FINLANDSが紡ぐラブソングとはなぜこんなにも無二なのだろう。“一生もの”と歌っていながらこれほどまで刹那的に響く歌詞もそうそうないし、“罰のような”と形容しつつも1000年だって繰り返して構わないなどと宣言できる開き直りにも似た業の深い愛情をハイテンポなアップチューンとして浴びる快感もきっと他では味わえない。
10月18日にリリースされた配信シングル『東京エレキテル/クレア』の2曲につくづくとそう思う。昨年結成10周年のアニバーサリーを迎える一方で、TikTokでのバイラルヒットなど新たに注目も集めているFINLANDS。新曲としてのリリースは約1年ぶりとなる今作について、また、産休を経てますます活発化し始めたその動きについて、塩入冬湖にあれこれたっぷり語ってもらった。
INTERVIEW:FINLANDS
「自分を肯定できることっていうのも曲作り」
──FINLANDSの新曲としては約1年ぶりとなりますが、活動はかなり精力的になさっていますよね。
特に今年はかなり動いていると思います。これまではコロナ禍もありましたし、私が産休だったこともあって、活動的にちょっと止まっていた期間もあったんですけど、そのぶん今年はたくさん曲を作ったり歌ったりしていきたいなって。
──止まっているなとご自身でも感じるものが?
そうですね。マインド的なことではなく、体がそうなっているなって。突然3年ぐらいまったく違う生活をしていたので、10年近くずっと活動し続けているのとでは体の使い方がめちゃくちゃ変わってくるんですよ。やっぱり体は正直というか。もちろんシンプルにライブがやりたい、制作をしたいっていう気持ちもありましたけど、とにかく一旦、きちんと体を元に戻す作業をしないといけないなって思ってましたね。
──実際、どうでしょう。戻ってきましたか。
感覚としてはすごく戻ってきてると思うんですけど、3年間を1年だけですべて取り戻すのは違う気もしていて。それに加えて、取り戻すだけではなく確実に変わっていることもちゃんと自分の中で消化させていかなければならないなってやっとわかってきたというか。変わることが悪いことだとは思わないけど、変わることに対して自分がどれだけポジティブな気持ちなのか、ネガティブな気持ちなのか、いちいち自分の中で相談しながら決めているような感覚ですね。
──闇雲に元に戻さなきゃとか、変わっちゃダメだとかではなく、ひとつひとつ自分に問いかけながら、ご自身にとってのいちばんいい状態を探っていくような。
最初はがむしゃらに「取り戻さなきゃ」っていう気持ちがあったと思うんですよね。でも今年の5月に『SHUTTLE』というRE:RECアルバムでの作業を通じて気づかされたんですよ。今までと変わらずやっぱりこれは持っていたいなと思うもの、逆に変わったもののなかでもこれはちゃんと活かしていったほうがいいなと思えるものを、きちんと取捨選択していかなきゃいけないって。
取り戻そうと闇雲にやるより、変わっていく部分もちゃんと受け入れつつ進んでいくべきなんだろうなって。なので、がむしゃら感は少し薄れたかもしれないです。
──過去の曲たちを再レコーディングしてひとつの作品に仕上げるってある種、これまでのご自身を振り返る作業でもあると思うんです。そのなかで具体的にどんな気づきを得られたのでしょうか。
昔、持っていたものをそのまま何一つ変えずに持っていられたわけじゃなかったんだってことを突きつけられたというか。『SHUTTLE』に収録した楽曲は、今自分で歌ってもいい歌だし、あのとき作っておいてよかったなとすごく思える曲たちなんですけど、当時の歌い方とか曲の作り方とかを今できるかって言われたら、もうできないんですよね。
一方で、あのときに持っていなかったものを今の私は持っているなと思うことももちろんあるわけで、じゃあそれは素直に受け入れよう、と。自分のなかで整理がついた感覚があったんですよね。
──ちなみに止まっていると感じていたときも創作意欲は途切れずにずっとありました?
