韓国のヒョゴやSay Sue Me、タイのプム・ヴィプリットといった新世代の台頭もあり、
アジアのインディー・ロックがここ数年盛り上がっている。

日本からも多くのバンドがアジア・ツアーを行っているように、
アジア各地で交流の輪が広がり、新しいシーンが生まれそうな機運が高まっている。

そのなかで、シンガポールを代表するドリームポップ・バンドがSobs(ソッブス)。
さる1月に初来日した彼女たちは、かねてよりファンだったというFor Tracy Hydeと
ジョイント・ツアーを敢行。東南アジアだけでなく、遠くアメリカにまでファンベースを広げている。

Sobsはどのようにして、シンガポールから自分たちの楽曲を発信しているのだろうか? 
メンバー3人への取材を通じてバンドの音楽性や発信力、シンガポール独自のシーンを紐解くとともに、シンガポールというアジアとアメリカの狭間にある国で音楽活動をする彼女たちが、
現在のシーンについてどんなことを感じているか尋ねてみた。

Interview:Sobs

Sobs – Telltale Signs(Official Video)

――まず、Sobsというバンドの特徴について改めて教えてください。

ジャレッド・リム(guitar / 以下、ジャレッド) 僕たちはポップ・ミュージックが大好きなんだ。色んなジャンルの音楽を聞く。とっつきやすくてわかりやすい音楽を作りたい。

セリーヌ・オータム(vocal / 以下、セリーヌ) そう、いろんな意味でね。

ラファエル・オン(guitar / 以下、ラファエル) Facebookとかのプロフィール欄にも書いてあるように、僕らは自分たちの音楽を”Uncool Pop Music”(かっこよくないポップ・ミュージック)って呼んでる。ただポップな音楽を作りたいだけだ。

――そのコンセプトはどうやって生まれたんですか?

ジャレッド 僕とラファエルが作ったんだ。僕は最初「クールなポップ・ミュージック」って書いてたんだけどね。

ラファエル 毎回ジャレッドが「クールなポップ・ミュージック」って書くたびに、僕が「かっこわるいポップ・ミュージック」って書き直したんだ(笑)。

ジャレッド そうすると、僕がまた「究極にクールなポップ・ミュージック」って書き換えるという(笑)。

セリーヌ それ覚えてる! いまは”uncool”に落ち着いたね。

ラファエル 何かしらプロフィール文が必要だから作っただけなんだけど、今となってはみんなしっくりくると言ってくれてるよ。

セリーヌ 私たちのブランドになったの。

――いいと思います! みなさんは現在、Sobs以外にどんな活動をしているのでしょう?

セリーヌ ジャレッドは同じシンガポールで、Subsonic Eyeっていう別のドリーム・ポップ・バンドをやってる。

ラファエル 僕はバンド活動と並行して、SobsとSubsonic Eye(サブソニック・アイ)が所属しているレーベルを運営しているよ。〈Middle Class Cigars〉っていう名前で、うちのベーシストがやってるCosmic Child(コズミック・チャイルド)と合わせて3組が所属してる。

セリーヌ 私は前まで他の仕事をしてたけど、今はツアーが忙しすぎてやってないわ。

ラファエル じゃあ職業はミュージシャンだね(笑)。

Sobsに訊く、隆盛期のアジア音楽シーンで今求められる「アイデンティティ」とは feature190306_sobs_1

――Sobsはどんな音楽に影響を受けているのでしょう?

ジャレッド チャートにあるような音楽だけじゃなくて、ポップス要素があってキャッチーなメロディを意識してるインディー・バンドだ。そういう音楽に僕は惹かれる。このバンドをやりたい一番の理由だよ。

ラファエル ポップな音楽って、退屈で深みがないってバカにしてる人が多いと思う。ポップ・ミュージックは何も悪くないって示したい。ポップスを楽しもうよって。

セリーヌ そうね。私たちはインディーとポップスをかけ合わせてる。1曲の中にもいろんな音楽の要素を組み込めるの。

――具体的に、ルーツと言えそうなバンドを挙げてもらえますか?

