先日マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)からの離脱が発表されたばかりの映画「スパイダーマン」シリーズ。この騒動について、シリーズの映画版権を所有するソニー・ピクチャーズが新たに声明を発表し、話題を呼んでいる。
ソニー・ピクチャーズ会長「ドアは閉じられた」
米・Variety紙の<Entertainment & Technology summit>に出席したソニー・ピクチャーズ会長トニー・ビンチーケラ氏は、この一連の騒動について「現在のところ、ドアは閉じられています」と明言している。またMCUの映画作品を製作しているマーベル・スタジオを所有するウォルト・ディズニー・スタジオとの関係については、「悪意があるわけではない」としながらも、今後の「スパイダーマン」シリーズのMCU復帰については「長い道のりになる」と説明している。
映画『スパイダーマン:ホームカミング』予告①
またビンチーケラ氏は、マーベル・スタジオ社長兼プロデューサーであるケヴィン・ファイギがMCUの製作において、「過剰な仕事を与えられてパンク寸前だ」と指摘し、それも今回の騒動の理由のひとつであると話している。「(ファイギとの)「スパイダーマン」シリーズを製作するのは素晴らしい経験でした。うまくいく方法がないかと我々も考えましたが……マーベル(・スタジオ)のスタッフたちは素晴らしい方々ばかりで、尊敬もしています。一方で、我々も素晴らしいスタッフを抱えています。ケヴィンがすべての仕事をしていたわけではありません」と、今後の「スパイダーマン」シリーズに対する期待感もあらわにしている。
シリーズのMCU離脱に世界中のファンが悲痛の叫びをあげており、中には離脱撤回を求める請願書を作成するファンまでいる中でのこの明言に、きっとガッカリしてしまう方も多いのではないだろうか。スパイダーマンがまた“アベンジャーズ”のヒーローたちとともに活躍するシーンを観られることを願うばかりだ。