大人気のアクション映画「ミッション:インポッシブル」シリーズで主演のみならず、製作も務めている俳優トム・クルーズ。現在本シリーズの最新作となる第7作目の撮影のため、イギリスのワーナー・ブラザースのスタジオにて製作を続けている彼がスタッフを強く叱責する事件が起き、その一部始終を収録したテープの内容がリークされ、話題となっている。

『ミッション:インポッシブル』最新作の撮影に挑むトム・クルーズが激怒!「このクソ野郎ども」

アメリカのニュース誌・The Sun報道した内容によると、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、厳戒な規定のもと『ミッション:インポッシブル』最新作の撮影を敢行している中、スタッフがその規定を破ったことに激怒したようだ。規定では、撮影クルー同士で2メートル以内に近寄ってはいけないというルールがあったものの、ある2名のスタッフが1mもないほどの距離感で、ひとつのコンピューターのスクリーンを覗き込んでいたことが発覚。それを知ったクルーズがそのスタッフふたりを叱りつけたのだという。

テープの中でクルーズは規定を破ったスタッフに対し、「また近づいているのを見かけたら、おまえたちはもう終わりだ」と激昂したそう。また「それに他のスタッフの誰かが同じことをやったとしても、それまでだ。君も、君も、そして君もだ」と、その場に居合わせたスタッフに対しても厳重に注意したのだとか。あまりの怒りっぷりに、50名ほどのスタッフたちは凍りつくように立ち尽くしていたことも伝えられている。

本作の製作中、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、2月時点でイタリアでの撮影中断を余儀なくされたことも報道されていた。それを受け、撮影が再開されてからは厳格に規定を設けつつ、クルーズ自身も撮影進行中は常にマスクを着用していたそう。またスタッフやキャストを隔離するため、50万ユーロ日本円にして約6,300万円もの自腹を切り、古いクルーズ船をレンタルするほど、感染症対策を徹底していたのだとか。

クルーズは規定を破ったスタッフに対し叱責している最中、「俺たちのおかげでハリウッドで映画を製作できている人たちがいるんだ。俺たちは何千もの仕事を作ってるんだぞ、このクソ野郎ども」と自覚を促すように注意する場面もあったという。

『トップガン マーヴェリック』では実際に戦闘機に乗り込み、過酷なG環境で撮影したり、また『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』では自身でヘリコプターを操縦するなど、数々の出演作において、まさに命がけで撮影に挑んでいることも知られているクルーズ。そんな彼の怒りは、スタッフやキャストたち、ひいては映画業界を思ってのことだと注意を受けた当事者たちにも届いているはず。そんな彼の情熱がこもった「ミッション:インポッシブル」シリーズ最新作の公開は2021年11月を予定。公開を待ち望んでいるファンの方々にも彼の熱意を作品で感じてほしい。

『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』本予告

『ミッション:インポッシブル』最新作の撮影に挑むトム・クルーズが激怒!コロナウイルスに関する規定を破ったスタッフを叱責 film201216_tomcruise_main
Photo via @missionimpossibleJPN(Facebook)