息子は母を信じ、「世界」へ飛び出していく
もう一作、4月8日より公開される「母と息子」映画は、レニー・アブラハムソン監督の『ルーム』。マイケル・ファスベンダーが演じた被り物を被ったまま生活している奇妙な主人公『FRANK-フランク-』に続く監督作となる。今作は、第 88 回アカデミー賞で作品賞ほか 4 部門にノミネートされ、息子とともに生きようとする母を演じたブリー・ラーソンが、主演女優賞を初ノミネートで受賞した、この春の注目作である。
「ルーム」本予告
原作は、作家エマ・ドナヒューのベストセラー小説『部屋』。監禁された母親と、そこで生まれ育った息子が、長らく断絶されていた外界へと飛び出していく脱出劇と、その後、母と息子が社会へ適応していく過程で生じる葛藤や苦悩を描いた感動のドラマ。
愛するがゆえに、本当の「世界」を息子に教えたい母は、命がけの行動に出る。息子はそんな母を信じ、「世界」へ飛び出していく。極限の環境下でも、母の息子を大切に想う気持ちに誰もが感動せずにはいられないだろう。
山河ノスタルジア
4月23日(土)より、Bunkamuraル・シネマほか全国順次公開
監督・脚本:ジャ・ジャンクー(『長江哀歌』、『罪の手ざわり』)
撮影:ユー・リクウァイ
音楽:半野喜弘
出演:チャオ・タオシルヴィア・チャン、チャン・イー、リャン・ジンドン、ドン・ズージェン
製作:上海電影集団、Xstream Pictures、北京潤錦投資公司、MK Productions, ARTE, CNC、バンダイビジュアル、ビターズ・エンド、オフィス北野
2015 年 中国=日本=フランス 125 分
(c) Bandai Visual, Bitters End, Office Kitano
ルーム
4月8日(金)より、全国公開
監督:レニー・アブラハムソン( 『フランク』)
出演:ブリー・ラーソン( 『ショート・ターム』)、ジェイコブ・トレンブレイ
©ElementPictures/RoomProductionsInc/ChannelFourTelevisionCorporation2015
edit by Rina Kawarai