それがわからないんですよね。今までもずっと創作意欲っていうのは付き合ったり別れたりを繰り返してるカップルみたいな感じで(笑)。例えば何か突飛な経験をしたりとか、あるいは普通に生活していても、すごく悲しいとか寂しいとか好きとか、ちょっと飛び出た感情になるときってあるじゃないですか。そういうときに私がやりたいと思うのが、ギターを抱えて曲を作ることなんですね。
別にふだんから曲を作りたいなって思い続けているわけじゃなく、そういう状態になったときに自分が手を出すのが作曲なんだと思うんです、たぶん。だから改めて好きだということでもないんじゃないかって気がしてて。
──ああ、なるほど。
そのうえで、自分がいちばん自信を持てること、自分を肯定できることっていうのも曲作りなんですよね、ずっと。ライブでもリリースでもなく、曲作りだけ。最近、つくづくそう感じたんですけど……ついこの間、10日間ぐらい夫と子供が里帰りしていたんですよ。ふだん料理以外の家事はほとんど夫がやってくれているんですけど、すごく久しぶりに一人暮らしみたいな状況になったし、私もちゃんと掃除洗濯をしたりご飯もちゃんと作ったりして丁寧に暮らそうと思ったんですね。でも結局、10日間で洗濯は2回しかしてないし、掃除もクイックルワイパーを1回かけただけ(笑)。
──あはははは! でも、一人暮らしって案外、そうなりますよね。
2人が帰ってくる直前にこれはヤバいなと思ってなんとか頑張りましたけど、本当にどうしようもない生活をしていて。でも、その間に曲が2曲できたんですよ、これで帳消しだって思えるくらい、すごくいい曲が。家族からしたら全然、帳消しじゃないんですけど(笑)、それぐらい自分に自信を取り戻せる瞬間を与えてくれるものって曲作り以外になくて。そういうものなんだなって改めて思いましたね。
「あなたたちも、ちゃんと東京という街で寂しがっている一員なんだ」
──その自信って最初に曲作りを始めた頃から? それとも作り続けてきたという自分の中の実績がそう思わせてくれるのでしょうか。
高校2年生のときに初めて自分でオリジナル曲を作ってライブをしたときに、今FINLANDSのアートワークをやってくださっている大川(直也)さんが「すごくよかったです」って声をかけてくださったんですよ。私もめちゃくちゃいい曲だなと思って演奏してたんですけど、当時まったく知らない人だった大川さんに「よかった」と言ってもらえたことで、自分の最高が誰かの最高と合致したんだなって思えてすごく自信が出たというか、その瞬間がすごく心地よかったんですよね。
もちろん自分ひとりで作り上げたときの「これはいい!」って思う興奮が先なんですけど、そののちにも、もしかしたら誰かの興奮が続くのかもしれない。そう思えたことが、まるっと自信になってるんです。自分が最高なら他人になんと思われてもいいとは思ってないんです、私はきっと。
──人に認められ、求められてこそだ、と?
