インディロックやシューゲイザー、ビートミュージックなど多様なジャンルのバンドが出現し、音楽の聴き方はストリーミングが主流になり、自分の趣味嗜好に合うバンドをすぐに探せるようになった近年、“エモ”というジャンルを聴いている人は今どれぐらいいるだろうか?

2017年に結成をしたBearwearというバンドはインディロックやドリームポップのなかに“エモ”の要素を残し、“エモ”を聴かないシーンの人たちへ必然的にそれを聴かせている。

彼らは結成2年にも関わらず、MVの再生回数が1万回を超え、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの‎後藤正文氏にもSNS上で評価をされたバンドであり、ライブの本数も結成1年目に比べると10倍増えたそうだ。また今年に入ってからは<BAYCAMP201902>のオーディションを勝ち抜いてA’TTICステージへ出演、渋谷 CLUB QUATTROや都市型フェス<SYNCHRONICITY’19>の出演も決定し、勢いを増す活動に東京インディ・シーンの中でも目が離せない存在となっている。

今回は現代の音楽性を取り入れつつもトレンドの追随ではなく、揺るぎない意志を持って自分たちの音楽を表現しているBearwearに、これまでの活動を振り返ってもらい、彼らが発信する“インディエモ”の新たな可能性を探ってみた。

Bearwearから紐解く“エモ”の新たな可能性。2019年インディシーン注目の若手バンドは何を考える? interview190307-bearwear-3

Interview:Bearwear

――Bearwear結成の経緯を教えてもらえますか?

Kou Ishimaru(以下、Ishimaru) 僕とヴォーカルのkazmaはTwitterで知り合いました。僕がTwitterで「ポップパンクからインディエモみたいなバンドをやりたいんだけど、ヴォーカルがいない」というのをツイートしたのをkazmaが半年後ぐらいに見つけて、連絡くれたのが始まりですね。初めて話した時に根底にある部分や共通している部分が多くて、意気投合して結成に至りました。

――2人体制でバンド活動を行なっていると思いますが、理由はありますか?

Ishimaru Bearwearとして初めて2人で集まった時に、自分たちが一緒にやりたいと思った人に声をかけようってなったんですけど、指名した人が全員他にもバンドをやっていたので、口説き文句としてサポートでお願いをすることして、それがきっかけで2人体制になりました。あとは単純にうまい人たちとやりたいからですね。

――なるほど。

Ishimaru プラスして、バンドの方針を決めるときに2人で話す方が早くて。僕たち2人だとバンドの話とプライベートの話の境目がないんですよね。普通の話をしながらバンドの話をしたり、ミーティングも特になくて、2人でイベントに行った帰りにこの流れ考えちゃおうって、決めたりとか。

――柔軟に動けるのはいいですね。先ほど「ポップパンクからインディエモみたいなバンドがやりたい」というツイートがきっかけで結成をしたとおっしゃっていましたが、Bearwearの根底にいるバンドやロールモデルになっているバンドはいますか?

Ishimaru Bearwearとして核となるバンドがTRANSITとTurnoverっていうバンドで。どっちもポップパンクのシーンにいるようなバンドなんですけど、2010年あたりからシューゲイザーやインディロックの要素を入れるような流れがあって。全く同じことをしている訳じゃないんですけど、自分たちもインディエモの中にそういった別のジャンルの要素を取り込むようにしています。

Turnover – Good Nature(Full Album Stream)

――だからインディエモだけじゃなく、インディロックやドリームポップの雰囲気も持ち合わせているんですね。Bearwearにとって2018年はどんな年でしたか?

Kazma Kobayashi(以下、Kazma) バンドにとって良いことしかない、プラスの1年です。結成してまだ2年ですが、昨年はBearwearを聴いてほしいと思っていた人達や、自分が憧れていた人へしっかりアプローチができたと思っています。燻ったこともなくて、2018年は駆け足で進むことができました。

――良いことって具体的にどんなことですか?

