1年前にVISIONへ初登場し、比類なきパフォーマンスで大勢のオーディエンスを圧倒。そして、昨年リリースされたカニエ・ウェストのアルバム『Yeezus』ではダフト・パンク、ゲサフェルスタインとともに共同プロデュースを行うなど、キャリアをさらに飛躍させたブロディンスキーが待望の帰還を果たす。

今回の 舞台は、設立からわずか3年で数々のヒット作を生み出してきた自身のレーベル〈BROMANCE RECORDS〉のベスト盤『BROMANCE』リリースパーティだ。競演者として帯同する新星DJユニット・Club Chevalのメンバーサム・ティバは、このレーベルが発掘した気鋭の才能の一人。ここへ来れば、フレンチエレクトロシーンの最前線に吹く新しい風をリアルに感じてもらえることだろ う。これを迎え撃つ石野卓球を初めとした国内実力派アーティスト勢のプレイと併せ、一晩を大いに楽しみ尽くしたい。

BROMANCE RECORDS JAPAN TOUR 2014 “BROMANCE” RELEASE PARTY

Interview:Brodinski(ブロディンスキー)

ーー〈Bromance Records〉を設立したきっかけを教えてもらえますか?

あるタイミングで、自分の大好きな音楽を自分のレーベルからリリースしたいと思うようになったんだ。出来ることの範囲を広げて、自分が愛聴している音楽やクラブで掛けたいと思う音楽に対する愛情を示したかったのも理由の一つ。加えて、自分でクルーを率いるようになりたい、と思ったのもきっかけの一つかな。

ーー共同創立者のマヌ(Manu)とはいつごろからの付き合いなのでしょうか?

マヌはもう8年も僕のマネージャーを務めてくれている。18歳のときからの付き合いだけど、一緒に〈Bromance Records〉を設立することになって、僕とマヌの関係はもっと違うレベルのものになったよ。

ーー「Bromance」というレーベル名はなぜ付けられたのでしょうか?

もちろん、“ブロディンスキー”という名前から、〈Bromance Records〉の名前を思いついたんだ(笑)。でも、もう1つの意味があって、“Bromance”はレーベルのみんなの関係性を示した言葉でもある。みんな仲のいい友達だし、世界中どこでも一緒にツアーを廻るからね。まさにピッタリの言葉だよ!

ーーカナダやアメリカなど、フランスを飛び越えて色々な国のアーティストと契約していますが、彼らとはどのように知り合ったのでしょうか?

すべてはインターネットのお蔭だね。それに、僕らは世界中を飛び回っているからどこかで会えるタイミングも作れるし、実際にそうやって仲良くなったんだ。今では、ルイザー(LOUISAHHH!!!)はパリに住んでいて、僕たちと近い場所で仕事をしている。(海外のアーティストは)PIPESもそうだし、イランジェロ(ILLANGELO)もそう。もしかしたらもっとインターナショナルなアーティストが増えるかもね!

ーー今後の展開は?

今は、数週後に控えたオーストラリアの大きなツアーとその後のジャパン・ツアーに向けて準備中。日本のツアーは、限定の『Bromance』コンピレーションCDのプロモーションも兼ねて。サム・ティバ(Sam Tiba)と一緒に行くよ。日本の次はマイアミで行われるWinter Music Conferenceに。4月の上旬から6月にかけては、ヨーロッパとUSで大規模なツアーを廻る予定。他にも、素晴らしいEPをリリースする予定だよ! 次に控えているのはメイルストロム&ルイザー(Maelstrom & LOUISAHHH!!!)のプロジェクト。そしてサム・ティバの新しいEP、イランジェロの新作も要チェックだし、他にもまだまだある。

ーーDJ/プロデューサーとして、影響を受けたアーティストは?

たくさんいる。とくにDJが多いね。イヴァン・スマッジ(Ivan Smagghe)、ダミアン・ラザルス(Damian Lazarus)、エロール・アルカン(Erol Alkan)、ティガ(TIGA)、ボーイズ・ノイズ(Boys Noize)、ユクセック(Yuksek)、DJ メーディ(DJ Mehdi)、2メニー・DJズ(2 Many DJs)・・・まだまだ忘れているかもしれないけど、何年経っても新鮮な気持ちにさせてくれるDJ達なんだ。今でも、僕は自分のことをDJとして定義しているし、同時にプロデューサーとして自分のアルバムの制作に取り掛かっているところ。

ーー〈Bromance Records〉の設立を経て、一番の変化は何でしたか?

