5月12日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開されるモスクワ国際映画祭において「国際映画批評家連盟賞」と「ロシア映画批評家連盟特別表彰」ダブル受賞の快挙を果たした『四月の永い夢』。公開に先駆けて本編の冒頭映像が特別解禁!
満開の桜と菜の花を背に、喪服姿の主人公・初海(朝倉あき)が佇む
冒頭、満開の桜と菜の花を背に、喪服姿の主人公・初海(朝倉あき)が佇む映像とともに、彼女のモノローグが始まる。今回、中川監督がその声に魅了されキャスティングを熱望した朝倉あきの表情が、憂いを帯びた声が主人公の喪失感を物語る。
原作本の映画化が多い昨今の中で、中川監督自ら執筆する脚本におけるセリフは本作の魅力のひとつ。語り過ぎず、さり気なく発せられる端正な言葉と、そこに込められた心情のリアリティ。
観る者の心に響くそれらは、17歳で『詩集 雪に至る都』を出版した詩人、エッセイストにして、独学の映画作りで才能を発揮してきた経歴を持つ、中川監督ならではと注目を集めている。
映画『四月の永い夢』冒頭映像
恋人を亡くした一人の女性が喪失感や心の棘から解放されていく姿を日常の輝きの中で描く『四月の永い夢』
本作冒頭映像を振り返り、中川監督は「春の霞が立ち込める中、桜と菜の花に囲まれた世界にぽつりひとり、喪服を着た女性が立ってこちらを見ている。そのイメージが浮かび上がったときに今回の映画を撮ることが自分の中で決まりました。撮影したのは2年前の春真っ盛り。撮影した午前中だけ見事に光が差しました。あの日に吹いた風を、是非劇場の暗闇の中で多くの方と共有できたらこんなに幸せなことはありません。」と改めてその思いを語る。
太賀主演の前作の『走れ、絶望に追いつかれない速さで』で、親友の自死をどのように受け止めていくかについて実体験をもとに描いたのに対し、いわばその親友の恋人の視点からの物語として、恋人を亡くした一人の女性が喪失感や心の棘から解放されていく姿を日常の輝きの中で描く『四月の永い夢』。その世界観にぐっと引き込まれる印象的な冒頭映像となっている。
四月の永い夢
5月12日(土) 新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
キャスト
朝倉あき 三浦貴大 川崎ゆり子 高橋由美子 青柳文子 森次晃嗣/志賀廣太郎 高橋惠子
スタッフ
監督・脚本:中川龍太郎『走れ、絶望に追いつかれない速さで』
製作総指揮:石川俊一郎/木ノ内輝
チーフプロデューサー:和田丈嗣
プロデューサー:藤村駿
撮影監督:平野礼
照明:稲葉俊充
編集:丹羽真結子
録音:伊豆田廉明
メイク・衣装:タカダヒカル
ラインプロデューサー:佐藤宏
音楽:加藤久貴
挿入歌
赤い靴『書を持ち僕は旅に出る』
©WIT STUDIO/Tokyo New Cinema
2017/日本/カラー/93分/HD 16:9 /5.1ch デジタル
製作:WIT STUDIO
制作:Tokyo New Cinema
配給:ギャガ・プラス
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