Kazma “e.g.”という楽曲のMVを2018年の2月に出したことがまず最初の一歩ですね。自分達が足を運ばなくてもそのMVが勝手に一人歩きをしてくれたおかげで、周囲の反応が変わり始めました。そこからライブ本数がその前の年に比べて10倍は増えましたし、届けたい場所へ自分達の音楽を届けられたと感じています。

Ishimaru でもMVは戦略的にやったというよりは、僕がプリプロで作ってできた曲をせっかくだから出そうかっていう流れで、何も考えずに出したんです。

――MVは誰にお願いをしたんですか?

Ishimaru Pennackyという監督にお願いしています。彼はアンテナを張っているところが似ていたりして、シンパシーを感じるものがありました。だからこそ、映像と楽曲が共鳴したMVが出来たと思います。MVのお陰で色んな人にBearwearの存在を知ってもらうことができたよね。

Kazma そうだね。あとは10月にアルバムをリリースしていて。1年目にそういうアプローチができてなかった分、2018年はMVを計3本とアルバムをしっかりと発信したことで、周囲にちゃんと活動をしているバンドっていうイメージを持ってもらえたんじゃないかなって思います。

Bearwear “e.g.”(Official Music Video)

――10月にリリースをしているアルバムの『DREAMING IN.』にそのMVになっている“e.g.”が入っていますね。『DREAMING IN.』はBearwearにとって初のアルバムになると思いますが、アルバムを制作に至った経緯は?

Ishimaru アルバムとして完成度が高いものを作りたいってKazmaが言ったのがきっかけです。それまで曲単体で楽曲の制作をしていたのですが、『DREAMING IN.』はアルバムとしての完成度を意識して、アルバムの全体のイメージを自分の中で固めてから、楽曲の制作をしました。

――『DREAMING IN.』のイメージってどんなものなのでしょうか。

Ishimaru 自分たちはエモと呼ばれるジャンルやインディロック、パンクが好きで、『DREAMING IN.』をリリースする前のBearwearはそういった楽曲がほとんどだったんですけど、今回はパンクとかエモを作っていたときにはなかったユルさとか、“2018年っぽさ”を体現したいというのがコンセプトにあって。それを軸にした結果、自分達がそれまでアンテナを張ってなかったユース・カルチャーへ自然と向かっていった感じですね。

Kazma “e.g”はそういった意味でも、アルバムの基準になっています。エモやパンクをやっていた僕たちにとって、“e.g”は未知のジャンルだったので周囲からどんな反応があるか正直わからなかったんですが、アルバムリリース前に先行配信リリースとMVを出したら思ってた以上に反響があって。だから、その反応を踏まえて“e.g”を気に入ってくれた人が求めている楽曲と、“e.g”の流れを意識しつつも、僕たちの根底にあるエモの要素を取り入れた楽曲をアルバムに詰め込みました。ドリームポップやシューゲイザー、エモにインディロックなど色んなジャンルの要素が混じり合っているのがIshimaruの言う、僕たちが体現したい“2018年っぽさ”だと思ってます。

――確かに“e.g.”の前に入っている楽曲はドリームポップやシューゲイザーよりですが、その後に入っている楽曲はエモやインディロックの要素を感じます。

Kazma その通りで、ちょうど両側にいけるモノを作りたかったんです。“e.g.”のおかげで、それまでBearwearが活動をしていた場所ではない、全くちがう場所に発信をすることができたので、自分達の根底にあるエモやパンクを聴かない人にも“e.g.”を通して、そのジャンルを聴いてもらえるチャンスだと思いました。なので“In The Wood”みたいな、その要素の強い楽曲も入れて、自分達の根底の部分もしっかり伝えられるようにしています。

――“e.g.”はバンドの軸にもなった楽曲でもあるし、バンドの可能性を広げてくれた楽曲なんですね。

Kazma そうですね。今からするとBearwearにとっては中間地点の曲ですけど、お店のBGMに使われてたり、思わぬ歩き方を見せたときに、やっと今いる場所から一歩外に出れた、次のステップにいけた曲だなと思ってます。

――次のステップって?

Kazma “e.g.”を配信してから、だんだんとフェスや自分達がよく呼ばれて出ていたハードコアバンド以外のイベントにも出演したいという意欲が湧いてきました。それまではハードコアの人にもウケるインディロックをやりたいと思ってて、今もそれは変わってないんですけど、“e.g.”あたりから発想が逆になって、ドリームポップやシューゲイザーを聴いてる人にも、エモ要素がある音楽を聴かせたいと思うようになりました。それまでのBearwearの音楽性は流行りとは遠いいところにあったんですけど、“e.g.”を軸にした瞬間から、みんなが受け入れ始めてくれて。なので、次のステップとして、自分たちにとって新しい場所へエモを発信したいと考えています。

――その為に何か考えていることってありますか?