ジャレッド Frankie Cosmos(フランキー・コスモス)やAlvvays(オールウェイズ)とか。

セリーヌ 私はCharly Bliss(チャーリー・ブリス)やCrying(クライング)が好き。

ラファエル 僕ら3人はそれぞれ違う音楽のテイストを持ってるよね。聴いてきた様々な音楽の影響が混ざってると思う。

ジャレッド 僕はフランキー・コスモスみたいなインディーポップなバンドが好きで、ラファエルはシューゲイザーが好きだよね。

ラファエル そう、シューゲイザーは大好き。80’sのトゥイー・ポップも好きだね。

セリーヌ 私は90’sのロック・サウンドとトゥイー・ポップも好き。あと、私とジャレッドはCharli XCX(チャーリーXCX)が大好きなの。

――どの名前も頷ける気がします。Sobsがバンド活動をする上で、いま一番刺激を受けているものは?

セリーヌ ツアーで色んなところに行くこと。あと「悲しい感情」ね。自分自身の感情じゃなくても影響を受けるわ。話す価値のあることを経験している時期はそれを元に曲を書くけど、自分の人生で何も面白いことがない時は、誰かの人生で起こっている出来事を書くの。

――経験談を聞くってことですか?

セリーヌ そういう場合もあるし、誰かの状況を傍観して書くこともある。そういうときは、ただ客観的に読み取って書くわ。映画とかもそうね。

ラファエル ツアーをたくさんしてると、新たな出会いがたくさんある。それが僕にとっては大きな刺激になっているね。世界には様々な人たちがいるんだ。近所の人も、他国の異人も、違うシーンの人も。職場にだって色んな人がいる。例えば日本だって、レーベルの人と一緒に仕事ができたり、写真家、映像家、監督とかに会えたり。彼らからたくさんのことを僕らは学んでる。それを自分たちの作品に反映させたい。

Sobsに訊く、隆盛期のアジア音楽シーンで今求められる「アイデンティティ」とは feature190306_sobs_2

――3人にとって、自分たちが生まれ育ったシンガポールはどんな国ですか?

ラファエル シンガポールはアジアの中でも、とても興味深い国だと思ってる。安定した国に住めて僕らはラッキーだ。みんな学校に行けるし、毎日生きていけるし。心配することなく夜道だって歩ける。平等に権利もある。こういう生活ができるのは素晴らしいことだよ。あと、シンガポールの食べ物はとても美味しい。

セリーヌ 私たちはまだ若いから、いろいろ物事を理解するための時間がたくさんある。

ラファエル それに音楽シーンがとても新しい。そのおかげで、僕らは新しいことに挑戦する余裕がある。同じ地方のバンドと一緒にやったり、新しいサウンドを取り入れたりね。

ジャレッド とはいえ、シンガポールの音楽シーンは発展途上でとても小さいし、バンドの数もそんなに多くないからね。ある意味で僕らにとっては好都合なのかもしれない。

ラファエル 小さいし窮屈だよね。

セリーヌ シンガポールで名前を広めるのはそこまで難しくはないわ。

――Sobsはシンガポールを超えて世界中で注目を集めていますよね。どうやって現在のポジションに辿り着いたのでしょう?

