都内を拠点に活動する4人組、Chapmanが2ndEP『MIRRORS』をリリースした。60、70年代のソウルやファンクにロック、90年代のアシッドジャズ、90年代から00年代のR&B/ネオソウル、現行のLAやNY、UKのジャズ、歌謡曲やJ-POPなど、さまざまな年代やシーンからの影響をクロスオーバーしたサウンドと、強いメッセージが込められた歌詞という持ち前の魅力が大きく進化。

より豊かに彩られたサウンドスケープとともにポップな強度を増した、まさに意欲作だ。テーマはずばり“”。鏡の複数形をタイトルに冠し、愛の持つ多面性に迫ることで聴く人を「救いたい」と断言する、その真意に迫る。

INTERVIEW:Chapman

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Chapman/左からDoi(Gt.)、Negishi(Vo.)、Uehara(Ba.)、Kakinuma(Key.&Cho.)

ルーツとなったChapmanの音楽性の秘密

──NegishiさんとKakinumaさんとDoiさんは学生時代からの友達でChapmanのオリジナルメンバー。Ueharaさんは2020年の後半に加入されたとのことですが、まずはみなさんの出会いから、話を聞かせてもらえますか?

Negishi(Vo.) 僕とKakinumaとDoiは中高からの友達です。Kakinumaとはテニス部でダブルスを組んでいました。

──ダブルスとは、一連托生の関係だったんですね。当時から音楽も一緒に聴いていたのですか?

Negishi いえ。音楽の話はまったくと言っていいほどしたことがなくて。大学に入った頃に2人でアコースティックのデュオを組んだのが最初ですね。

──デュオを始めたきっかけは何だったのですか?

Kakinuma(Key.&Cho.) お互いに音楽的な交流はなかったんですけど、僕は幼い頃からクラシックピアノを習っていたんです。父はギタリストでレコーディングエンジニアになりたかったらしく、母もUKに住んで音楽活動をしていたことがあったみたいで、生活と音楽の距離は近い環境で育ちました。Negishiの家はいわゆる音楽一家だよね?

Negishi そうだね。祖父が歌謡曲の作家で、祖母はカンツォーネの歌手でした。その血を受け継いだ母は、祖母に「ピッチずれてるよ」とか言うくらい、家族のなかでもいちばん音感が良く、音楽家としてマルチに活動していて。某有名歌謡歌手のバックでピアノを弾いたりしていた時期もあったらしいです。

──お2人で活動していた頃は、どんな音楽性だったのですか?

Kakinuma イメージとしては<Augusta Camp>みたいな。特にスキマスイッチが好きで。でも、僕らのライブを観てくれた音楽プロデュサーの方に「スキマスイッチはもう1組いらねえだろ」ってけっこう強く言われたんです。その時に目の前の景色が変わった感覚があったんですよね。

Negishi その方の言葉が1つのきっかけになってディアンジェロ(D’Angelo)とか聴くようになって。

Kakinuma ディアンジェロのようなネオソウルから60年代や70年代のソウルに遡ったり、ディスコやハウスを聴くようになったり、ジャズやフュージョンを聴いたり、現行のR&B、NYのジャズやLAの〈Brainfeeder〉系の音楽、UKジャズなどのシーンを追いかけたり、いろんな音楽に触れるようになりました。

Negishi それからしばらくして、デュオではなくしっかりバンドを組んで曲を作りたいと思うようになって、僕らとは別でバンド経験があり、よく遊びで一緒に演奏もしていたDoiにも声をかけてChapmanとして動き出しました。

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Kakinuma(Key.&Cho.)(左)/Negishi(Vo.)(右)

──Doiさんのルーツも教えていただけますか?

Doi(Gt.) 僕はロックですね。オンタイムの00年代から入って、60年代や70年代を掘り下げるようになってっていう、わりと順当な聴き方だったと思います。

Kakinuma Doiは図書館で音楽を聴いていたらしいんです。珍しいですよね?

──私も10代の頃はそうでしたけど、周りにはあまりいませんでした。図書館に置いてあるCDって思いのほか、いろいろ網羅されていて、いい感じなんですよね。図書館で出会った思い出の作品を挙げてもらえますか?

