00年代初頭、DJ DARUMAとのDEXPISTOLSでシーンに颯爽と現れ、ふてぶてしいまでの存在感と既成概念に捉われない自由でアグレッシヴなスタイルで、この国のクラブ・シーンにどでかい風穴をあけた悪童、DJ MAAR aka Supermaar。彼がなんとDJ講座<DJ MAAR presents 原宿DJ文化学館>をスタートさせるという。「オレが教壇に立つなんて世も末ですね」とDJ MAARは嘯くが、この講座はよくあるマ~~~ジメなハウトゥものとはまったく異なっており、長年東京のクラブ・シーンに出入りし(DJ MAARはDEXPISTOLS以前にもさまざまな形でシーンに関わっており、18歳で芝浦ゴールドでプレイした経験を持つなど筋金入りのクラブ野郎である。さらにこれはゴールドの最年少記録とのこと)、レコードを追いかけ、現場に関わり続けてきた、DJ MAARならではの独創的かつユニークなカリキュラムが用意されることになっている。場所は原宿のFLAG SQUARE。料金は3000円〜3500円(共にワンドリンク付き)とまるでパーティのような設定だ。

【インタビュー】DJ MAARがDJ講座を開設。日本のクラブ・シーンを牽引し続けてきた彼の新たなる野望とは? feature130923_dj-maar_17

「説明書を読めばわかるようなことはやらない」とDJ MAARは断言する。DJがその日、その時間に、そのレコードをかける理由。もしあなたがDJをやったことがなければ、たったそれだけの行為に、たいそうな理由なんて存在するのか? と思うかもしれない。が、“たったそれだけの行為”には、様々な経験や知識の裏付け、あるいはテクニックやセンス、あるいはそのDJの人間性のようなものさえ関係してくる。だからこそDJは難しく、だがしかし人の心を激しく揺さぶることができるのだ。人の心の揺さぶり方。そんなものは当然、説明書には書いてない。もちろんある明確な答えなんてものも存在しないだろう。DJ MAARによるDJ講座<DJ MAAR presents 原宿DJ文化学館>とは、そんな答えなき命題に挑み、DJやクラブ・カルチャーの奥深き魅力を様々な角度から解体/検証し、シーンを活性化させていこうという試みにも思える。このプロジェクトの全貌について、DJ MAARが語ってくれた。
 
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