10月11日(金)より公開となる是枝裕和監督の最新作『真実』が、<第76回ヴェネチア国際映画祭>コンペティション部門オープニング作品に選出されたことを受け、カトリーヌ・ドヌーヴ、ジュリエット・ビノシュ、リュディヴィーヌ・サニエ、クレモンティーヌ・グルニエ、マノン・クラヴェル、そして是枝裕和監督が記者会見とフォトコールに参加した。
是枝監督への歓声が鳴り止まないほど注目を集める
真っ青な空が輝く晴天に恵まれた、<第76回ヴェネチア国際映画祭>のオープニングで、レースがあしらわれた優雅なプラダのドレスで登場したカトリーヌ・ドヌーヴをはじめ、ジュリエット・ビノシュ、マノン・クラヴェル、リュディヴィーヌ・サニエ、クレモンティーヌ・グルニエ、是枝裕和監督が記者会場に登場した。
250人キャパの会見場は報道陣で満員。面々が現れるなり、マスコミ陣からは歓声と拍手が鳴る大盛り上がりのなか、それぞれが海外媒体の質問に応じ、会見終了後は、是枝監督がファンからのサインの要望に快く応える姿も見受けられた。
フォトコールでも、沢山のメディアが集まり、「是枝!」、「カトリーヌ!」、「ジュリエット!」と歓声が止まらず、昨年『万引き家族』で<カンヌ国際映画祭>パルムドール賞を受賞し、今や世界中で注目を集める是枝監督の最新作である本作への注目度の高さが感じられる。
公式記者会見の一部を紹介
Q:最初にご挨拶。映画の制作、出演のきっかけ。
是枝監督
元々は、楽屋のシーンだけで出来上がる舞台を考えていました。しかし、実際に映画が動き出したのは、ジュリエット・ビノシュさんから一緒に映画を作る冒険をしないかと、2011年に提案をいただいたことがきっかけです。その時点では、日本で撮るのか、フランスで撮るのかといった確たる目標があったわけではないのですが、ふと、あの話をフランスで撮ってみようかと思いつきました。戯曲の主人公は、その国の映画史を代表する女優だったので、もしかすると、そのような女優さんを撮るチャンスが生まれるのではと思ったんです。そこで、大幅に戯曲を書き直して、母と娘の話に仕上げました。脚本が完全に固まる前の段階で、何度もお二人にお会いして、インタビューをさせていただき、女優という人生を送られている方の生の言葉を、どのように脚本に落としていくかという作業を、継続的な信頼関係のなかで、数年に渡って行っていきました。その結実したものがこの『真実』です。
カトリーヌ・ドヌーヴ
ジュリエット・ビノシュ
カトリーヌ・ドヌーヴ
世界中から高い注目を集める是枝監督の最新作『真実』は、10月11日公開となっているため、ぜひチェックしてほしい。
真実
10月11日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国公開
原案・監督・脚本・編集:是枝裕和
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、ジュリエット・ビノシュ、イーサン・ホーク、リュディヴィーヌ・サニエ
撮影:エリック・ゴーティエ
配給:ギャガ
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