Ishimaru バンド活動をする上で、音楽以外の要素も入れていかなきゃいけないと思ってます。自分達の映像を撮ってくれた映像監督とか、自然とそういうクリエイティブな人たちとコミュニケーションを取っていく中で受けたインスピレーションがバンド自体に出ることが多くて。ここ1年で人から受けたインスピレーションがかなりプラスに働いているのを強く感じています。だから、これからも音楽以外にも広く色んな分野にアンテナ張って、たくさんの人とコミュニケーションを取って、吸収をしていきたいですね。

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――確かに。人から受ける影響はありますよね。Bearwearは海外のバンドと共演やツアーを一緒にまわったりしていますが、海外のバンドから何か感じる事はありましたか?また同じステージでライブをしてみてどうでしたか?

Kazma 僕たちが意識して影響を受けているのは、そういった海外のバンドばっかりですね。

Ishimaru 海外のバンドはサウンド作りが平面的じゃなくて立体感のある空間を作っているのが印象です。そういうのを意識的に参考にしたりはしてます。

Kazma 日本に来日するバンドって現地では1000人とか10000人規模でライブしてるような人たちで、そういうバンドとライブハウスで対バンできるのは、アプローチの仕方やジャンルの違いとか、いい意味でも悪い意味でも影響を受けるっていうか。僕たちはICE GRILL$っていうエモやインディロックのバンドだけを日本に呼んでいるツアーマネージメント会社があって、そこが呼んだバンドと数回共演させてもらったですけど、その時だけ初めて正々堂々勝負ができたと思ってます。

――そう感じる理由ってありますか?

Kazma 日本でこういったジャンルのバンドをやっている人たちが周りにいなくて、ライブする度に土俵が違うから、自分達のバンドの実力がわからなくなってくるんですよね。どのバンドと共演しても珍しがられるし、盛り上がるバンドと一緒に共演して、僕らのときは盛り上がらなくても、それがいいとも捉えられるし、聴いたことがないような音楽だから、印象に残ってるときもあって。でもICE GRILL$が呼んだバンドだと土俵が一緒だから、色眼鏡とか抜きでお客さんの反応を比べて勝負ができているなと思ってます。

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――なるほど。向こうの同じジャンルのバンドと共演をする機会があるのは、日本にBearwearみたいなバンドがいないからこそ、比較もできるし、自分たちの成長にもなりますね。

Kazma そうですね、憧れている海外のバンドと共演することで、そこに近づけている気もしますし。

――いまの課題はありますか?

Ishimaru 課題はBearwearとしての表現がまだ確立できてないというか。今までメインで活動をしていたのがエモのシーンだったので、Turnover直系のバンドが現れたとか、ドリームポップとエモを掛け合わせたバンドっていう印象を築けたんですけど、更にもっと広いシーンでやっていくってなった時の、更に強いBearwearとしての表現がまだ確率できてないと感じています。今はそれを探しながらどんどん曲を作っていく時期で、ここからが本当に勝負だと思いますね。

Kazma 僕は大勢の人を掴める、その曲だけを聴くためにライブへ行ってみたいなって思わせるぐらいの楽曲を作りたいと思ってます。今はまだそれがたりてないって思ってて。

――心の琴線に触れる曲みたいな?

Kazma 偶然、耳に入っていいなっていうより、ふとしたときにあの曲が聴きたいから今すぐ流そうとか、ライブへ足を運びたいなって思わせるぐらい、人を引き寄せる力がある曲ですね。

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――<BAYCAMP>に出演をしてみて、どうでしたか? オーディションで審査が通り今回の出演が決まっていますが、手応えはありましたか?

