“愛とは、嫉妬交じりの強い性欲に過ぎない”

『奇跡の海』でカンヌ国際映画祭グランプリ、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』でパルムドールを獲得したデンマークの鬼才ラース・フォン・トリアー。『ドッグヴィル』『アンチクライスト』『メランコリア』など数々の衝撃作を発表してきた彼が、自身すべてのフィルモグラフィをも凌駕する問題作であると同時に、トリアー流の“喜劇”とも言える独創的な傑作『ニンフォマニアック』を完成した。これまでも多くの作品で極限の状況下における愛の形を表現してきたが、本作のテーマはずばり “女性のセクシュアリティ”。自らをニンフォマニアック(=色情狂)と自覚する一人の女性の半生を詩的かつユーモラスにVol.1、Vol.2の2部構成で描き切っている。

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また、このトリアー渾身の企画に、世界中の演技派スターが集結。主人公の女性ジョー役には監督のミューズ、シャルロット・ゲンズブール。快楽を求めて不特定多数の男性とセックスにふける満たされない女性を体当たりで演じている。ジョーの相手役ジェロームを演じるシャイア・ラブーフも過激なセックスシーンを惜しげもなく披露している。そのほかユマ・サーマン、ウィレム・デフォー、クリスチャン・スレイター、ジェイミー・ベル、ジャン=マルク・バール、ステラン・スカルスガルドなど、そうそうたる役者たちが体当たりの演技で新境地を切り開いている。

    

『ニンフォマニアック Vol.1』『ニンフォマニアック Vol.2』 

( Vol.1)10月11日(土)~/( Vol.2)11月1日(土)~新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町・渋谷ほか全国順次公開
監督/脚本: ラース・フォン・トリアー『ダンサー・イン・ザ・ダーク』『アンチクライスト』『メランコリア』
出演:シャルロット・ゲンズブール『メランコリア』、ステラン・スカルスガルド『ドラゴン・タトゥーの女』、ステイシー・マーティン、シャイア・ラブーフ『トランスフォーマー』 、クリスチャン・スレイター『トゥルー・ロマンス』、ジェイミー・ベル『リトル・ダンサー』 、ユマ・サーマン『キル・ビル』、ウィレム・デフォー『アンチクライスト』、ミア・ゴス、ソフィ・ケネディ・クラーク『あなたを抱きしめる日まで』、コニー・ニールセン『グラディエーター』、ジャン=マルク・バール『グラン・ブルー』、ウド・キア『メランコリア』
2013年/デンマーク・ドイツ・フランス・ベルギー・イギリス/英語/カラー&モノクロ/シネマスコープ/ドルビーデジタル/字幕翻訳:松浦美奈/原題:NYMPHOMANIAC/上映時間<Vol.1>:1時間57分<Vol.2>:2時間03分
配給:ブロードメディア・スタジオ
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