ニューアルバム『1974』を9月13日にリリースしたCaravan。歌もののオリジナル・フルアルバムとしては約3年振りとなる本作の制作期間は、自分を深く見つめ直す時間、過去の自分を振り返る時間だったとも語っている。この度、10月9日には14回目となる日比谷野外大音楽堂公演を控えるCaravanに、本作にインスピレーションを与えた楽曲をプレイリストにまとめてもらった。アルバム『1974』を深掘りするヒントに、またライブへの道中になど、それぞれの楽しみ方で、ぜひ聴いてみてほしい。

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Caravan新AL『1974』インタビュー|人生の振り返り期間で作り上げた「新たな旅」

Reference for 1974 selected by Caravan

Caravan、新AL『1974』制作でのリファレンスをプレイリストで紹介|本人コメントも interview230915_caravan-08

──今回のプレイリストはどのように選曲されましたか?

『1974』の制作時によく聴いていた曲だったり、ミックスをするときに耳をリセットするために聴いたり、同時期にヒントをもらった曲たち。あと女性ボーカル曲もありますね。レコーディング中って自分の声ばっかりひたすら何千回も聴いているから、自分の声疲れしちゃって。そういう時に女性ボーカルを聴いて、リフレッシュすることもありましたね。

──プレイリストとしてまとめるときのテーマはありましたか?

今回の制作にインスピレーションを与えてくれたものだったり、参考になるミックスのアイディアだったりします。曲順は自分が聴きたい曲順で、アルバムを作るような感じで並べています。

──アルバム制作の中で強いインスピレーションがあった楽曲やアーティストはいらっしゃいますか?

レオ・ノツェンテリ(Leo Nocentelli)は、ミーターズ(The Meters)ってバンドのギタリストで、彼が70年代に録音した『Another Side』が2021年にリリースされたんですよ。ずっとお蔵入りだったアルバムが新譜として出たんですけど、それが全体的にガットギターと歌もののアルバムで。

ミーターズって、コテコテのファンクバンドなんですが、シンガーソングライターとしてギタリストが作ったアルバムで素晴らしくて。で、これを聴いて「ガットギターの響きっていいよな」っていうのを改めて思って、そこからガットギターで作った曲が何曲かありますね。

“ミチノウエ”だったり、“Timeless dreamer”って曲は、このアルバムを聴いて「ガットギターで曲作りたい」っていう風にすごく思って。普段はアコースティックギターだったりエレキギターで曲を録ることが多いですけど、あえてガットギターで録ってみたという感じがあったので、結構インスピレーションをもらえましたね。

ミチノウエ

Timeless Dreamer

──個人的には今年のフジロックに出演したデイビット(d4vd)など…新鋭のアーティストも入っていますが、どのように新しい楽曲をキャッチされていますか?

最近は、例えばどこかで音楽を聴いて、それをShazamして出会うこともあります。今まで聴いてなかったジャンルだったり、曲として惹かれたものにダイレクトでアクセスできるので、そうして出会ったミュージシャンも結構います。そういうところは配信の良さかな。

ステレオフォニックス(Stereophonics)の“Right place Right time”は、俺自身そんなにバンド自体聴き込んでないんですけど、この曲が好きで。昔のバンド始めた頃こんなだったよねみたいな歌なんですよね。その辺もすごくいいなって。ギター買ってみんなでセッションしたよね、みたいな。振り返るような曲ですね。

Caravan / Wagon【LIVE VIDEO】

Photo:河澄大吉

PROFILE

Caravan、新AL『1974』制作でのリファレンスをプレイリストで紹介|本人コメントも interview230915_caravan-012-1

Caravan

1974年10月9日生まれ。幼少時代を南米ベネズエラの首都カラカスで育ち、その後、転々と放浪生活。高校時代にバンドを結成、ギタリストとして活動。
2001年よりソロに転身。全国を旅しながらライブを重ね、活動の幅を広げてゆく。
2004年4月インディーズデビュー。二枚のアルバムを発表。
2005年メジャーへ移籍。
2007年マネージメントオフィスHARVEST設立。
2011年までの間、年に一枚のペースでアルバムを発表してきた。一台のバスで北海道から種子島までを回る全国ツアーや、数々の野外フェスに参加するなど、独自のスタンスで場所や形態に囚われない自由でインディペンデントな活動が話題を呼ぶ。
2011年には自身のアトリエ”Studio Byrd”を完成させ、2012年プライベートレーベル“Slow Flow Music”を立ち上げた。
Caravanも含めたった3人でマネージメントとレーベルを運営しインディーズ流通すら使わず、メディアにもほとんど露出しないその独自なスタンスも注目を集めている。
独自の目線で日常を描く、リアルな言葉。
聞く者を旅へと誘う、美しく切ないメロディー。
様々なボーダーを越え、一体感溢れるピースフルなLive。世代や性別、ジャンルを越えて幅広い層からの支持を集めている。
これまでにDonavon Frankenreiter、Calexico、Tommy Guerrero、Ray Barbee、Beautiful Girls、SLIP、Sim Redmond Band等、多くの来日アーティストのサポートアクトや共演を果たし、YUKI「ハミングバード」「Wagon」、SMAP「モアイ」、渡辺美里「Glory」「Hello Again」を始め、楽曲提供も手掛けている。

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RELEASE INFORMATION

Caravan、新AL『1974』制作でのリファレンスをプレイリストで紹介|本人コメントも interview230915_caravan-011-2

1974

2023年9月13日
Caravan
01.惑星
02.Kid
03.Timeless Dreamer
04.新しい星(Acoustic)
05.ミチノウエ
06.夜間飛行
07.Road Movie
08.扉の向こう
09.Oh Brother
10.Just Another Day
11.My Favorite Things
12.Cosmic Gypsies

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LIVE INFORMATION

Caravan、新AL『1974』制作でのリファレンスをプレイリストで紹介|本人コメントも interview230915_caravan-010-1

祝・日比谷野音 100 周年 Caravan LIVE EXTRA 2023 ” Rebirth of Delight “

10月9日(月・祝)日比谷野外大音楽堂
16:45 開場 / 17:30 開演
出演:Caravan
member:宮下広輔(pedal steel gt.) / 高桑 圭(ba) / 椎野恭一(dr) / 堀江博久(key)

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INFORMATION

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