——実際、私自身も取材で拝見したにも関わらず、ステージ終了後にはリオンを渡さずにいられませんでした。そういった新しい取り組みやお店づくりを実践してきた「バーレスク東京」が大々的に開催するイベント<バブレスク>にも注目が集まっていますね。今回、タイトルどおり“バブル”をコンセプトに、時代を牽引する音楽のパイオニア・avex traxとのコラボレーションイベントだそうですが、どういったものになりそうですか?
まず、今回このメンツを揃えたというのがすごいと思っていて。マーク・パンサーさんもDJ KOOさんも、それぞれ現場で活躍されていらっしゃいますけど、この日だけはいつもは観られない、バブル時代の彼らを観られると思います。ダンサーの女の子たちの太眉ボディコンも見どころですね。「マハラジャ」から「ジュリアナ」まで、バブル時代にたくさん生まれたオールジャンルの「あの頃」の名曲を楽しんでいただけるイベントにしたいですね。
——平野ノラさんや荻野目洋子さんの“ダンシング・ヒーロー”、80〜90年代ファッションのリバイバルなど、昨今メディアもバブルネタで盛り上がっていますよね。だからこそイベントを、というところもあるのでしょうか?
それもありますが、今って景気だけを見てもバブルのような状態に近づいてきているんじゃないかって感じています。ハイブランドを見ているとよくわかるんですけど、デザインが派手で商品の値段が高くなるっていうのはまさに景気がいい証拠だと思っていて。それに今ってアジア全体でお金を持っている人が増えているし、バブルの時代と比べて自由にお金を使える感覚の人も増えましたよね。いいものにお金を使おうという意識が高まっているように思います。
——なるほど。さて、バブルを体験していない世代にとって、よく耳にするバブリーエピソードも都市伝説のようなものでしかなかったりするのですが、<バブレスク>をより楽しむためにも、ryotaさんが実際に体験されたバブル時代のことを教えていただけますか?
バブルを語るうえで、まず「マハラジャ」の説明をさせてください。「マハラジャ」というのは、全国にディスコを約100軒、飲食店70軒くらい経営していた超巨大グループなんですけど、今ナイトクラブでもひとつのグループが100軒経営するっていうのは絶対にあり得ないことなんです。そこのTOP of the TOPが成田勝という方。タレント社長でCDも出していて、お名前を検索すると“in to the night”っていう曲を歌っている動画が観れるんですけど、そのバックコーラスにアン・ルイスさんや中森明菜さんがいるんです。たとえるなら、僕がCDを出して安室奈美恵さんや浜崎あゆみさんがバックコーラスをしてくれているようなことなんですよ。ありえないじゃないですか(笑)。っていうくらい、バブルはある一人の夜のトップをそういう場所まで持ち上げてしまうような現象だったんですよね。実は今回、その成田社長を<バブレスク>にお呼びしたんです。
成田勝 – Into The Night
——バブルの帝王が、帰ってくるんですね。
僕にとっては、かなり感動的な話です。僕がマハラジャで働いていた当時は18歳で、バブルを体験した一番下の世代なんです。あの時代にどんなことがあったかというと、たとえば、金曜夜の街にはタクシーが全然ないんですよね。そういうときは僕みたいな下っ端がタクシーを拾いに行くんですが、タクシーを拾うと必ずチップを1万円くらいいただけるんです。これを一日3、4台やっていたので、おのずとおこづかいは増えるし、そうしているうちにタクシー拾いのプロになりました(笑)。それと当時はお酒といえばブランデーが流行っていて、その最上級が1本80万円くらいのルイ13世という銘柄だったんですけど、それを客席に持って行くときに床に落としてしまったんです。バリーン!と割れてしまって「うわっ!」って凍りついた僕は、咄嗟にそこを泳いだんですよ。そしたら社長が「わはははは!」って笑ってくれて「もう一本持ってこい!」って。
——……!
