マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)フェーズ4の始まりを告げる作品として、世界中で注目を浴びているマーベル・スタジオ最新作『ワンダヴィジョン』。ディズニープラスにて、先週5日(金)最新の第5話が配信され、その衝撃の内容にSNSでもトレンド入りするなど、大反響となった。誰もが驚いた第5話のストーリーについて、脚本を務めたジャック・シェイファーがインタビューに応え、話題となっている。
※ここから先はネタバレを含んでいますのでご注意を!
『ワンダヴィジョン』にクイックシルバーが登場した理由は?
Marvel.comのインタビューに応じたシェイファーは、第5話『問題エピソード』でMCUの『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』に登場したアーロン・テイラー・ジョンソン演じるピエトロではなく、20世紀フォックス製作の「X-MEN」シリーズのエヴァン・ピーターズ演じるピーター(クイックシルバー)がワンダの兄として姿を現したことについて話が及ぶと、「一体どうやったら彼の登場を論理的にできるだろうか? と話し合ってました。どうすれば正当な理由ができるだろう、って。それだけ大きなことですから、何百万通りもの素晴らしいアイデアが生まれるけれども、ストーリーを着地させて、より大きな話の展開に進むことが自然に感じられるように」と、MCUのストーリーと、「X-MEN」シリーズのストーリーがうまく交差するよう考えあぐねたことを明かしている。またシェイファーは、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギも同様に「そこにちゃんとした理由がある、ちゃんと意味があることを明確にしたがっていました」と、ピーターがMCUに登場する意味にこだわっていたことを語っている。
また「この番組はすごく頭を混乱させるもので、その理由はとても多くの観点があることなんです。演技についてやキャスティングについて、オーディエンスについて、ファンダムについて、そして現実なのか、それともそうでないのかについて、そうしたすべての物事にはとても多くの意見があって、エヴァンをMCUに連れてくることはその中でも最も壮大なスリルがあると考えたからなんです」と彼が登場した理由について説明している。実際に彼の後ろ姿が見えた瞬間、思わず歓喜の声を挙げてしまった方も多いことだろう。
続けて「私たちは、どうしたら彼をこの形で登場させて、そしてその状況を楽しめて、さらに(物語を)混乱させられるかを考えていました。兄弟だったり、親戚だったり、だれかが街に来るという“お約束”で、(ワンダとヴィジョンの)家族を ー あのシットコムをかき回すというアイデアはずっとあったんです」と、ワンダとヴィジョンの生活に波乱を巻き起こす存在を探している中で、ピーターに決定したことを明らかにしている。彼が登場した場面で興奮すると同時に、今後の展開がさらに読めなくなった、という方も少なくないはずだ。
いよいよ終盤に差しかかろうとしている『ワンダヴィジョン』に新しい風を吹き込んだピーターは、今後どんなめまぐるしい展開を番組にもたらしてくれるのだろうか? 第6話の配信は今週2月12日(金)配信予定だ!