年10月17日、急逝した映画監督・若松孝二。彼の新盆と終戦(敗戦)記念日に合わせ、彼が終始訴えていた「反戦」がテーマの2作品が下北沢トリウッドにて特別上映される。

一本は、『キャタピラー』。もう一本は1964年の作品、『恐るべき遺産 裸の影』。前者は、寺島しのぶがベルリンで主演賞を受賞した、若松晩年の代表作であり大ヒット作。後者は、原爆症に悩む女子高生を扱った社会派作品ながら、劇中に登場する女子高生の入浴シーンが大スキャンダルとなったという、いかにも若松監督らしいエピソードを持つ作品。デジタル化作業が修了し、ようやく一般公開が可能になった。今年の夏だからこそ見るべき2作品。お見逃しなく!

さらに8月16日(金)にはポレポレ東中野にて特別イベント<若松孝二と時代の表現者たち〜追悼を超えて Vol.3>も開催されるので、そちらも要チェック!

Event Information

若松孝二監督作品
2013.08.15(木)~2013.08.30(金)
『恐るべき遺産 裸の影』 13:00/16:20 
『キャタピラー』 14:40 
※火曜定休

2013.08.31(土)~終了日未定
『恐るべき遺産 裸の影』13:00 
当日一般 1作品 1,000円 2作品 1,500円
高校生以下 1作品 500円 2作品 1,000円
※火曜定休

『恐るべき遺産 裸の影』

監督:若松孝二
出演:三浦光子、花ノ本寿、榊原扶美子、岡山紀子、渡部愛子 ほか
(1964年/84分)

『キャタピラー』 

2010年ベルリン国際映画祭最優秀女優賞受賞
監督:若松孝二 脚本:黒沢久子、出口出 製作:尾崎宗子
出演:寺島しのぶ、大西信満、粕谷佳五、井浦新(ARATA)、地曵豪 ほか
(2010年/87分/若松プロダクション)