし、楽しい雰囲気のまま舞台挨拶は幕を閉じた。
任侠野郎
6月4日(土)全国順次公開
出演:蛭子能収、柳楽優弥、トリンドル玲奈、安田顕、大谷亮介、中尾明慶、やべきょうすけ、橋本マナミ、北原里英(NGT48)、大悟(千鳥)、橘ケンチ(EXILE)、佐藤二朗
監督:徳永清孝
脚本:福田雄一
音楽:牧戸太郎
編成企画:堀金澄彦
プロデューサー:植野浩之、高畑正和、森清知成、星野恵
制作:日本テレビ放送網株式会社 KATSU-do
制作協力:アバンズゲート 日テレアックスオン
配給:KATSU-do c2016『任侠野郎』製作委員会2016/日本/69分/カラー
主題歌:ARCHAIC RAG STORE「LOVE SONG」(KAIROS inc.)
挿入歌:『任侠野郎』(歌:蛭子能収 作詞:福田雄一 作曲:牧戸太郎)
大切な人を守るため、そして仁義のために、己の命をかけて戦う男がいた。かつて関東一円に名を轟かせた小里組の元若頭、柴田源治。親分の仇をとるために正岡組の組長を殺し、刑務所に入った後、ひっそりと街に戻った彼は、ある思いからクレープ屋を営んでいた。しかし昔の仲間と再会した源治は、衝撃の事実を知る。かつての仇討ちのために殺した正岡組組長は、親分を殺した犯人ではなかった。さらに、源治を騙し正岡組組長を殺させた榊組は、正岡組の事業を乗っ取ろうとしていた。組長を亡くした正岡組は、一人娘・時子が必死に守っていたが、争いは激しくなっていった。父親を奪ってしまった時子に懺悔の念を持ちつつも過去と決別しようとする源治だが、次第に争いに巻き込まれていってしまう。
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