Doi ジャケットが印象的で手に取ってみてはまったのは、マーズ・ヴォルタ(The Mars Volta)のアルバム『Amputechture』でした。あとはレッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)はずっと大好きです。当時よく聴いていて、今またそのよさを再認識しているのはゾンビーズ(The Zombies)ですね。

──なるほど。Chapmanの作品からはブルースロックやサイケの要素、マーズ・ヴォルタのようなプログレッシブなテイストも感じるので納得です。それに対して意外だったのがNegishiさんとKakinumaさんの関係性。私はてっきり「ディアンジェロって2000年に『Voodoo』作ってるんだぜ。すごいよな」とか、中学の教室で話していて、それがChapmanの音楽性に繋がっているのかと思っていました。

Kakinuma ぜんぜんそんなことなかったです(笑)。『Black Messiah』(2014年)も後追いですから。

Uehara(Ba.) 意外ですよね。僕もChapmanに入る前に彼らの音楽を聴いて、まったく同じことを思っていました。

──Ueharaさんが加入することになったきかっけを教えてください。

Negishi 出会いは2019年の後半ですね。共通の知り合いにKakinumaやDoiと同じく中高の同級生がいて紹介してくれたんです。彼はスイスのバーゼルで活躍している、かなり本格的なジャズドラマーで、Ueharaのことをすごく信用していたので間違いないだろうと。

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Uehara(Ba.)(左)/Doi(Gt.)(右)

──Ueharaさんはジャズ畑の方なんですね。

Uehara 僕もNegishiさんやKakinumaさんと同じく、家族が音楽をやっていたんです。父はギタリストでAORやフュージョンが好きで。母はゴスペルのシンガーで、モータウンのソウルなどをよく聴かせてくれました。兄はロック系で、なかでもレッド・ホット・チリ・ペッパーズ(Red Hot Chili Peppers)が好きで、ギターをやっていました。で、父もギターだし僕はベースにしようって。高校を出るくらいにジャズに興味を持ち始めて、大学ではジャズ研に入りました。そこではジャズだけでなくファンク系のセッションもよくしていましたね。

Negishi 聴く音楽の趣味はちょっとひねくれているよね(笑)

Uehara 趣味としては母寄りだと思うんですけど、確かに少しひねくれているところはあると思います。わかりやすい例だと、ポップミュージックの基本として「ビートルズ(The Beatles)は聴いておけ」みたいな言われ方をすると避けちゃうんですよね(笑)。ジャコ・パストリアス(Jaco Pastorius)も「ジャズのベーシストならコピーしなきゃ」って言われたことが入り口だったからあまり聴かなかった。でも、やっぱり何かの象徴になっている人たちってすごいんですよ。言い方は悪いかもしれませんが、その影響からは逃れられない。ちょっと回り道してそういうことにも気付いたタイミングで、Chapmanに加入しました。

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ポップスという指針の上で自分たちの思想やテーマを掘り下げて音を出す

──みなさんのルーツについて伺ってみたことで、Chapmanの音楽性の秘密が少し見えた気がします。ソウルやR&B、ジャズやロックなどのさまざまな年代やシーンを切り取って、ときにはトリッキーなこともするけど、日本のポップスとしてのクオリティは担保されているじゃないですか。

Negishi その感想は嬉しいです。KakinumaもDoiもUeharaも、強い音楽の趣向性があるから、、放っておくとすごく実験的な方向性に向かう気がするんです。それはそれでいいのかもしれないんですけど、バンドとしてはやっぱりポップスをやりたくて。その部分は、祖父が歌謡曲の作家で、母のフェイバリットが八神純子さんだったりする僕の歌が守っているのかもしれないですね。

Kakinuma 今のJ-POPって、譜割り1つとってもいわゆるブラックミュージックからの影響がかなり大きいと思うんですけど、Chapmanはブラックミュージックがルーツの真ん中にありながらも、歌に関してはそこまで寄せなくていいのかなって。“どこか懐かしい日本のポップス”を感じさせる雰囲気が強みになっていると思います。