Kazma あのオーディションが僕らにとっては初めて、他のバンドと勝負して勝てたオーディションでして。去年リリースしたミニアルバム中心の楽曲で挑んで、それを聞いた審査員がバンドに可能性を感じてくれたっていうことはかなりの自信になりました。

Ishimaru 審査員で見てくれていたタイラダイスケさんが、僕らの音楽性の美学に共感してくれて、その根っこの部分を汲み取って理解してもらえたのが初めてだったかもしれません。エモとインディーロックのクロスオーバーと言ってもらえたり、ジャンルとして注目されてきたことはこれまであったのですが、それよりもさらに根底にある美意識について触れてもらえたことで、今までこだわってきたことが間違っていなかったんだなと再認識できました。

Kazma <BAYCAMP>の当日は、サブステージでトッパーだったのですが、<BAYCAMP>のお客さんが純粋に音楽を好きな人が多く、無名の僕らのことも多くの人が見に来てくれたのが何よりも嬉しかったです。このタイミングでフェスのステージを経験したことで、次のステップへ進むための課題も自分たちで気づけたこともあり、ひとつバンドとして成長できたステージだったと感じました。

――今回の<BAYCAMP>に出演していたアーティストはTempalayやMONO NO AWARE、TENDOUJIなど、Bearwearが今いるグラウンドから、大きなステージに上がったバンドが揃っていましたね。ライブをみてどうでしたか?

Kazma その辺りのバンドは憧れの対象過ぎて自分たちのいまいるグラウンド出身っていう認識はしてなかったんですよね。<BAYCAMP>の会場でTENDOUJIのメンバーに「この前<New Action!>出演してたよね? 俺らもよく出演してたし間違いないイベントだよ」と言ってもらった時に、いまメインステージに立ってるバンドたちもスタート地点は僕らと同じだったのかなと初めて知りました。

Ishimaru 今回のラインナップはまさに僕たちが今目指してるステージにいるバンドばかりだったので勉強の連続でした。インディーな音楽で今より大きな場所でやっていくためにはどんなことが必要なのだろうかと考えながらずっと見てました。

Kazma 僕らとは全く別のジャンルなのかなと思っていたナードマグネットが、ライブを見てみたら一番学ぶことが多くてかなりの衝撃でした。良いライブすぎましたねあれは。

Ishimaru 我慢できなくて最前まで行って見ながら号泣してました。

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――同じく2月には渋谷 CLUB QUATTROでのライブもありましたね、いまのシーンにいるバンドとして注目が集まってきているのかと思います。何か気持ちの変化はありますか?

Ishimaru どんなフィールドでもやれることをイメージしてきたのですが、正直なところあの規模のステージでどういう音が鳴らせるか想像できてなかったです。実際にやってみると、いつもどおりのプレーでも大きなステージで勝負できるんだなと知れたのはひとつの大きな気持ちの変化かもしれないです。

Kazma 間違いなくバンド人生で一番大きな規模の会場だったので、もうただただ演奏していて気持ちよかったです。あの今注目されている新進気鋭のバンドしかいないメンツに僕らが組み込まれたことも嬉しいですね。一度あの大きいステージからやる気持ちよさを知っちゃったので、早くまたクアトロで今作ってる新曲とかをやりたくてウズウズしてます。

――同世代のARSKNとSUPER SHANGHAI BANDとのスプリットツアーへの想いは? 新しいシーンができそうな気がしてます。

Ishimaru まず最初に、3バンドで行うこの<NEO GARAGE SESSION TOUR>は、SUPER SHANGHAI BANDの吉村くんが「ARSKNとDIYな感じのツアーをやりたいんだけど、Bearwearはそのバイブスを共有できると思った」と急に連絡が来たことがきっかけでして。前々からARSKNとSUPER SHANGHAI BANDは、自分たちで頻繁に企画を打ったり、面白いZine作ったり、バンド以外のカルチャー巻き込んだりしてる活動の仕方を見てきて、一方的にリスペクトしていた2バンドだったので光栄でした。

Kazma SUPER SHANGHAI BANDは一度だけ対バンしたことがあったのですが、ARSKNは本当にこれまで一切接点がなかったので、僕らの音源やライブ映像を見て近いものを感じ取ってくれたのはめちゃくちゃ嬉しかったです。ツアーが決まってすぐにARSKNのライブを見に行ってみて、実際にリョウナくんとじっくり話してみると、音楽に対する思いや、日本のバンドシーンの現状に満足していないことなど共有できることだらけでした。3バンドとも自分たちのサウンドに近いバンドばっかと対バンしているのではなく、違ったジャンルのライブに飛び込んで勝負しているという共通点もあり、バンド同士のジャンルは違えどかなり芯のしっかりしたツアーができるなと確信しました。

Ishimaru このツアーは各公演のゲストバンドも、近い世代の同じマインドを持ってそうなバンドを集めているのでかなり面白くなると思います。

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――Petalの来日公演のツアーファイナルを主催してますが、これはどうやって決まったんですか?