ジャレッド とにかくインターネットのおかげだと思う。

セリーヌ メディアの記事と、Spotifyのプレイリストに感謝ね。私たちの名前を広める手助けをしてくれた。

ラファエル 様々な国の人たちが、僕ら音楽を聴いててくれるから本当に驚いてるよ。

――正直、日本にいると他のシンガポールのバンドについては見かけない気がします。Sobsと何が違うのでしょうか。

セリーヌ 私たちがとっつきやすい音楽をやっているからだと思う。シンガポールや私たちの文化を知らなくても、誰でも受け入れられて共感できる音楽にしたの。

ラファエル 僕たちは自分のことを「シンガポール人バンド」とは考えてないからね。ただのバンドだよ。音楽を作るときに国籍は関係ない。海外で聞かれることを狙ってなにか特別なことをしたわけでもない。ただ「聞きやすい音楽」ってのはいつも大事だと思ってる。まあ、強いて言うなら世界中の人とちゃんと対話するように心がけているかな。メールは必ず返すようにしてるし、世界中に新しい友たちを作ろうとしてるよ。

セリーヌ それと実際、他にもシンガポールを飛び出すバンドが現れ始めてるし、(海外進出を)目標にするバンドも増えてきてるの。

ラファエル 例えば、Forests(フォレスツ)がそうだよね。彼らも以前日本にも来てたし、シンガポールの外でファンを増やし始めている。そんなふうにインターネットも活用しながら、幅広いジャンルを網羅したり新しいことにチャレンジするニュー・ウェーヴが少しずつ出てきているんだ。

――シンガポールに住んでいる人は、みんなストリーミングを使ってますか?

セリーヌ Spotifyを使っている人が多いわね。

――日本ではどっちも人気ですね。シンガポールの人はみんなSpotifyを入れてるんですか?

ラファエル 月額料金を払える人は、ほぼみんな使ってるね。

セリーヌ CDは誰も買わなくなっちゃった。

ラファエル 最近はYouTubeが、音楽に触れる一番主流のツールになっているね。僕らの音楽を見つけてもらう手段として、YouTubeはものすごく重要なんだ。いろいろなYouTubeのキューレーターがいるけど、彼らは現代の新しいレーベルと呼んでもいいと思う。音楽を紹介して、人々が音楽を探す手助けをしてるんだから。

――シンガポールではどんな音楽が流行ってるんですか?

ジャレッド インディー・シーンの話? それとも全国での流行?

ー両方でお願いします。

セリーヌ 普通の人たちはTOP40のチャートやトラップ、ヒップホップを聴いてるね。

ジャレッド ヒップホップは大人気。

ラファエル 若い音楽ファンはみんなヒップホップとR&Bに熱中してる。シンガポールのヒップホップは急成長してるよ。

セリーヌ インディー・シーンの人たちはマスロックをよく聴いてるね。

ラファエル ミッドウェスト・エモも。シンガポールも日本と似ていて、とても忙しい国だからね。だからみんなマスロックが好きなのかも。日本と同じでみんな仕事に行くのがストレスだから!

※ミッドウェスト・エモ
90年代にアメリカ中西部で発生した、インディー/ハードコア寄りのエモ。
マスロック〜ポストロックとは隣り合わせの関係にある。

Sobsに訊く、隆盛期のアジア音楽シーンで今求められる「アイデンティティ」とは feature190306_sobs_3

ー日本ではマスロックは、バンドマンや熱心な音楽ファンには浸透してますが、ライトな音楽ファンにはそうでもないかもしれないです。

セリーヌ シンガポールではイージー・リスナーもプログレとマスロックを聞くわ。

ラファエル と言っても、ライヴに足を運ぶようなインディー・キッズの話だけどね。マスロックのイベントはどこでもやってるよ。

セリーヌ あとハードコアも人気ね。ちゃんとシーンができてる。それ以外だと、Beach Fossils(ビーチ・フォッシルズ)やBoy Pablo(ボーイ・パブロ)とかが人気かなあ。

――いま現在、アジアの音楽シーンについてはどんなふうに見てます?

