4月上旬、新生活や新年度のスタートで、心が疲れている方も多いのではないしょうか? そんな方へおすすめしたいのが、過去の思い出や気持ちを蘇らせてくれる青春映画

淡くて甘酸っぱい思い出や繊細な気持ちは、疲れた心をきっと潤してくれるはず。映画を観て、かつて経験した「青春」を思い出してみませんか?

恋愛からスポ根まで、今回は洋画と邦画から編集部がおすすめの青春映画を8作品ご紹介。

Qetic編集部らしく、ファッションや音楽にも注目した洋画篇から、青春を謳歌した気分が味わえる邦画篇までセレクトしました。好みの1作品をぜひ見つけてみてください。

ファッションや音楽にも注目!
世界観に引き込まれる洋画篇

ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール

「ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール」予告

「青春」を感じる映画ということでセレクトさせていただいたのは、映画『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』。

ベルセバことベル・アンド・セバスチャン(Belle and Sebastian)のスチュアート・マードックが監督・脚本を務めている作品。

スチュアート・マードックが書く陰鬱な歌詞にポップなメロディーが特徴のベルセバにも通じる世界観が描かれており、思春期の苦悩や青春のほろ苦さを思い起こさせてくれる映画ではないでしょうか。

劇中曲の良さはもちろんのこと、レトロでポップな衣装なども見どころのひとつです。

by

トレインスポッティング

最近になってやっと第2弾がでた、1996年の映画(R-15指定)『トレインスポッティング』。この映画は、今までに付き合ったクソメンヘラサブカル女にオススメされてきた作品の中で、唯一「うわ〜くらったなぁ…」って思った映画です(笑)。

内容は、スコットランドのヘロイン中毒の若者達の日常を描いていいて、ストーリーとしては、いたってシンプルで、「え?? (笑)」ってなるぐらいシンプルに終わります。

ただ、ヘロインを打った時の感覚(したことないケド)、悲しみ、恋などといった表現を、淡々と喋るセリフや、カメラワーク、音楽で表現されていていつのまにか一気に引き込まれてます。

ファッションもちょうど今、リバイバルされてるUKストファッションの全世紀で、坊主にセットアップでadidasのスニーカーだったりそこにもしびれます。

音楽はイギーポップやdisco.ユーロビートなどが使われていて、先日あった爆音映画祭でも放映されたり、評価は高いです。最後、主人公ユアン・マクレガーが語るシーンであの名曲Underworldの“born slippy”が流れた時は鳥肌が立ちます! (LP音源はトレインスポッティングのサントラにしかないらしい……)

Underworld – Born Slippy

by Yuuzirou Nakamoto

ブレックファスト・クラブ

『ブレックファスト・クラブ』予告編

言わずもがなの名作『ブレックファスト・クラブ』ですが、あえてセレクトさせてください。それまでの「青春映画」の常識を覆す、伝説的「青春映画」。学校側から休日登校の間を言い渡された男女5人の高校生が、友情の絆に結ばれていく姿を描くこの作品。とにかく80年代全開の色合いや服装、疾走感溢れる80sロックに、一見「あれ? これは単なるオシャレリア充映画かな?」と脳裏をよぎります。

しかしそれは全くの見当違いで、思春期なら誰もが感じる不安や孤独、様々な葛藤をリアルに感じさせてくれる作品でした。いちいち個性が強いのに、それぞれとってもキュートな一面をもつ登場人物たちに、「個性の大切さ」に気づかされる。つまらない大人になりたくないと改めて思える大好きな映画です!

by 嶋田

永遠の僕たち

映画『永遠の僕たち』予告編

何度観たかわからないガス・ヴァン・サント監督の映画、『永遠の僕たち』。おしゃれなファッションとセンスのいい音楽で、パッと見た印象は単なるファッショナブルな「青春」映画ですが、ストーリーの意味がわかると奥が深い1作です。

この物語の主人公は臨死体験をし、幽霊が見えるイーノックと余命三ヶ月を宣告されたアナベル。「死」に向かい合い時には逃げ出し、近づいたり離れたり、2人が繰り広げる展開は儚くも優しく、心を揺さぶられます。また幽霊役で俳優の加瀬亮が出演(しかも日本語で会話をします)。彼の役割を考えるとより物語に深みが出てきます。

キラキラしていて、優しさに包み込まれるような「死と青春」の物語。映画を観た後は冒頭シーンに流れるビートルズの“Two of us”を聴きながら、大切な人の元へ足を運んでほしいと思います。

The Beatles – Two of Us

by maomao

her/世界でひとつの彼女

映画『her/世界でひとつの彼女』予告編

この映画『her/世界でひとつの彼女』のことは一言で表せないし、結論はこれといってまとめることができないけど……。これまでいろいろなことがあったと思います。決して全てがハッピーな映画ではないのに、これを観るとどこか心が落ち着くというか。あと個人的にハイライトになる部分は、アーケード・ファイアの“Supersymmetry”が流れるシーン。この曲を聴くたびに、そのシーンのどこか悲しいけど多幸感に溢れる気持ちが蘇ってきます。

Her (Trailer Music) Arcade Fire – Supersymmetry

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by 梨太郎