2013年12月21日(土)よりロウ・イエ監督の最新作『パリ、ただよう花』が渋谷アップリンク、新宿 K’s シネマにて全国順次公開される。

物語の主人公は北京からパリにやってきたばかりの若い教師、花(ルビ:ホア)。なじみのない街で彼女は様々な男と体を重ね、自分の狭いアパートと大学の間、かつての恋人たちとフランスで新たに出会った人々の間を漂う。ある日、建設工のマチューという男と出会う。一目で恋に落ちた2人は、激しく肉体を求め合う。お互い、秘密を抱えたまま…。

原作は、リウ・ジエが自身の体験をもとに、インターネット上で発表した小説『裸』。ロウ・イエ監督にとって初の原作作品だが、彼はこの小説を映画化しようとした理由をこう語る。「僕が常に興味を持っている“愛”というテーマを、女性の視線で率直かつ正直に、人間的な視線で提示していました。愛は人間にとって日常的な問題です」撮影は、ジャ・ジャンク―作品には欠かせない撮影監督、ユー・リクァイ。出演は、LOUISVUITTON、Dior、Yves Saint Laurentなど、トップブランドの広告等で活躍するフランス生まれの中国人モデル兼女優コリーヌ・ヤンと、ジャック・オーディアール監督『預言者』(09年)のタハール・ラヒム。中国から来た教師とフランスに住む建設工という対症的なふたりを圧倒的な存在感で熱演、「『預言者』以来のハマり役」(ル・モンド紙)と評された。

異なる人種や文化、暴力と優しさ、愛とセックスのはざまで揺れ動くある女性の“愛の問題”を描く、本作をもって5年間の中国国内での映画製作の禁止が解かれたロウ・イエ版『ラスト・タンゴ・イン・パリ』、必見だ。

『パリ、ただよう花』

2013年12月21日(土)より、渋谷アップリンク、新宿K’sシネマにて公開

監督、脚本:ロウ・イエ
脚本:リウ・ジエ
撮影:ユー・リクウァイ
出演:コリーヌ・ヤン、タハール・ラヒム
配給・宣伝:アップリンク(仏・中国/2010年/105分)