認められるっていうとすごく大ごとな気がしますけど、ただ必要とされるというか、例えば「今日の帰りに電車の中で聴こう」って楽しみにしてくれる人がいたりとか、そういう求め方をしてもらえたらすごく幸せだなって。
──今回リリースされた『東京エレキテル/クレア』の2曲もきっとそういう音楽になっていると思います。
ありがとうございます。今回のリリースに関しては、新しい曲を出したいっていう気持ちがまずシンプルにあって。『SHUTTLE』にも“SHUTTLE”という新曲を収録してはいたんですけど、去年のFINLANDS結成10周年というアニバーサリーを経て、新しいFINLANDSの楽曲をきちんと世の中に提示したいとずっと思っていたんですよね。
FINLANDS – 東京エレキテル (Music Video)
で、レコーディングのスケジュールが決まった時点で、どんな曲を歌いたいかなって考えていたんですけど、ちょうどその頃に<真夏のリプレイスメンツ>(東京・新宿LOFTにて7月開催)という深夜イベントに出演したんですよ。場所が歌舞伎町で路上に車を停めておけないので、出番のあとはみんなで駐車場まで機材を運ぶことになって。そういうときって私、本当に役に立たないなって自負してるんですけど……(笑)。
──そんなことはないですよ、きっと(笑)。
サポートギターの澤井(良太)さんから「冬湖は機材を見張る役目をしといて」って私だけ置いて行かれたんですよ、LOFTのエレベーター前に(笑)。待っている間、そこでずっと景色を見ていたんですけど……夜中の歌舞伎町ってホントいろんな人が行き交ってるじゃないですか。
私自身、歌舞伎町がすごく久しぶりだったこともあって、かなり面食らったというか。何度もライブをしに来てるはずの街なのに、久しぶりに傷つくような気持ちがしたというか、実際に傷つけられるようなことは何もされてないんですけど。
──歌舞伎町の街も最近すごく変わりましたし、そういう街の変化とかに抉られたということでしょうか。
変わったようで実は変わっていないことにむしろ面食らったんだと思います。街は綺麗になったし、コロナ禍前より海外からの観光客も増えていたり、新しいお店ができていたりしているのに、中身というかは全然変わってなくて、めちゃくちゃ渦巻いてるなっていう感じに当てられてしまったんですよね。そのあと家に帰ってから作ったのが“東京エレキテル”で。
──“エレキテル=摩擦起電器”が表しているのは、行き交う人たち同士の間に生じる摩擦とかそういうもの?
それによってこの街は輝いてるんじゃないかなって思うぐらい、人の摩擦が多い街ですよね、歌舞伎町って。私が生活しているのはわりと穏やかな街ですし、ライブでイヤと言うほど出てるぶん、ふだんはほとんど夜の街に出ないので、たまに触れるとそういう摩擦感にヒリヒリするというか。でも、それが嫌いじゃないんですよ。
──そのヒリヒリ感をこの曲ではかなり俯瞰的な視点で書かれていますよね。それって結構、珍しいなと思って。
そうですね、久しぶりかもしれない。私、ホストにハマっている方のSNSを見る習慣があるんですよ。
──なんでしょう、その習慣は(笑)。
ここ1〜2年ぐらいなんですけど、ホストにハマってる方のSNSを見るのがすごく好きで。というのも、やっぱり一線を引いてるんですよね。そんなに好きなら愛されたいって言えばいいのにと思うんですけど、彼女たちの中ではそれはルール違反で、私にはそこがすごく気になるというか引っかかっていて、だから見てしまうんですけど。
──例えば、歌い出しの“一生ものになっちゃいそうな夜”とか、歌詞はそうした人たちの心情をイメージしながら綴られたものだったり?
彼女たちにとって“一生ものになっちゃいそうな夜”というのは、彼に愛されたその日なのか、もうこれは絶対に愛されることはないんだって気づいた瞬間なのか、どっちなんだろうなって思ったんですよ。そういう想像はずっとしていたんですけど、歌にするつもりはなかったんですね。そこは踏み込んじゃいけない一線のような気もしていて。
ただ、そのイベントの夜に見た景色や、そこで感じた街の摩擦に、すごくマッチするとも思ったんです。ここでポツンと立ってる私も、あなたたちも、ちゃんと東京という街で寂しがっている一員なんだっていう気持ちになって。なので、そこにスポットライトを当てたいと思ったんですよね。
──だからか、曲自体にすごく肯定感を感じるんですよ。たとえ刹那的でも報われなくても、それも愛なんだと丸ごと受け止めて包み込むような大きさがあるというか。
もちろん体も心も人生も傷つかないに越したことはないけど、それを選んでいるのは自分だから。自分で選んだものを手に持てているほうが人は幸せだと思うんです。なので、そういう気持ちを込めました。
──それにしても今回の歌詞もパワーワード満載ですよね。“定価以下のラブソング”とか、ラブソングを書いているご本人がこの言葉を使うのか!ってゾクッとしてしまって。
ラブソングの効力って自分の気持ちでしか測れないですから。今は50万円の価値があっても明日になったら1円以下みたいなこともザラにあるんですよね。この曲もきっとそうだと思いますし。
──なかでもハッとしたのはDメロの《あなたと居たいだけで こころは痛むのでしょうか/こころと居たいだけで あなたはなぜ息をすることをやめるの》という2行でした。
実はそこだけ、もともと仮で書いていた歌詞を採用しているんです。毎回そうなんですけど、歌詞を書いて詰めていったものをレコーディングの1週間前ぐらいに全部ぶち壊して組み立て直す、みたいな癖があるんですよ、私(笑)。
もはや儀式的というか、自分にとってそれは必ずやらなきゃいけない作業になっていて。めっちゃつらいんですけど、そうすることによってより良くなったっていう経験則があるからやっちゃうんです。
──でも、ここだけは仮で書いた歌詞のほうがいいな、と?