ラファエル アジアで活動できるのはとてもラッキーだと考えてる。いまのアジアはたくさんの良いものが生まれてるからね。大きい国だけじゃなくて、アジア内の小さな町でもそう。南アジアをたくさんツアーしてるけど、そこから出てくる音楽が僕らは大好きだ。フィリピンのThe Buildings(ザ・ビルディングス)っていうバンドや、インドネシアの〈Kolibri Rekords〉っていうインディポップを扱うレーベルみたいにね。

セリーヌ そうそう。今回のジャパン・ツアーだって、私たちが大好きなバンドたちと一緒にやらせてもらってるし。

ラファエル 17歳とベルリンの壁、For Tracy Hyde(フォー・トレイシー・ハイド)にLucie, Too(ルーシートゥー)とかね。中国でもワクワクする音楽がどんどん出てきてる。Chinese Football(チャイニーズ・フットボール)のメンバーは、たしか日本に住んでるんだよね。彼らもとても大好きだ。

ジャレッド 台湾の落日飛車(サンセット・ローラーコースター)とか。

セリーヌ 韓国のSay Sue Me(セイ・スー・ミー)もいいよね。

ラファエル いまはこれまでで一番、アジアの音楽が世界のシーンで活躍していると思う。たくさんの若い音楽ファンがどんどんオープンになってるし、欧米の音楽やTOP40チャート以外の音楽も聴くようになってる。僕らとか君みたいなアジア人もいい音楽が作れるんだ。これから5年、10年後にはもっとアジアのバンドが活躍してると思うし、それは可能なはずだよ。

――逆に、アジアの音楽シーンに足りないものはなんでしょうか?

ジャレッド アジア人の音楽は聴かれるようになった。Japanese Breakfast(ジャパニーズ・ブレックファスト)、Jay Som(ジェイ・ソム)、Mitski(ミツキ)とか。僕らは大好きなんだけど、彼女たちはまだ国際的なシーンでは「アジア人」として見られたり、「アジア人がアジアで作った音楽」って見られてたりしている。

ラファエル ただ別に、西洋のリーダーに認めてもらうために音楽を作る必要はないんだ。アジアにも良いリーダーがたくさんいる。西洋の国のために音楽を作る必要はなくて、アジアにいる自分たちのために音楽を作ればいい。

セリーヌ でも同時に、誰でも共感できて楽しめる音楽にしたい。

ラファエル だから、アジア独自のアイデンティティを見つけていきたいね。日本にはアイデンティティがちゃんとあると思う。日本の音楽はいつだって先進的だったしね。シンガポールや他のアジアの国は音楽のコミュニティがまだ若いから、これから自分たちのアイデンティティを探さないといけない。ただ西洋(のトレンド)に向かうんじゃなくて、国際的にアピールできる何かを見つけることが大事だと思ってる。Say Sue Meのように海外で大人気になるのも大事だけど、それだけが成功の物差しになってはいけない。

――Sobsもアメリカで人気ですが、それについてはどう思いますか?

セリーヌ 嬉しいし、素晴らしいことね!

ラファエル アメリカにファンがいるのはとてもクールだと思ってる。メールが来たりもするしね。2週間ごとくらいに物販を買いたいって連絡がくるから、配送料の10ドルを(自腹で)払って送ってあげてるよ。世界の反対側にいる人が僕らのグッズを着てるなんて、めちゃくちゃクールじゃないか!

ジャレッド だから、いつかアメリカにツアーしに行きたいけど……なかなか難しいんだ。

――アジア以外でツアーしたことは?

ジャレッド 東南アジア以外でやるのは今回の日本が初めてだ。

セリーヌ 実は、ジャレッドがもうすぐ徴兵に行っちゃうの。

ラファエル シンガポールは2年間の徴兵制度があって、僕はこのまえ終えたんだけどジャレッドは今年からなんだ。だから日本のツアーをやっておきたくて、急いで実現させたんだよ。これからはツアーするのが難しくなってくるからね。

――この先2年間、ツアーはしないんですか?

