クリスティーナ・アギレラ主演映画『バーレスク』さながら、きらびやかな衣装を纏った美女たちによる絢爛豪華なステージを至近距離で体験できる“オトナの遊び場”として2013年のオープン以来注目を浴び続けている、六本木の超有名店「バーレスク東京」。最新式の全方位LEDディスプレイに映し出されるド迫力の映像演出のなか夜ごと繰り広げられるパフォーマンスは、ゴージャス・ユニーク・超セクシー! 年齢・性別・国籍問わずハマっちゃう「バーレスク東京」の魅力とそのカラクリ、3月31日(土)に開催されるイベント<バブレスク>と同イベントが3倍楽しくなるリアルなバブリーエピソードを、同店プロデューサーのryotaさんに語っていただきました!
Interview:ryota
——「バーレスク東京」を語るうえでまず欠かせないのが、ショーガールたちの存在。美女が数十名ステージに並び立つだけでも圧巻の光景でしたが、一人一人のレベルの高さに同性ながらドキドキしてしまいました。
変な言い方ですけど、うちには50点くらいの子が集まっていると思っているんです。その子たちがネイルやヘアメイクをしっかりやることで80点取れるような女の子になってほしいし、ダンスがうまくなることと同じくらい可愛くなることもがんばれ!って常に言っています。作品としてステージで並んだときに素晴らしいことはもちろんですけど、個として可愛いことも大事だと思うんです。うちの女の子たちは完成されたギャルを目指しているし、この店に長くいるからこそ滲み出てくる雰囲気もあると思います。この業界にいない子を外見だけ変えても、内面から滲み出てくるものはないですよね。
——ギャルにはマインドがありますもんね。夜の六本木となるとなかなか近寄りがたいイメージがありますが、実際女性客の多さが目につきましたし、ショーガールに対して憧れの眼差しを向けている様子もすごく印象的でした。
最近ではSNSで人気が出てきた女の子もいるし、雑誌やテレビに取り上げてもらうことによって女性のお客さまもすごく増えている実感はあります。たしかに悪い意味での夜のイメージというのはあるし、「セクシー」と聞くと女性は行きづらいイメージがあったと思うんですけれど、そこを払拭するようなお店にしたかったんです。僕自身、もう長いこと六本木にいるんですけど、ここはとてもいい意味で六本木らしくないなって感じています。
——女性客の多さと併せて驚いたのが、客席の一体感。性別も年齢も国籍も違ういいオトナたちが一同もれなく盛り上がっていたこと。そういった空間をつくるために意識していらっしゃることはありますか?
ひとつは、幅広い年齢の誰でもが知っている神曲しか使わないこと。それと、なるべくお店に入ってきたときに非現実と感じてもらうための努力に対してはお金をかけています。たとえば、店内のLEDビジョンやステージ照明って家電やスマホなんかと同じようにものすごいスピードで進化していて。何年か一回に訪れる「うわ、未来きた!」って感じる瞬間ってあるじゃないですか? それを感じてもらえる設備になっていると思います。
——それは「超刺激デジタルディレクター」の肩書きを持つryotaさんがいらっしゃるからというのが大きいのではないでしょうか。
僕は、「これが最新だ」というところを世界中旅して見ているので、そこでも勝負したいなと思っていました。エンタテインメントって、食べものと違って価値基準がわかりいくいじゃないですか。僕が目指すところは、2〜3万円するようなショーを「なんて安く提供してくれるんだ」って感じられるお店。たとえば、内装だったり衣装だったりには、すごくお金をかけています。もちろんお客さんそれぞれの感じ方もありますし、僕が最終的にお客さんから3万円いただきたいっていう話ではなくて。
——いわゆる、コスパがいいショー。それって、すごく今っぽいですね。
そうですね。たとえば、ネットで売られている5800円の衣装でもショーは出来るけど、うちの衣装はスワロフスキーの石を使ったりオーストリッチの羽根を使ったりとすごくお金をかけているんです。お客さんから見たらわからないかもしれない。でも、どこかわかってくれる人もいるんじゃないかって思いながら、1着何十万の衣装で女の子13人を並べるっていうことをやっているんです。そこをわかってもらえたら僕はすごくうれしいし、すごいコスパですよね(笑)。もしかしたら、お客さまが喜んでくださるところってそこじゃないのかもしれないし、安くあげられるのかもしれないですけど。
——そういった華美さの裏にある実直さも支持される理由なんだと思います。そしてもうひとつ、バーレスクならではのチップシステム「リオン」も欠かせない要素のひとつ。ショーガールたちと直接コミュニケーションをとれる、お客さんにとってはかなりうれしいシステムです。
海外で遊んでいて気づいたんですけど、日本ってあんまりエンタテインメントに対してのチップ文化がないんですよね。どうしてかっていうと、チップって絶対にお札じゃないとダメなんです。1ドル札は100円程度だけど、1000円札をポンッ渡すのはちょっとハードルが高いじゃないですか。それで、1枚100円のリオンっていうお札のチップ用通貨をつくったんです。これを導入する大前提として、チップを渡すということ自体を楽しんでもらいたいというのがあって。僕は、チップって心意気だと思っていて。ステージを見たとき、予想以上に感動してしまうことってあると思うんです。「こんなに楽しませてもらったんだから、少しでもこの子になにかやってあげたい」っていう、その心意気を体験できる場にしたいなと。だけど、1枚100円だからというだけでは財布からお金は出ないですよね。だからやっぱり、心が動かすステージというのが不可欠なんです。