はい。その歌詞ってすごく簡単な言葉で書かれているんですよね。だからきっと採用しないだろうなと思っていたんですけど、自分の心にいちばんリンクしているのもその2行で。なので、そのまま採用したいなっていう、それはちょっと新しい経験でした。
──たしかに、すごく生身を感じます。
俯瞰で曲を作っていても自分の心情にリンクしている部分はやっぱりあるんですよ。見え隠れする本心がいちばん痛々しいよなって思うんですけど、ここはまさに自分のことで。私は自分が深い愛情を持っている人ほど責めちゃうんです。それって確証とか裏付けがほしいからなんですけど、そんなの相手の心が離れていく一因にしかならないのにって自分でもすごくわかっていて。
今でもそれは改善できていないので良くないなって思いつつ……この曲を作っているときも夫と喧嘩してしまって(笑)。「あ、今、すごい責めちゃってるな」ってわかってるんですよ。自分の心が痛いからって相手を責めていい理由にはならないって頭ではわかってはいながらも、やってしまうっていう、それがまるっと歌詞になっていますね。
──あ、その喧嘩でできたんですか。
いや、喧嘩したときにはもうできていたんですけど、改めて「めっちゃわかる!」って。「私、めちゃくちゃいいこと言ってるな」と思って、それで採用しました(笑)。
「なくてもいいこだわりが自分たちから失われたらおしまい」
──そういう意味で言うと「クレア」はそれこそものすごく塩入さんっぽさを感じたんですけど、いかがでしょう。
あ、私っぽかったです?
──勝手な解釈ですが、もし“クレア”というタイトルが「creation」に由来するならば、まさにこの曲は“創造”“創作”、つまり塩入さんの音楽に対する強い意思表明とも取れるんじゃないかなって。特に、最後のほうに出てくる“わたしはわたしを手放さないわ”や“ずっと世界に歯向えるんだ”という力強いフレーズにそんなことを思ったんですよね。
そっちのほうがかっこいい!(笑) “クレア”っていうのは『銀河鉄道999』に出てくるキャラクターの名前なんですよ。私、『銀河鉄道999』がすごく好きで。クレアはもともと人間なんですけど、母親によってガラスの体になってしまって。なので生身の体を取り戻すために999の食堂車で働いてお金を貯めてるんです。
でも(主人公の星野)鉄郎は機械の体を手に入れたくて旅をしているわけで。生身の体にも機械の体にも利点はあるけど弱点もあって、どっちを選んでも弱点からは逃れられないんですよね。そういう、どう転んでも罰ゲームというか、地獄というか、ある意味、自分の受け取りようでしかないこと……そういうところを歌いたくて“クレア”っていうタイトルを最初につけたんです。
──罰ゲーム、ですか。
どれだけ相思相愛でも、どれだけ相手が自分を愛してくれて自分も相手を愛しているとしても、それ自体が弱みになる瞬間もあるし、自分では処理しきれないような想いもたくさん抱えるじゃないですか。恋人には本当に幸せでいてほしいって思っているのに、なんで傷つけてしまうんだろう、とかホント人間って矛盾に溢れていて。
好き合っているのに、自分でも処理しきれない気持ちによって相手を傷つけたり傷つけられたりするって、もう罰ゲームみたいなところに入り込んじゃってるなって思うんですよね。どっちにしても地獄だぞっていう。
──でも、その地獄を絶望的なものとしては描いていないですよね。むしろ進んで突っ込んでいこうとしてません?
