5大テレビネットワークの「FOX」が17日、1990年代に世界的に大ヒットした『X-ファイル』のリブート版を制作する準備を進めていると発表した。

1993年から2002年に放送されて人気を博した同ドラマだが、視聴率回復を望む局側から、モルダー(デイヴィッド・ドゥカヴニー)とスカリー(ジリアン・アンダーソン)のFBI捜査官2人と共に、復活が検討されているという。

FOXテレビグループのゲイリー・ニューマン会長は「『X-ファイル』について話し合いをしたことは本当です」「どこかのタイミングで復活出来るのを望んでいます」とコメントした。

初期段階の話し合いの結果、製作側は超常現象を描くこのドラマの「鍵となる人物」だというジリアンとデイヴィッドが、それぞれの役柄を続投出来るスケジュールを調整しているところだとみられている。

ある関係者は「モルダーとスカリーはテレビ史上最大のコンビの1つですので、FOX側は2人にまた出演して欲しいんです」「局側は2人が揃えばかなりの視聴率をもたらしてくれると感じていますし、ドラマとしてもカルト的ファンにも魅力的なこのドラマを復活させるためのPRも行おうとしています」と話している。

そんな期待のかかるリブート版だが、長寿番組となったオリジナル版のストーリーの質に見合うような脚本が仕上がるかどうかが成功のカギとなってくるようだ。前述の関係者はデイリー・ミラー紙に「予算面についてはもう決定していますので、またこの番組を息の長い作品に出来るような良い内容と脚本を作り上げる段階です」と続けた。

画像はテレビシリーズ『X-ファイル』の一場面
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