――スタジオ制作中の作業で、重要なポイントになった瞬間などがあれば教えてください。

「自分たちの殻を破って、思いもよらなかった場所にたどり着けた」って感じた瞬間は何度もあった。想い出深いのは、“Stone”のトラッキングの時にはスタジオにスモークやストロボ、レーザーを持ち込んでやったこと(ダン・キャリーがよく使う手法で、トーイの『ジョイン・ザ・ドッツ』なども同様の環境で制作されている)。それから“Go”のギター・パートではまるでずっと続く瞑想に入ったみたいな気分だったな。それから“I Wear You”の時には、みんなサングラスをかけてレコーディングしたよ。

【インタビュー】ナイト・タイム・ディスコトリオ=オール・ウィー・アー。デビューアルバムは“グルーヴがあるような音楽” interview150218_allweare_2

デビュー・アルバム『オール・ウィー・アー』

――スリー・ピースでありながら、それ以上の編成に感じられる音になっているのも特徴的です。曲作り、演奏の際には工夫しているのはどんなことですか。

曲作りの時には、グルーヴを大事にしているね。思う存分曲の中に浸れるような音楽を作りたいって思ってる。パフォーマンスの時は、曲の持つそういうフィーリングを再現しようと思っているけれど、ただ再現するだけじゃなくって、独自のやり方でやろうとしているんだ。他のバンドが今までにやってきていることを、繰り返したくないからさ。だからライヴではリスクを負っていろんなことにチャレンジするようにしてる。失敗することもあるけれど、ビョークも言っているように「危険じゃなければやる価値などない」からね!

――とてもシュールな“Keep Me Alive”などのMVは誰のアイディアで制作されたんでしょう?

あのビデオはアビー・スティーヴンスが監督したんだ。彼女は素晴らしいよ! 僕らが求めているヴァイブと、曲の雰囲気をすぐ理解してくれて、あの不思議でシュールな、オール・ウィー・アーらしい世界を映像にしてくれた。

All We Are – “Keep Me Alive”(Official Video)

――あなたたちが拠点にするリヴァプールと言えば、最近もサーカ・ウェーヴスやラプスリーなど注目のアーティストが次々に出てきている状況です。今のリヴァプールについてはどう感じていますか?

リヴァプールのシーンは今凄く良い感じなんだ。街自体はとても小さいから、誰もが知り合いみたいな感じだし、バンド同士みんな友達なんだ。お互いにサポートし合っているからこそ、こうやってたくさんのバンドが今この街から生まれているんだよね。

――デビュー・アルバムを完成させた今、あなたたちはどんなバンドになっていきたいと思っていますか。目標や理想像のようなものもあれば教えてください。

まずは曲を書き続けて、自分たちのサウンドを磨いていきたいよ。そして願わくばこれからたくさんのレコードを作りたい。もうセカンド・アルバムに取り掛かりはじめているし、これからずっとこうして制作を続けていけたらいいね。

――では、オール・ウィー・アーにとって大切な要素を3つだけ挙げるとしたら?

1 努力すれば、実現する
2 勘と直観を信じるべし
3 嫌なことはやるな

――2月からは単独でヨーロッパ・ツアーが始まります。バンドの今後についてはどんなことを考えていますか。

ヨーロッパ・ツアーの後にも、もっともっとたくさんのライヴとフェスでプレイしたいと思ってるよ。出来れば日本にも行きたいね!

All We Are – “Honey”(Live)

■ ジョン・ホプキンス〜LLクールJまで! Qetic読者に向けてオール・ウィー・アーがスペシャルなYouTubeプレイリストを作ってくれました。彼らの音楽の好みが反映されているプレイリスト、皆さん是非チェックしてみて♪

Release Information

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