Interview:浅野忠信
<フジロック>でしか会えない友達に会えるから毎年行きたくてしょうがない
——過去にはアーティストとしても何度も<フジロック>に出演されていますが、はじめて<フジロック>に参加したのは何回目からなのでしょうか?
浅野 富士天神山で開催された第一回、嵐の<フジロック>からです。ブライアン・バートンルイス(以下、ブライアン)とずっと一緒にSAFARIというバンドをやっていて、ブライアンは初開催の<フジロック>から通訳関係や、それ以外にも<フジロック>の仕事をやっていたので、ブライアンに誘われて行きました。
——初年度からだったんですね! その時のことは覚えていますか?
浅野 初日に行った時は「やっと日本でもウッドストックのようなものがはじまるんだ!」と感じましたね。だけど天気が悪いなって思っていたらやっぱり雨が降ってきて、どんどん大雨になっていって。大体の人はこういう文化を知らないわけで、カッパもなければビーチサンダルだったり、とても野外フェスとは思えないような恰好で来ていましたね。夜ブライアンたちがいるホテルの部屋に寝かせてもらいに行って、「これどうなるの?」とかそんな話をしていました。次の日起きたら天気はすごくよくて。「今日こそフェス日和じゃん!」って思ったら中止のアナウンスがあって。その頃は全然考えてなかったけど、あの規模で中止ってすごいですよね。
——2回目も行ったんですか?
浅野 豊洲は行ってないです。それから3回目の開催が苗場って聞いた時は楽しそうだったし行きました。それからは行ける年は必ず行っていますね。
——<フジロック>に行ったらこれは欠かせない! ということはありますか?
浅野 パターンはあります。ホテルについてチェックインしたら、とりあえず一回出て、ふらっと歩いてタイムテーブルが置いてある場所を探して、取ってきたら部屋に帰って、友達に「来たぜ! お前どこにいるんだよ?」って連絡します。
——友達に会うのがルーティンになっていて、それが浅野忠信流の<フジロック>の楽しみ方なんですね。
浅野 基本的にはそうです。<フジロック>じゃなかったらこういうふうには過ごせないですよ。<フジロック>っていうものが楽しいんです! <フジロック>でしか会えない友達に会えるから毎年行きたくてしょうがない。僕にとってはそういう場所なんですよね。
text&interview by Mako Masaya
photo by 横山マサト
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