Kazma 本当にいろいろあって最終日を僕らが任せてもらえることになりました。

Ishimaru Bearwearがライブハウスで自主企画を主催するのは初めてなんですよ。

Kazma Petalはもともとメンバーもみな聴き込んでいる大好きなシンガーソングライターで、所属しているレーベルもRun For CoverっていうTurnoverを始めとする僕らが大好きなバンドをいくつも輩出しているところっていうこともあって、来日の話を聞いたときは大興奮でした。

――ブッキングもされているんですよね。それぞれのアーティストをブッキングする際にどんなことを考えていましたか?

Kazma シンガーソングライターでありながら、インディロックやエモの要素もあるPetalは、様々なバンドと相性が良さそうで、どういうバンドを組み合わせたライブにしようかとかなり悩みました。The Firewood ProjectとCharlotte is Mineは僕らのように「インディ/エモ」というジャンルを自称している国内でも数少ないバンドで。そしてLucie,Tooは以前地上波のインタビューでメンバーがAmerican FootballやNow, Nowなどのエモ、インディロックなバンドをルーツに挙げていたということもあり、この3バンドがいれば僕らが目指すインディとエモを軸にした理想のイベントが開催できると思って声をかけました。

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Ishimaru インディエモの魅力が伝わるイベントになればいいと思います。僕らはこれまで散々「インディエモ」という表現を使ってきましたが、その言葉だけでは表せない魅力がたくさんあって。このイベントを見ることで海外と国内の現行のインディエモという音楽の良さを体感してもらいたいです。

Kazma 大成功させたいですね。

――年明けからすごく活発的に動いていると感じているのですが、何か新しいものができそうな予感はしますか?

Kazma Bearwearを結成してやっと2年が経ちましたが、年明けてからのこの2ヶ月間が間違いなく今まで一番濃かったです。活発的に動いていると見えているのならば嬉しいですし、このペースを維持して今年は存在感をどんどん示していきたいです。

Ishimaru 新しい作品も今年中に出したいしね。

Kazma 最近は現場と同じぐらい、インターネットやSpotifyを通して受ける刺激が大きくて、これからの世代のバンドは現場とネットで両方からリアルタイムで刺激を受けることで今まで以上にスピード感のある活発的な動きをしているように見えると思います。

Ishimaru 3月にはツアーや自主企画などもあり、その後もターニングポイントになりそうなイベントがたくさん決まってきているので、数カ月後、半年後には自分たちがどんなバンドになっているのか想像もつかなくて楽しみです。

Kazma 1年後、2019年を振り返った時に今年はBearwearの1年だったなって思ってもらえたら嬉しいです。

Bearwear “Proxy”(Official Music Video)

Photo by Kodai Kobayashi
Interview by maomao

Bearwear

Bearwearは2016年にKazma(Lyric/Vo)、kou(Music/Arrange/Ba)の2人を中心に結成されたインディ・ロック・バンド。サポート含めフレキシブルな体制で活動をしている。

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Bearwear presents Petal 2019 JAPAN TOUR FINAL

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Bearwear
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Charlotte is Mine

SYNCHRONICITY’19

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2019年4月6日(土)、4月7日(日)
OPEN/START 13:00(時間予定)
TSUTAYA O-EAST、TSUTAYA O-WEST、TSUTAYA O-Crest、TSUTAYA O-nest、duo MUSIC EXCHANGE、clubasia、VUENOS、Glad、LOFT9(東京・渋谷)
4月6日(土)、7日(日)通し券:¥11,000(ドリンク別)
4月6日(土)、7日(日)1日券:¥5,800(ドリンク別)

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