新型コロナウイルスの影響を受けて、おうちにいる時間が増えたという方も多いのではないでしょうか。今回は、エバラ食品工業の田中敬二氏(バーベキュー上級インストラクター/お肉検定1級)のアドバイスとともに、自宅で非日常感/アウトドア感を味わうことができる“おうちBBQ”のレシピ&コツをご紹介します。
おうちでも気分満点!スキュア&塊肉を使ったBBQ料理
BBQといえば、金串に刺したお肉を炭火で焼く光景を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。この金串のことを“スキュア”と呼びますが、スキュアに刺した料理は豪快な見た目も相まって、非日常感/特別感の演出にも一役買います。田中氏によると「ひとり焼肉はありますが、ひとりBBQはありません。BBQの概念は“大きな塊肉をみんなでシェアすること”とあって、コミュニケーションを高めることや子どもの食育にも繋がります」とのこと。スキュアを使った料理はもとより、ホットプレートで塊肉をシェアするだけでも、いつもの焼肉とは打って変わってインパクト大。屋内でありながらアウトドア感が楽しめるとあって、家族でワイワイ楽しめるところもポイントです。
そしてBBQといえば、キャンプ場や河川敷で行うアウトドアの代名詞。天候に左右されやすく道具を持ち運ぶ手間がかかることもあり、ハードルが高いと感じる人も少なくないのではないでしょうか。その点“おうちBBQ”であれば、天候に左右されることもありません。何よりメリットを感じるのは、ホットプレートや電子レンジ、オーブンといった調理家電の存在です。電子レンジは根菜の下ごしらえに活躍するほか、お肉の焼け具合が心配な場合の加熱に使えるなど、屋外BBQでは得られないメリットばかり。お肉の選び方と下準備について、田中氏は「お肉は牛肉、鶏肉、豚肉などお好みのものを選びましょう。お肉を買うときは ドリップが少ないものを選ぶのがポイントです。牛肉を選ぶ場合には、国産やアメリカ産よりオーストラリア産の方がたんぱく質や鉄分が豊富で、脂質が低いものが多いためオススメです。また、お肉を切るときは繊維を絶つように切ると食べやすくなり ます。ですが、お肉は切れば切るほど表面積が大きくなり、焼くときにうまみが逃げやすくなってしまうのでカットサイズに注意しましょう」とアドバイスしています。
スキュアでつくる豪快BBQ風串焼
BBQ風串焼の基本は、お肉と野菜を交互にスキュアに刺すだけ。組み合わせ次第で見た目も食感も大きく変わるため、いろいろ試しつつ楽しんでみましょう。ここでは、バーベキュー上級インストラクターによる串焼きのポイントと3種のBBQ風串焼をご紹介します。串焼のポイントについて田中氏は「焼けるタイミングが同じになるように、火の通りやすい食材、通りにくい食材を分けて串に刺すことがポイントです。串に刺すときには先端にお肉が来るようにしましょう。お肉は火が通ると固くなるのでストッパーのような役割を果たし、野菜が串から抜け落ちるのを防いでくれます。また、焼く前に“シリコン製のはけ”などを使って、食材の表面にオリーブオイルを塗ると焦げ付きや乾燥防止の効果があります。さらに、ホットプレートで焼く場合は蓋をしながら焼くと、中まで火が通りやすくなります。蓋が用意できない場合はアルミホイル、ボウルで代用することも可能です」とアドバイスしています。
お肉選び/下準備のポイント
・お肉はドリップが少なく色の良いものを選ぶ
・牛肉はたんぱく質が豊富なオーストラリア産がオススメ
・切れば切るほどうまみが逃げるのでカットサイズに気をつける
・お肉は繊維を絶つように切る
BBQ風串焼肉の3種の作り方
「牛肉(サーロイン)×ズッキーニ」、「鶏肉(もも)×マッシュルーム」、「豚肉(ロースとんかつ用)×パプリカ」
(1) 肉は大きめの一口大に切り、それぞれを『黄金の味』に30分漬け込みます。
(2) ズッキーニは輪切りに、パプリカは乱切りにします。
(3) (1)で漬け込んだ肉と野菜を串に交互にさします。
(4) ホットプレートで焼き、蓋をして火が通ったら串から外してお召しあがりください。
※ホットプレートの付属の蓋や、アルミホイルをかけることで、肉の内部まで火を通すことができます。
おうちBBQを快適に&楽しくするポイント
おうちBBQはホットプレートで調理する方が多いですが、油汚れが心配な方は全ての料理をキッチンで調理しましょう。出来上がったものを保温状態のホットプレートに運び、それを家族みんなでシェアすれば、周囲が油で汚れることはありません。また、ご家庭にあるレジャーシートなどのグッズを活用することでBBQ気分を盛り上げることもできます。
いかがでしたか? エバラ食品工業の公式サイトでは、その他にもたくさんのレシピが公開されています。是非チェックして、“おうちBBQ”を楽しんでみてください。