10月23日(木)より開催の第27回<東京国際映画祭>の開催に先駆け8月26日に記者会見が行われ、庵野秀明氏が登壇! 特集上映「庵野秀明の世界」のラインナップが発表されました。
学生時代に自主制作した貴重な短編・CM・PVを含めた42作品。庵野氏の関連作品の大規模な特集上映は今回が史上初となります。また、庵野氏はこの日行われた会見にて「僕はあまり自分の作品を見直さないんですけど、今回何十年ぶりに見直した作品とかあります。結構面白いもの作ってるなと思いました。」とコメントし記者からの質問に対して以下のように答えました。
–––過去の作品を観てどうか
庵野 根っこは変わってないですね。これの延長なんだなって思いました。
–––ご自身にとって貴重な上映だなと思う作品は?
庵野 大学の時に作ったウルトラマンとかは本当に世の中に出ていないと思うので。スクリーンの大画面でやるというのは感慨深いものがあります。
–––エヴァンゲリオンはテレビシリーズ全話上映ですが、通して観て思うことは?
庵野 そうですね、おかしかったですね。異常という意味で。最初はまともなロボットアニメをやっているのにだんだんおかしくなっていきました。若かったですね。
–––忘れがたい作品は?
庵野 どれも忘れがたいといえば忘れがたいですが、やっぱりエヴァンゲリオンですかね。
鈴木氏×庵野氏によるコメント
そしてこの日の会見終了には、後特集上映「庵野秀明の世界」の企画発案者である鈴木敏夫氏と庵野氏による囲み取材が行われました。
–––今回の特集上映は鈴木さんが発案されたとのことだが庵野さんに決めた理由は?
鈴木 宮崎の次は庵野しかいないと思いました。作家を取り上げるなら庵野しかいないと。
–––アジア最大の映画祭である<東京国際映画祭>で特集上映を行うということでさらなる海外進出が予想されますが?
庵野 より広く、より多くの方に観ていただけたらありがたい話だと思います。
–––海外でアニメ人気が高いが、海外に向けての宣伝についてどう思うか
庵野 日本は日本語でしか表現ができない。そこを超えて英語でものを作るということになれば日本のもつ技術は世界にもっと広がる。日本の文化も素晴らしく、それを世界に広げていこうと思っているが、いずれは世界の人と手を組んで作っていくようになっていくと思う。そうしないと日本のアニメはダメなんじゃないかなとも思っている。
–––庵野さんの世界に通用するところは?
鈴木 ものを作るというのは才能のある人にしかできない。庵野には才能がある。その才能を大切に使ってほしい。
特集上映「庵野秀明の世界」のラインナップ
Event Information
第27回東京国際映画祭
2014.10.23(木)〜10.31(金曜)@六本木ヒルズ、TOHOシネマズ日本橋
TICKET:10.11(土)よりticket board にて発売