──みなさん現行の音楽もいろいろと掘っている中で、相対的に新し過ぎないところが、かえって新鮮に響くのだと思います。

Uehara ふだん聴いている先鋭的な音楽をそのまま再現することは、僕の選択肢に無いんです。Negishiさんの言う“ポップス”であることがこのバンドにおいては最重要事項で、みんなが同じ方向を向いてバランスに気を配りながら、どれだけ遊べるかチャレンジしていくことが楽しいんです。

Doi 僕個人の感覚としては、人間関係全般に言えることを、音楽に当てはめているように思いますね。どこかの集団に入りたいと思ったら、自分のことだけを考えて個性や、やりたいことをぶつけたら拒絶されるわけで。共同作業である以上、周りに合わせることは大切で、それも含めてその場所にいたいかどうか。そこで、ポップスという指針のあるChapmanにいることが心地良いんですよね。

──では、Chapmanの掲げるポップス、ポップであることとは?

Kakinuma じゃあ自分たちの音楽性やポップスに対する考え方を言葉で表すとどうなるのか。例えば僕は、『グリーンブック』という映画が大好きで。ざっくり言うと、黒人のピアニストが命がけで白人たちの前で演奏する話です。黒人が生み出した音楽、すなわち“ブラックミュージック”って、今の日本のポップシーンではすごく響きのいい言葉になっているし、かっこいいものに聞こえるけど、彼らが死ぬ気でやってきたことを、たやすく「ブラックミュージックっていいよね」と扱ってもいいものかと。

──私も映画『あの夜、マイアミで』を観たときに、近いことを考えました。

Kakinuma 今はあらゆる年代やジャンルの音楽をスマホひとつで享受できる時代です。誰しもが、音楽だけではなく、ファッションやアートといった、さまざまな文化や情報を吸収して、特定のジャンルには収まらない作品を作っています。だからこそ、今あるジャンルの表層的なスタイルだけに憧れて、「〇〇みたいな音楽をやろう」ということではなく、まずは自分たちの思想や曲のテーマ、それにフィットしそうなリファレンスについて、ちゃんと掘り下げて音を出すことがすごく大切なんじゃないかと思っています。そのうえで、J-POPとは何なのかを突き詰めていきたいですね。

Negishi 何にでも気軽に触れて取り入れていくことも、音楽を作るおもしろさだと思います。でもその一方で、歴史の表面だけをすくったキャッチーな曲ばかりがヒットすると、音楽の価値が下がっていくことも事実だと思うんです。正直に言って、僕はその状況を危惧しています。それに、そもそも僕は、マイナスの状態にある人のメンタルを、少しでもプラスにしたくて音楽をやっているんです。僕のやりたいポップスとはそういうもの。だから、個々の本質的な音楽性ではなくサウンドの雰囲気やルーツの一部分だけを見て、嗜好品的な意味合いで括っているように感じる、今の“シティポップ”や“チル”といったワードには、抗っていきたい。僕らもたまにそこに入れられるので。そうではなくバンドとして力強い音楽を作りたいんです。

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聴く人の救いになる音楽を作りたいという思いから出来たEP『MIRRORS』

──今回のEP『MIRRORS』は、“愛”を多面的に捉えて掘り下げることで、おっしゃるようにマイナスの状況をプラスに持っていく、力強い作品だと思いました。

Negishi 『MIRRORS』というタイトル通り、愛という概念ひとつとってもいろんな側面、すなわち自分の心を映し出す鏡があるじゃないですか。それらとどう向き合っていくのかがテーマになっています。だから「自分って何?」というマイナスの立ち位置からの描写が中心になってくる作品なんですけど、その中で、「こういう考えた方もあるよ」と提示することで、聴く人の救いになる音楽を作りたい。

──“Julia”のような破滅的な思考を肯定する曲にハッとしました。

Negishi 人を救いたいとか言っているのに出だしから《この奈落の底まであなたと行こう》ですからね(笑)。対象は人でも物事でもいいんですけど、何かをとことん愛するって、幸福なことだけどリスキーじゃないですか。そこをしっかり書いて歌ったうえで、それ自体、「悲観することじゃないかもよ」って、歌いたかったんです。そこで、言葉選びやメロディにはすごく慎重になりますね。なぜなら、自分がすごくしんどいときに「大丈夫だよ」とか簡単に言われても、「うるさい!」って思うだけですから。でも、そうじゃない音楽も確実にある。