ジャレッド 一切できないわけじゃないなんだけど、遠くへ行くのは難しくなるね。

Sobsに訊く、隆盛期のアジア音楽シーンで今求められる「アイデンティティ」とは feature190306_sobs_4

――国境を越えていろんな人たちがいろんな音楽を聴くようになった今、自分たちが世界に向けて発信したいことはありますか?

セリーヌ アジア人が作る音楽は、西洋の音楽に負けないぐらいいいぞって伝えたいわ。

ジャレッド 西洋の音楽に対してなにか恨みがあるわけじゃないよ! 向こうの音楽を聞いて育ったし。

セリーヌ もちろんそうよ。ただ言いたいのは、西洋のメディアに取り上げられることだけが成功の物差しじゃないってこと。

ラファエル だからこそ、このジャパンツアーは僕らにとって非常に大事なんだ。仲間と繋がれるし、一緒にワクワクするような活動ができる新たな友たちも作れる。彼らがシンガポールに来たいなら同じように歓迎するよ。

――音楽を広めやすくなった今、YouTubeやSpotifyを使って試してみたいことは?

ラファエル ボーイ・パブロはYouTubeの使い方の秘訣を見つけた一人だね。彼やPeach Pit(ピーチ・ピット)は、口を揃えてYouTubeの重要性を教えてくれる。「The Lazylazyme」っていうYouTubeチャンネルが、ピーチ・ピットのアルバムをアップロードしたらものすごい広まって。2000万再生ぐらいだよ! ピーチ・ピットのメンバーたちはそのチャンネルの人に「車でも買ってあげたい」と言ってたね。

セリーヌ 私たちはまだYoutubeの活用方法を模索中よ。一歩踏み出すごとに何が起こるか予測できないから。

ラファエル みんなまだ模索だ。だから色々学べる。特に僕は、レーベルの仕事でPRとかもやるし学ぶことだらけだ。

Sobs – Astronomy (Official Video)

ジャレッド 僕らの”Astronomy”のミュージックビデオは、セリーヌが数週間前に日本で撮影した映像なんだけど、あれは「777tv』っていうYouTubeチャンネルから配信したんだ。ボーイ・パブロのレーベルだよ。こんなふうに、どうやってリスナーが音楽を探しているのか理解しようとしてる最中だ。

――今後アジアの音楽シーンがどんな風になったらいいと思いますか?

セリーヌ シンプルね。いい音楽がもっと出てきてほしいわ。あと、シンガポールにもっとライブハウスがほしい。

ジャレッド 本当にそのとおり!

セリーヌ すぐに潰れちゃうの。警察が来て潰しちゃうのよ。

ラファエル あとは、アジアを横断するコラボがもっと増えてほしい。多くのアジアのバンドは自分の国に留まっちゃうからね。たくさんの良いことや良いチャンスが外に転がってるよ。

ジャレッド 自分の国で音楽を作ってそれで終わりって考えてる人が多いからね。いい音楽を使ってできることはたくさんある。

――最後に、Sobsがこれから2019年にやりたいことは?

ジャレッド できれば今年中にEPをだしたいね。あとはツアーをもっとしたい。

ラファエル もしかしたら日本にまた来るかもね。とても忙しい年になりそうだ。物事が物凄いスピードで進んでいく。活動開始してからまだ2年経ってないなんて信じられないや。

Interview by Kazma Kobayashi
photo by Kodai Kobayashi

Sobs

2017年にEP『Catflap」でデビュー。ヴォーカルのセリーヌ・オータムの魅力的な歌声と抜群のメロディーで東南アジアのみならずアメリカでも高く評価され、Bandcampの「注目のニュー・リリース」にピックアップされた。
2018年、デビュー・フル・アルバム『Telltale Signs』をリリース。

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Telltale Signs

Sobsに訊く、隆盛期のアジア音楽シーンで今求められる「アイデンティティ」とは feature190306_sobs_5

LIIP-1532 / ¥2,200 + 税
発売中
レーベル : Lirico / Inpartmaint