最新作『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』の公開を記念して、ハリー・ポッターシリーズとファンタスティック・ビーストシリーズの「魔法シリーズ」両作品でグラフィックデザインを手掛けるデザインユニット『MinaLima』が来日!
今回は、劇中に登場するお尋ね者のポスターや「日刊予言者新聞」といったお馴染みのアイテム、オフィシャルグッズなどを手掛けるミラフォラ・ミナさんとエドゥアルド・リマさんのお二人のグラフィックス製作秘話を交えつつ、初来日で感じた日本のファンとの交流やデザイナーの視点で観る魔法ワールドの魅力についてたっぷり語ってくれました!
映画『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』
11月23日(金・祝) 3D/4D/IMAX® 同時公開
監督:デイビッド・イェーツ(『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』 『ハリー・ポッター』シリーズ後半4作品)
脚本:J.K.ローリング(「ハリー・ポッター」シリーズ著者)
プロデューサー:デイビッド・ヘイマン(『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』、「ハリー・ポッター」全8作品)
出演:エディ・レッドメイン、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、エズラ・ミラー、キャサリン・ウォーターストン、ダン・フォグラー、アリソン・スドル 他
配給:ワーナー・ブラザース映画
(C)2018 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.Harry Potter and Fantastic Beasts Publishing Rights(C)J.K.R.
Interview:MinaLima
——今回の来日では、ファンの方たちと直接コミュニケーションをとる機会もあったそうですね。日本のファンには、どんな印象を持ちましたか?
ミラフォラ・ミナ(以下、ミナ) 実は、日本に来るのは今回が初めて。日本に行く前に「日本人はハグなんてしないから礼儀正しく」って聞いていたから、最初は遠慮がちにお辞儀をしたりしていたけれど、2日目には握手、3日目以降はみんなでハグ(笑)。みんなのことが大好きになったし、歓迎してもらえてとても嬉しかったわ。
エドゥアルド・リマ(以下、リマ) 自作のポストカードやプレゼントまで用意してくれたりね。
ミナ そう。日本のファンは、すごく熱狂的。みんな涙ぐんだり言葉を失ったりしていて、そんな様子を見ていたら私たちまで泣けてきちゃった。コンベンションやロンドンのショップ『House of MinaLima』でもファンの人たちと交流することはあるけど、そうすることで彼らがどんなものを求めているのかが直に伝わってくるし、そこから着想を得ることもあるの。
——『ファンタスティック・ビースト』1作目の舞台は1920年代のニューヨーク。そして2作目の舞台は、パリ。それぞれの文化や風習、なおかつ過去の世界のものを表現するうえで、どんなことを意識されましたか?
リマ ハリー・ポッターシリーズの場合、魔法ワールドの世界観を表現するのはおもしろかったけど、マグル(魔法を持たない人間)のシーンなんかは現代が舞台だから正直つまらなかったかな(笑)。そういう意味では、『ファンタスティック・ビースト』のほうが断然おもしろかった。マグルの世界でも1920年代のニューヨークやパリには、確固たるスタイルがあるからね。
ミナ それゆえに、仕事の量は格段に増えたし、手の込んだことをしなきゃいけなかったの。なぜなら、その時代の街中にある広告やポスターはすべて手書きだったから。そういったことを念頭に置いて製作しなければいけないし、マグルの世界のものを魔法ワールド仕様に変えていくには工夫が必要だったわね。ただ、それぞれにはっきりとしたスタイルがあるから歴史ものを手掛けるのと同じ感覚で取り組めたし、今回は美術監督のスチュアート・クレイグとかなり緊密にやりとりをしながら進められたから、彼の世界観に乗せてグラフィックスを作っていけたのはすごく助かったわ。