一番大きな変化はクルーでツアーをするようになったことかな。いつも1人でツアーに出ていたからね。別に一人でも構わなかったけど、クルーのみんなと共にツアー中のハッピーな時間をシェア出来てとても嬉しいよ!

ーーNYのラッパー、ダニー・ブラウン(Danny Brown)とのコラボはどういった経緯で?

イーヴィル・ナイン(Evil Nine)のヤツが僕の曲にダニー・ブラウンのラップを乗せたトラックを送ってきてくれて。そのとき、僕はゲサフェルスタイン(GESAFFELSTEIN)とギョーム・バーグ(Guillaume Berg)と一緒に自分の家にいたんだけど、聴いた瞬間にリリースしようって決めたんだ。ゲサは早速リミックスを作り始めて、ギョームはイーヴィル・ナインと打ち合わせをしてくれた。めちゃくちゃシンプルだけど、あのEPを出せたことはとても誇りに思っているよ!

ーーアルバムにも収録されている“5Years”はヒューストンのDJ、ビートキング(Beatking)との共作ですが、兼ねてからヒューストンのシーンに興味はあった?

僕はヒューストン・ラップの大ファンなんだ。特にDJスクリュー(DJ Screw)のね。僕が聴く音楽は、ヒューストンのヒップホップ・カルチャーそのものに大きく影響を受けてるよ。最近はそうした趣向の音楽も作ろうと思ってるんだ。

ーー昨年はカニエ・ウエスト(Kanye West)のアルバム『Yeezus』にゲサフェルスタイン、そしてダフト・パンク(Daft Punk)と共に参加していますが、どのような経緯だったのでしょうか?

カニエ・ウエストが僕のマネージメント事務所にコンタクトしてきたのがきっかけ。すぐにアルバムのことが決まったんだ。本当に素晴らしい経験だったし、めちゃくちゃ誇りに思ってるよ!

ーーカニエ・ウエストと共に制作したご感想は?

素晴らしかったし、とてもスペシャルな体験だった。多くのことを学ぶいい機会になったよ。

ーー今回は日本で初めてのアルバム・リリースとなるわけですが、率直な感想をお聞かせください。

僕たちにとっても初めてのフィジカル・CDリリースなんだ! 『BROMANCE』は2枚組で、1枚は僕たちの<クラシック>と既発の曲が。もう1枚はエクスクルーシヴの曲ばかりを収録してるぜ!

ーー以前にも来日してDJプレイを披露して下さっていますが、日本のオーディエンスに対しての感想は?

日本にはもう何度も行ってるよ。WOMBでもプレイしたし、数年前には<SUMMER SONIC>にも出演した。毎回、日本に行くのはとても楽しみなんだ! オーディエンスのみんなはいつもびっくりするぐらい素晴らしいし、音楽への愛が伝わってくるよ。最高のヴァイブスさ!

ーー日本のファンにメッセージをお願いします。

また日本に戻ってくることが出来て本当に嬉しいね。DJプレイが待ちきれないよ!

Event Information

BROMANCE RECORDS JAPAN TOUR 2014
“BROMANCE” RELEASE PARTY

2014.03.22(土)@SOUND MUSEUM VISION
OPEN 23:00
DOOR ¥3,500/W/F ¥3,000

【GAIA】
SPECIAL GUEST:BRODINSKI、SAM TIBA
SPECIAL ACT:石野卓球
ACT:SONPUB、JOMMY、Kazuma Takahashi(bonjour records)

【DEEP SPACE】
ACT:BLUE COSMIC MONKEY(Alive / Rolling Thunder)、KAGuLA(Rolling Thunder) 、MAD as noize(TCPT) 、hidemi、AMEMIYA、and more

【WHITE】
ACT:KIRI、HABANERO POSSE、cyanyama & andre(BIG DOGGS)、DaBook、Lisachris、Sam Fitzgerald

【D-LOUNGE】
ACT:Keisuke Matsuoka(Re:ception)、ILINX(CADDSH)、Yuko Kobayashi、GUCCI(Playdecibel)、atllihc、11、DJ Sallyee