Uehara 絶対大丈夫じゃない状況の大丈夫というか。そこはゴスペルにも通じるように思います。僕は母がゴスペルのシンガーで、Negishiもゴスペルが好きなので、よくそういう話をするんですけど、あの頃のアフロアメリカンの人たちって、ぜんぜん大丈夫じゃないんですよ。

──はい。

Uehara でも、ゴスペルってすごく力強くて。もちろん苦しみは比べられないかもしれないけど、絶望の中、音楽で道を作るような。そういう部分で自分たちの音楽との共通点を見出せたら素晴らしいなと思います。

──“Place”も、ゴスペルに近い要素のあるエンパワーメントソングです。

Negishi 視点はちょっとひねくれていますけどね。コロナ禍に入って約2年、「なんとか頑張ろう」みたいなメッセージはたくさんあったと思うんですけど、この曲は長い人生からするとこの2、3年なんて大したことはないっていう、そういう曲です。「ときには楽しかった過去を振り返ってすがる。ときには明るい未来を想像して生きながらえる。それでいいんじゃない?無理に元気出さなくてもいいよ」って、絶望的な今を肯定しているんです。

──そこも言葉選びやメロディ、サウンド展開の妙で、映画を1本観たような充足感がありました。

Kakinuma そういうドラマ性は意識しましたね。Doiが弾く最後のギターソロとか特に。

Doi ネタ晴らしするとB.B.キング(B.B. King)に着想を得たフレーズですね。「鉄板のやつちょうだい」みたいな雰囲気だったので。

Uehara バランスよくみんなのルーツが出ていて、なおかつちゃんとポップスっていう、Chapmanらしい曲だと思います。

──そして癒しのある“yoake”で終わる。ドニー・トランペット&ザ・ソーシャル・エクスペリメント(Donnie Trumpet & the Social Experiment)の“Sunday Candy”のような愛に溢れた曲ですね。最初にリリースした先行シングルでもありますし、この曲が起点になってEPは作られたような気がします。

Kakinuma そうですね。“愛に立ち返る”というコンセプトのもとにこの曲ができたうえで、愛のさまざまな面を描くべくほかの曲を作っていきました。

Negishi 世の中にある軽薄な物事、ある種の膿のようなものが一気に出るきっかけになったのが、コロナのパンデミックだったと思うんです。ファストな人との繋がり方や文化との出会いではなく、今こそ強い結びつきを感じられる。ほんとうに大切な人や物事を見極めて向き合うことで、自分自身も仲間も救われるんじゃないかって。そう思って書いた曲が“yoake”だったので、おっしゃるようにすべての起点になった曲だと思います。

Chapman – Julia

バンド・Chapmanの向かう先

──そして愛をもって『MIRRORS』を作り上げたChapmanは、これからどこに向かっていくのでしょうか。

Kakinuma 自画自賛になりますけど、僕らの音楽は多くの人に届かないともったいないと思っています。きっとしんどい誰かを救うことができると思いますし、そうしなきゃいけない。写真を撮ってくれる人、ライブでVJをしてくれる人、リリースに関わってくれたスタッフ、多くの人たちの気持ちも背負っていますから。そして自分もミュージシャンとしてしっかり食えるようになりたいですし。

──誰かが元気になったとか、誰かを救ったというのは結果的なことであって、目的として前面に打ち出すのはナンセンスでは? という見方もあると思うのですが、どうでしょう。

Negishi そういうものの見方もわかります。でも僕は、誰かを救いにかかるくらいの意識でやりたい。小学校の卒業作文で「スーパースターになりたい」って書いたくらいですから(笑)。でも、マインドは変化しました。今も当時のような承認欲求はあるといえばありますけど、スーパースターになる、自分が認められることは優先順位としてはかなり低いというか、それこそ結果的なことでいいんです。何度も言いますけど、純粋にマイナス地点にいる人をプラスの場所に連れていきたい。コロナもあり、身近にもまだ辛そうな仲間がたくさんいるので、心からそう思いますね。

