——ニューヨークにはどれくらい滞在したのですか?
エキ 23日間かな?
イゴール そうそう! しかも先月(※)のことなんだ。
※インタビュー時は2013年3月
——さて、新作の話に戻りますが、どんなサウンドになっていますか?
イゴール 難しい質問だね。新作はハウスやレイヴィーなサウンドが『スビザ』と比べて減っているよ。前作はサウンドが何層にも重なっていたり、ボーカル・サンプルを多用したんだけど、今回はもっとポップで生のギターやドラムサウンドを入れているよ。ボーカル・サンプルも使わずにちゃんと生の声で歌われているよ。
——何でそのような方法をとったのですか?
イゴール サンプルを使うやり方から離れたかったんだよね。新作を作るまで時間があったから色々な事を試したかったんだ。
エキ 実際『スビザ』のやり方はすごく簡単だったんだ。あのやり方では自分達ももう満足出来ないし、あまり興奮できなかったんだよね。それで新しいことを試そうって言って今回のやり方になったんだ。
——逆に前作から維持しているやり方はありますか?
イゴール うーん・・・ドラムを始めてからずっと続けていることなんだけど、好きなドラム・パターンがあったらメモして、「それをもし自分が演奏したら」てことはいつも考えているよ。それで、新しいパターンを生み出したりね。
エキ 基本は音楽から影響を受けるよな。
イゴール だね。僕らは「あの映画にインスパイアされてこの作品を作ったんだ」というタイプのバンドじゃないんだ(笑)。常にいい音楽から影響を受けているよ。