クエンティン・タランティーノ監督最新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が8月30日(金)に全国ロードショーされる。本作は、現在フランス・カンヌで開催中の<第72回カンヌ映画祭>のコンペティション部門に正式出品されている。そして現地時間21日(火)、ついに本編が初披露された。
ベールに包まれていたストーリーが明らかに!
タランティーノは1994年に『パルプ・フィクション』でパルム・ドールを受賞し、2004年には同映画祭の審査員長を務めているが、コンペ部門出品は『イングロリアス・バスターズ』以来10年ぶりで3度目となる。25年ぶりに再びパルム・ドール受賞なるか大いに注目されている。
現地時間21日に、カンヌの地がワールドプレミアとなる『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の公式上 映で映画本編がついに初お披露目となった。タランティーノ監督を始め、レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット、マーゴット・ロビーらレッドカーペットから到着したキャストたちを歓迎する観客たちから上映が始まる前から鳴りやまない拍手が盛大に贈られた。
上映終了後には約6分間にもおよぶスタンディングオベーションとなり、レオとブラピの眼には涙が光り、タランティーノが観客席で感謝の言葉を述べるという異例の事態となった。
大盛況の公式上映を終え一夜明けた5月22日(水)に、タランティーノ、レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット、マーゴット・ロビーらが公式記者会見に出席。大勢の記者の前で今までベールに包まれていた本作のストーリーについて語った。
タランティーノが「今までの作品の総括のような部分も無意識的に出ていた」と、過去8作品の集大成であると語る本作について、レオナルド・ディカプリオは「監督にしてみたら原点回帰なのかな。幸運にも僕らが仕事をさせてもらってるこの業界に対するラブレターなんだと思う」とコメント。
また、ブラッド・ピットは「レオは人物が崩壊する瞬間を今まで見たことがないくらいの素晴らしい演技でそれを表現してみせた」と、ディカプリオの演技を絶賛し、マーゴット・ロビーは、自身が演じたシャロン・テートという役が「物語の心臓」であると表現し、「私の目から見て彼女は一筋の光だった」と明かした。
詳細なストーリーが明かされていない本作はこの映画祭でストーリーが明らかとなったわけだが、タランティーノはこのワールドプレミアの前に、自筆の署名を添えカンヌの観客に対してストーリーを明かさないよう依頼している手紙画像を本作の米国公式SNSにて公開している。ストーリーが気になる方は劇場での公開をお楽しみに!