今やアメリカ映画界の最前線に立つ存在になったA24が放つ最新作はトロント国際映画祭で史上最長のスタンディングオベーションを巻き起こし、「一生に一度の傑作」「今年、最もまばゆい体験」と世界中が大熱狂。主役とも呼べるのは、今の音楽シーンをリードする豪華アーティスト達が手掛ける31の名曲。ミュージカルを超えた<プレイリスト・ムービー>『WAVES/ウェイブス』が4月10日(金)より全国公開を迎える。この度、ルーカス・ヘッジズの新場面写真が解禁となった。
『WAVES/ウェイブス』に出演する新進気鋭の俳優、ルーカス・ヘッジズに注目!
ルーカスと言えば、出演する映画が軒並み良作ばかりという若手実力派だ。『ギルバート・グレイプ』の原作・脚本を手掛けたピーター・ヘッジズを父に持つ彼は、10歳の時に父が監督した『40オトコの恋愛事情』でエキストラ出演ながら映画デビューを果たしている。その後、ウェス・アンダーソン監督作『ムーンライズ・キングダム』でボーイスカウトのいじめっ子役として出演。彼がその名を映画界に知らしめたのは、第89回アカデミー賞で主演男優賞(ケイシー・アフレック)と脚本賞を2冠した『マンチェスター・バイ・ザ・シー』だ。彼はこの作品での好演が認められ、弱冠20歳にしてアカデミー賞助演男優賞にノミネート、脚光を浴びている。
『WAVES/ウェイブス』のトレイ・エドワード・シュルツ監督は、「『マンチェスター・バイ・ザ・シー』が大好きで、特にルーカスのファンだったんだ」と語り、また、初めてルーカスに会った時のことを「彼も僕の作品を観てくれていて、彼から連絡してきてくれたのさ。会った瞬間に意気投合した。うまく説明はできないけど、どこか深いところで繋がっている気がしたんだ。バーガーを食べながら楽しく話したのを覚えているよ」と回想している。
ここから、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いでルーカスは快進撃を続けていく。その翌年アカデミー賞で主演女優賞(フランシス・マクドーマンド)と助演男優賞(サム・ロックウェル)を獲得した『スリー・ビルボード』では主人公の息子を演じ、また、同年同賞で6部門にノミネートされた『レディ・バード』では主人公が恋する少年役を演じている。
一躍時代の寵児となったルーカス・ヘッジズ。待望の最新作で彼が演じるのは、見えない傷を抱えた少女に優しく、そして静かに寄り添う恋人役だ。そんな彼が『WAVES/ウェイブス』に出演を決めた理由について「僕がこれまでに演じてきた役はどれも大きなプレシャーを感じながら生きているんだ。どの作品でも泣いていると茶化されたこともある。次第にどの役も僕らしさが反映されていないと感じるようになった。だから今回のピュアなラブストーリーに飛び付いたんだ。純粋なラブストーリーという点に惹かれたのさ」と明かしている。
本作はトレイ・エドワード・シュルツ監督が事前に本編に使用する楽曲のプレイリストを作成し、そこから脚本を着想し製作された。監督自身が“ある意味でミュージカルのような作品”と語るように、すべての曲が登場人物の個性や感情に寄り添うように使用され、時には音楽がセリフの代わりに登場人物の心の声を伝えるような場面も。
ある夜を境に、幸せな日常を失った兄と妹。傷ついた若者たちが、再び愛を信じて生きる希望の物語。スクリーンいっぱいに躍動するサウンド、息を呑むほど美しい色彩と独創的なカメラワーク、登場人物の心情を疑似体験するストーリーテリングは、いまだかつてない映画体験をもたらし、映画の持つ無限の可能性を感じさせる。
誰もが体験する青春の挫折、恋人との別れと出会い、親子の確執、家族の絆、そしてすべての傷を癒す愛といったさまざまなテーマを、実験的かつ現代的な手法で鮮烈に描いていく。とりわけサウンドに乗ってカメラが360度回転するオープニングの7分間は圧巻! そして135分後、息もできないほどの感傷と明日への希望があなたの胸に広がるはず。
映画『WAVES/ウェイブス』予告編|4月10日(金)公開
INFORMATION
WAVES/ウェイブス
4月10日(金)より TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
監督・脚本:トレイ・エドワード・シュルツ
出演:ケルヴィン・ハリソン・Jr、テイラー・ラッセル、スターリング・K・ブラウン
レネー・エリス・ゴールズベリー、ルーカス・ヘッジズ、アレクサ・デミー
作曲:トレント・レズナー&アッティカス・ロス
原題:WAVES /2019年/アメリカ/英語/ビスタサイズ/135分/PG12
©2019 A24 Distribution, LLC. All rights reserved.
配給:ファントム・フィルム
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