掟破りな製作スタイルで新たな映画作りの可能性を追求し続ける映画監督・豊田利晃が、最新作『全員切腹』を製作することを発表した。
豊田利晃監督最新作『全員切腹』が製作決定!
本作は、『狼煙が呼ぶ』『破壊の日』の撮影場所となった架空の神社「狼蘇山」3部作の完結編として製作される。物語についてはまだ発表されていないが、窪塚洋介が主演を務めるほか、渋川清彦も出演することに。また切腹ピストルズとMars89に加え、鼓童の中込健太と住吉佑太が音楽で参加する。
さらに本日3月22日(月)から4月30日(木)までの期間、「豊田組ショップ」にて映画製作に向けたクラウドファンディングが実施される。本作は観客と共に製作することを目標としており、集まった金額によって映画の尺(長編/短編)も変わるとのこと。豊田利晃監督のコメントも到着しているので、是非一読してほしい。
今の世間を見回していると、「世が世なら、あいつら全員切腹だぜ」と思うことがしばしばあります。命をかけて責任を取る、スジを通すという慣習が美徳とされていた百年以上前の侍の生き方に憧れを抱きます。未来が見えにくい中、個人が誠実に生き抜いていくためのヒントを切腹の様式の中で追求したいと思いました。この混迷の時代にどのように生きるのが正しいのか? 生き方の美徳についての映画を作りたいと思っています。
映画とは壁に映しだされた光の虚像です。そして、その虚像の中でなら言えることがあるのです。「あいつら全員切腹だぜ」と映画の中でなら言える。映画作りはいつも自分の覚悟を試されている。
豊田利晃