受験生の到着がピークを迎える8時半頃には、FROM AQUAのサンプリングスタッフも大忙し。企画も好評のうちに終了。多くの受験生が「ありがとうございます」と言いながらボトルを手にしていた。今回は自らも「頑張ってください!」と彼らを送り出していた主催者、JR東日本ウォータービジネスの古木篤史さん、松本真理さん、川口智洋さんに、このサンプリング企画に込めた想いも聞いてみました!
――FROM AQUAは落ちないキャップが特徴のひとつですが、これはどのように生まれたものだったんですか?
古木 うちはJR東日本の駅の自動販売機を中心に事業を展開していることもありまして、自販機のPOSデータを分析したところみなさん駅で学校や会社に向かう前に商品を買ってすぐ電車に乗り、その後の移動中に飲まれるという実態を把握したんです。でしたら、移動中に適した形にしたいと思ったのがそもそもの始まりですね。キャップを落ちないようにするのは、実はなかなか大変な作業だったりもしたのですが(苦笑)。
――オフィシャルHPでは、ブランドの誕生秘話からその辺りの開発エピソードまでを、マンガにして分かりやすく掲載されていますね。
古木 そうなんです。国鉄時代のトンネル工事の際に湧き出した水を使って始まった「大清水(おおしみず)」という商品から数えて30周年のタイミングで、その歴史を分かりやすく伝えたいと思ってマンガを掲載させていただきました。谷川連峰から湧き出た水ということで、主人公の名前も「谷川岳人」にしまして。
――なるほど(笑)。
古木 もともと鉄道との親和性の高い水なので、SL「フロムアクア号」という列車を走らせて、(高崎から)谷川連峰のお膝元のみなかみ町までご招待するというイベントも去年の秋にやっています。その流れからの、今回の受験生応援キャンペーンという形なんです。
――では、今回の受験生応援企画をやろうと思ったきっかけを教えていただけますか?
古木 FROM AQUAは12年にリニューアルして、その時に“落ちないキャップ”を開発しました。このサンプリング企画については、“落ちない”“カチッ(勝ち)”という商品の特性を生かして受験生の方を応援しようと始まったもので、今年でもう3年目になるんですよ。
――3年間の中で、印象に残っているエピソードはありますか?
古木 そうですね、塾の先生が試験前に生徒さんたちに「みんな、明日試験頑張れよ」と配ってくれたりとか、親御さんががお子さんに向けてメッセージを書いて渡してくれたりとか……そういったことがSNSで展開されていて、それを見た時に、「僕らも少しは貢献出来ているのかな」と思いました。
松本 今日FROM AQUAを配っていてもそうですよね。受け取ってくださった受験生の方々の頑張っている部分を、少しでも応援出来ていたらいいなと思っているんです。
――受験シーズン中はペットボトル本体に受験生へのメッセージを書き込める「応援伝言板」があって、受験生本人だけではなく、他の方が渡して使えるような魅力もあります。
古木 おっしゃる通りです。世の中全体の合格をしたいという人に向けたメッセージを記入できるようになっていますので、ぜひご家族のみなさん、世間のみなさん、メッセージを書き込んで、思いを込めて大事な人に渡していただけたら嬉しいですね。