携帯電話の電源を切るのは、映画上映中のマナーですよね。し・か・し! 今夏、その常識を覆し、スマートフォン(以下、スマホ)専用のアプリを起動させながら鑑賞する、映画史上初の試みが『貞子3D2』にて行われます!! この「スマ4D」なる上映、一体どのような仕掛けが行われるのか…? 全く予測もつかないまま、ホラー映画好き担当の編集部スタッフ・ヤーマネが一足お先に体験してきちゃいました! 因みに自身のスマホが故障中なので、iPadでトライ。
入口で3Dメガネを受け取るところまでは一緒。しかし、本編スタート前に、事前にDLしていた「貞子3D2」アプリの起動を促す映像が流れはじめました。指示通りに起動をすると…「感染注意!」と恐ろしい文字が画面に現れ、同時に激しいサイレン音も鳴り響く! 正直、ココで一番ビックリしたかも…。
そしてスタートした本編。登場人物が電話すると・・・自分のiPadにかかってきたーー! 画面表示も他の着信同様の画面で超リアル。しかも登場人物の声がiPadからも映画のシステムからも聞こえてくるので、なんだか自身も物語に登場している気分になってきます。その後も上映中に、「画面をスクリーンに向けろ!」、「画面をこすれ!」等指示があり、それを実際に行うと…「ギャーーー!!」と叫んでしまう仕掛けから、「iPadが壊れた?」と一瞬血の気が引くような連動までも!!
(C)2013『貞子3D2』製作委員会
もちろん、スマホ連動以外でスクリーンにて、貞子の不気味な姿や、ホラー映画定番の「ああ、いなくなった……と思ったら、まだいたーーー!」シーン、3D効果で目の前まで飛び出してくる呪われた物体(?)などなど、ホラーファン納得の恐怖ポイントも仕込まれており、バッチリ冷や汗流す内容でしたのでご安心を。
ところで、今回のスマ4D上映の評判について映画宣伝担当の方に聞いたところ、「新しい映画の楽しみ方として評判です。いろいろな可能性が考えられますよね。一部ではスマ4D上映だと作品に集中できない、という声もありますが。」とのことでした。でも、個人的に家でDVDを鑑賞中にスマホを触っているのと同様の感覚で特に違和感はありませんでしたよ! 読者の皆さまはアリ? ナシ? 今後も増えるかもしれない「スマホ連動映画上映」、是非皆さんも体験してみてはいかがでしょうか?
text by ヤーマネ
ストーリー
謎の大量死を引き起こした「呪いの動画」事件から5年。安藤孝則と鮎川茜の間には一人娘・凪(なぎ)が生まれていた。出産後に茜は死亡し、孝則は妹の楓子(ふうこ)に凪をあずけ、娘との距離を取った。その頃、「呪いの動画」による死亡事件が再び頻発。楓子はその死は必ず凪の周りで起こっていると気付く。そして自ら5年前の事件を探り、当時の首謀者で死刑囚の柏田清司に面会した楓子は、“貞子”、そして “貞子の子”について聞かされる。これ以上隠し通せないと気付いた孝則は、ついに楓子に打ち明ける。それは「呪いの動画」、茜の死と凪に関わる驚愕の事実であった。だが死の連鎖は一向に収まらず、街には長い髪の女が大量に出現し始めるのだった…。
『貞子3D2』
2013.08.30(土)3D/スマ4D同時公開
キャスト:瀧本美織/瀬戸康史/大沢逸美 平澤宏々路 大西武志/石原さとみ(特別出演)/山本裕典/田山涼成
原作:鈴木光司(『エス』角川ホラー文庫)
監督:英勉
脚本:保坂大輔、杉原憲明
音楽:川井憲次
主題歌:東方神起“SCREAM”(avextrax)
配給:角川書店