あと、当時は「ベルサーチ」っていうブランドの服を着るのがステイタスで、トータルコーデにすると100万円超えるんですが、マハラジャのVIPルームにはそういう方がたくさんいらっしゃいました。黄色のジャケットに紫のパンツを履いた90kgオーバーの不動産社長とか(笑)。あとは、メロンハーフっていう飲み物があって。それは普通のメロンを半分に切って、真ん中のくぼみにブランデーを注いで果肉を崩しながら食べるっていう。お金が余っているから、高いものと高いものを組み合わせる……完全にお金持ちの贅沢ですね。ネットで「バブル メロンハーフ」って検索したら、出てくると思います(笑)。
——(笑)「バブレスク」でもブランデーやメロンハーフが楽しめたりして!? そんな規格外な時代をド真ん中で見てきたバブルの生き証人たちが作る、バブリーでスペシャルな夜になりそうですね。
大人のなかにはバブルの幻想を引きずりすぎていて、あの頃で止まっている人が結構いらっしゃるんですけど(笑)、そういう方はすごくシビれると思いますし、バブルを知らない方にとっては新鮮に楽しんでもらえるんじゃないかなって思います。僕的に「バブレスク」は、バブルを懐かしむんじゃなくて、新バブルの開幕宣言にしたいなと思っています。
EVENT INFORMATION
バブレスクナイト
2018.03.31(土)
バーレスク東京・Party On・Burlesque annex YAVAY の3箇所にて開催
スーパー バブレスク
バーレスク東京
LINE UP:motsu(1st STAGE)/マーク・パンサー(2nd STAGE)/DJ KOO(3rd STAGE)/JOHN ROBINSON(ALL STAGE)
18:30〜01:00 Table charge¥10,000/人(ソファ席・1STAGEにつき) ※要予約※
01:00〜02:30(※) FREE ENTRANCE(1DRINK ORDER)
Tell:03-6447-2037
バブレスク〜BOX DISCO〜
Party On
GUEST DJ:マーク・パンサー JOHN ROBINSON DJ BOSS DJ SHU
GUEST LIVE:成田勝
DJ:KAYA MUSHA HIROWAY and more…
<Floor Entrance>Men:〜23:00 FREE ENTRANCE 23:00〜¥2,000(1D)/Ladies:Free
<S席>TableChage¥3,000/人 ※要予約※
<VIP・VVIP席>TableChage¥5,000/人 ※要予約※
Tell:03-3403-3666
バブレスク〜90‘s J-POP〜
annex YAVAY
LINE UP:motsu/デッカちゃん(1st STAGE)/KONAN(2nd STAGE)/八王子P(3rd STAGE)/hack/JUMP UP Boyz!! and more…
18:30〜01:00 ソファ席・Table Chage¥6,000/人(1STAGEにつき) ※要予約※
01:00〜04:30(※)<朝までODO芸ナイト> FREE ENTRANCE(1DRINK ORDER)
Tell:03-6804-6296
※注意事項※
・お席をご利用のお客様は、別途ご飲食代・消費税・サービス料がかかります。
・入場料などは各店舗毎となりますので、入り口でお支払いください。
・開催時間は会場ごとに異なります。詳細は各店舗までお問い合わせください。
RELEASE INFORMATION
配信コンピレーションアルバム『バブレスク』
2018.03.31(土)
¥1,200(+tax)
01 NIGHT OF FIRE (NEW GENERATION REMIX) / NIKO
02 CAN’T UNDO THIS!! (M-SIZE) / MAXIMIZOR
03 TOKYO,GO! (ORIGINAL VERSION) / JOHN ROBINSON
04 EZ DO DANCE / TRF
05 PPAP (W&W Festival Mix) / ピコ太郎
06 Out Of The Blue/ system F
07 Feel Like Dance / globe
08 Dragostea Din Tei〜恋のマイアヒ〜 / O-ZONE
09 YMCA / Diskommunications
10 SEX ON THE BEACH (Paolo Ortelli vs Degree Reloaded Mix) / SPANKERS
11 Live The Night (Extended Mix) / W&W & Hardwell & Lil Jon
12 Bomb A Head! (RAVEMAN Mix) / m.c.A・T
13 Gamble Rumble / m.o.v.e
14 TRY ME (EXTENDED MIX)
15 なんかちょうだい ~PLEASE GIVE ME SOMETHING~ / 大阪プリン(東京プリン&YURIMARI)