Uehara 僕はベーシスト、1人のプレイヤーとしては、結果的に誰かが救われたときに「嬉しい」と思う、そのくらいの温度感なんです。でも、それは自分だけの世界のことで、みんなで同じものを作るとなると意味合いは変わってくる。そこでNegishiさんの考えにはすごく共感しています。

Doi 僕も全く同じ考えで、個人的には結果として誰かが救われたときに嬉しい派。昔、「そんなふうに楽器をピロピロやっても何の役にも立たないよ」って言われたことがあるんですけど、確かにそうだとも思います。でもバンドとしては前に進む力として「誰かを救いたい」という想いは必要だと感じていますし、そういうものだと捉えてやっていきたいですね。

Kakinuma 今はChapmanのようなバンドの音楽もリモートで作れるし、それっぽい感じならパソコンがあれば1人で作れます。そんな中、わざわざみんなで集まって顔を合わせながらやる。それはそこに強い意志があるからだと思うんです。僕は夢やロマンを声に出すタイプで、みんなにも「自分の思っていることが正解なんだよ」って言い続けたい。そして、ファンの方々とお互いの夢や考え方やついて語れる場もいつか持ちたいなって、思っています。

Negishi うん、やっぱりそういう気概で歌い続けたいよね。12月23日(木)には渋谷WWWでリリースパーティもあるので、よろしくお願いします。

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Text by TAISHI IWAMI
Photo by Cho Ongo

PROFILE

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Chapman

東京発、「リリカル志向」の4人組ソウルバンド、Chapman。
結成1年で「SUMMER SONIC 2019」や「ツタロックフェス 2019」のO.Aを務めるなど貴重なステージ経験を糧に、音楽活動を本格始動。2020年に1st EP『CREDO』をリリースし、踊らされる現代社会と対峙する痛烈な歌詞と、興奮を鎮静し快楽を享受させる心地よいサウンドで前衛的な音楽マニアを虜にした。そして2021年12月8日、待望の2nd EP 『MIRRORS』を全国リリース。「愛の行方」をテーマに、変様する愛の形に揺れ動く繊細な世界を描きつつ、様々な鏡面に写る多様な”自分の在り方”や”愛の形”と向き合い、自分なりの解を探し出そうというメッセージが込められた作品である。「思想を聴覚芸術に昇華する」。
バンドという形態を取りながらも、あくまで「表現者」である事に拘りを持つChapman。人生のあらゆる場面で”救い”となるようなメッセージを歌詞に込め、ネガティブな精神状態からの“救済”を最大の使命とし、固定概念に囚われる事なく新たな視点を音楽に乗せてのびやかに提示していきたいとメンバーは語る。音楽のルーツは歌謡、クラシック、ジャズ、ロック、ネオソウル、ファンク、ヒップホップなど多岐にわたり、現行の音楽シーンからオールドの音楽までくまなく愛しているメンバーだが、ジャンルという枠組みに固執せず、すべては感情を表現する手段である事を念頭に音楽制作に当たっている。中でも、Vo.根岸のソウルフルなボーカル、強靭なリズム隊、感受性に富む鍵盤とギターの絶妙なバランスが、Chapmanの色彩豊かで情緒的な世界観を創り上げている。Chapman公式オンラインストア「WAKI the style」では、ZINE『The spring in the Chaos era』を発表し、コロナ禍でのChapmanの生き様を投影した。他にもハンドメイドのフォトTシャツを制作販売するなど、音楽活動に留まらず幅広い表現形態へ挑んでいる。また、Vo.根岸寛はAmazon prime配信のドラマ『心霊マスターテープ-EYE-』にて俳優デビュー、Key.柿沼大地は某アパレルブランドへ楽曲提供を行うなど、メンバー個々の活動の幅も広がり始めている。

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RELEASE INFORMATION

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MIRROR

Chapman
2021年12月8日(水)
仕様:盤+デジタル配信
ISRC:
1. Mama`s doll
2. Julia
3. MONSIEUR
4. 迷子
5. PLACE
6. yoake

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EVENT INFORMATION

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Chapman 2nd EP 『MIRRORS』 Release Party

2021年12月23日 (木)
渋谷WWW
LINE UP:Chapman/さらさ/um-hum
OPEN 18:00/START 19:00
ADV ¥2,800/DOOR ¥3,300(1ドリンク別)

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