mysoundが注目するさまざまな分野の人物に、テーマに合わせた楽曲をピックアップしてもらい、その曲にまつわるエピソードや思い入れを語っていただくプレイリスト企画。今回は、モデルをはじめブランドの立ち上げ、DJや音楽活動など幅広い分野で活躍し、常にファッショニスタとして注目を集める双子ユニットAMIAYAがキュレーターとして登場。根っからの音楽好きというお二人が「夏に聴きたい曲」をテーマに、それぞれ邦楽・洋楽のプレイリストを作成。ファッションと音楽をつなぐ全10曲を紹介します!
Interview:AMIAYA
AYA “(音楽は)仕事でも普段の生活でも自分たちにとっては欠かせないもの”
——多方面でご活躍なさっているAMIAYAですが、お二人にとって音楽とはどういうものでしょう?
AMI 仕事でも普段の生活でも自分たちにとっては欠かせないものですね。ファッション面でも音楽に影響を受けてものづくりをすることが多いです。
AYA お休みの日はドライブしながら音楽を聴いたりフェスに行ったり。オンオフ問わず一番身近で中心にあるものだなって思います。
——普段、それぞれがカッコいいと思う曲を紹介し合ったり、今回のようにプレイリストを作って聴かせたりすることはありますか?
AYA 教え合ったりすることは、かなりありますね。「これ、カッコいいよ」とか「このバンド聴いてみて」とか。
AMI それぞれが一番好きなものが少し違っていて、私は洋楽、AYAちゃんは邦楽。教えてもらって好きになることもありますね。
——プレイリストも、AMIさんが洋楽、AYAさんが邦楽でまとめていただいてますね。ともにテーマは「夏に聴きたい曲」ですが、具体的にどんなシーンをイメージしたものでしょう?
AMI 私は、ドライブかな。車のなかで大音量で聴くと気持ちいいイメージで選びました。
AYA 私は、夏の夜に聴きたくなるような曲を集めました。本を読むような感覚で楽しみながら聴いてもらえたらな、と。
——では、まずはAYAさんのプレイリストから解説を。1曲目は、きのこ帝国“東京”。よくライブにも行かれているそうですね。
AYA きのこ帝国がすごく好きで、インディーズの頃からずっと聴いています。これは、毎回ライブでやってくれる曲ですね。歌詞に《8月の日曜》ってあって、夏の歌だなって。歌声とギターのリフのギャップがすごくカッコいい曲です。
——2曲目は、くるりの代表曲のひとつ“ワンダーフォーゲル”。
AYA くるりの曲は必ず1曲入れたいなと思って、“ばらの花”と悩んで、こちらにしました。仕事前とかに聴くと元気をもらえる曲。Vo.の岸田さんが電車好きだからか、くるりの曲って電車に乗っているときに聴きたくなる曲が多い気がします。
——3曲目、ハナレグミ“oi”。夜にぴったりのスムースな曲です。
AYA ちょっと落ち着きたいときとか、考えごとをするときに聴きたくなる曲ですね。去年<SUMMER SONIC(サマソニ)>でライブを観たんですけど、どしゃぶりの雨で携帯が壊れちゃって、ハナレグミで合流するはずだった友達とはぐれたことを思い出す曲です(笑)。
——4曲目、Chara“PRIVATE BEACH”は、アルバム『Violet Blue』収録曲。とても24年前に発表された曲とは思えないですね。
AYA ほんと、全然色あせないですよね。切ないけど暗い気持ちにはならないというか、ちゃんと背中を押してくれるんですよね。女の子の弱さと強さを併せ持っていて、もっとがんばろうって思わせてくれるし、ずっと恋していたいなって思える。ファッションもヘアメイクも常に時代の先頭にいて、自分のスタイルがあって。もう、とにかくCharaさんは大好きです。
——曲だけじゃなく、同じ女性として影響を受けたアーティストといったところでしょうか。AMIさんにも、そういう方いますか?
AMI 私もやっぱりCharaさんですね。守りに入らないところが好きです。ちゃんとオンナなんだけどオトコに媚びてない感じがすごく好きで、年を重ねても自分を曲げないところがカッコいいなって。それでいて、ちゃんと母としての魅力もあって素敵ですよね。
——同感です! そして、AYAさんラストの曲は、サカナクション“聴きたかったダンスミュージック、リキッドルームに”。
AYA “新宝島”のカップリング曲です。“新宝”と迷ったけど、心地いいBPMが夜にぴったりなので、こっちにしました。サカナクションはライブが素晴らしいですよね。この曲もタイトルからしてライブをたくさんしているバンドならではで、好きです。
サカナクション – “「聴きたかったダンスミュージック、リキッドルームに”
——AYAさんのセレクトは、まさに冒頭でおっしゃった“本を読むような感覚”、歌詞だけでも読みたくなるような5曲でしたね。
AYA 邦楽で好きになる曲は、音だけじゃなくて歌詞にも深みが感じられるような曲が多いかもしれないです。
AMIが選んだ「夏に聴きたい曲」もチェック!
text & interview by 野中ミサキ
photo by Mayuko Yamaguchi