それが開き直りなのかもしれないですね。私は私のできる限りで愛していくぞっていう。だから《わたしはわたしを手放さない》なんですけど。それは恋愛においてだけじゃなく、バンドにおいてもですけど、私は私のやれることをやりたい限りやるっていう、それが開き直りでもあり、本心でもあるのかなって。
──結局のところ、誰だって“自分の範疇”でしか相手にも物事にも向かい合えないですから。
そうなんです。自分のなかでもやってることと考えてることが噛み合ってなかったりするわけですし。例えば「一生好きだよ」って言われると「なんでそんなこと言い切れるの?」って思うし、だからって「今は好きだよ」と言われても腹が立つじゃないですか。「そこは一生好きって言っとけよ」って(笑)。
結局、どっちにしても不満というか、何がいい落としどころなのか自分でもわからないし、きっとわかってる人なんていないとも思うんです。じゃあ、どうすりゃいいんだ?って思うけど、その「どうすりゃいいんだ?」をずっとこねくり回しながら、人は恋していくんじゃないかなって。そういう気持ちを、怒りながら書いたんですよ(笑)。
──今でも怒りは原動力ですか。
昔のほうが怒ってましたね。昔は怒ったり何かを嫌ったりしながら書くことがすごく多かったんですけど、最近は嫌いなものでアイデンティティを作る時期はもう終えたんじゃないかなとも思うんです。
嫌うことよりも、好きなもののほうが自分のアイデンティティを作りやすいというか、好きなものに対してなぜ好きなのか、どうしてこんなに執着できるのかっていう理由を紐解いていきたい気持ちがすごく出てきていて、怒りにはあまり重きを置かなくなってる気がするんですよね。
──この曲も怒りながら書かれてはいても、根っこにあるのは“好き”なんでしょうし、きっと。
そう! 好きで逃げ場がないからこそ、八方塞がりだからこその怒りであり、開き直りなんですよね(笑)。最後の最後はもう本当に開き直っているところが自分でも清々しくてすごくいいなと思ってます。
──曲調的にも今回の2曲はテンポ感もありますし、FINLANDSらしい痛快さを感じさせる、すごくライブ映えもしそうなシングルですね。
私もこの2曲はすごくFINLANDSらしさがあると思います。最近は曲作りの過程で何かと自分自身も考えたり、サポートメンバーとも話し合ったりしてたんですけど、今回は別にFINLANDSらしさとかも考えず「こっちがいい!」って思うものをただ直感的に選び続けていったら、結果としてものすごくFINLANDSらしさが出たんですよね。すごく自然体なFINLANDSというか。
“クレア”なんてノイズを入れまくって重ねまくって、エンジニアさんから「ノイズを入れている時間がいちばん楽しそうでいちばん長い」って言われるくらい(笑)、なくていいこだわりをめちゃくちゃ大事にしていたり。たぶんノイズをちゃんと聴いている人ってそんなにいないでしょうけど、なくてもいいこだわりが自分たちから失われたらおしまいだと思うんですよ。そういう自分たちの興奮に素直に従った結果が今回の2曲なんですよね。
──最高です。ここからまた新しく始まるものがありそうな、嬉しい予感もしますし。
次にどうなりたいとかいうビジョンは今までも全然なかったし、これからもないとは思うんですけど、自分がかっこいいと思うことやこだわり、そういうものをただただ突き詰めていきたいですね。自分の武器や持ち味みたいなものは年々変わっていくものだと思っているので、それを受け入れるたくましさも兼ね備えつつ、この先を進んでいけたら。
今年はとにかくいっぱいライブをしていっぱい歌を歌いたいっていう願いを叶えてきた1年だったので、来年は来年でまたそのときに思い描いたものを実現していきたいなとも思いますし、楽曲をいっぱい作ったり、行ったことのない地域にライブをしに行ったり、いろんな新しいことが始まればいいなと願ってます。
Text:本間夕子
Photo:Maho Korogi
PROFILE
FINLANDS
Vo.Gt 塩入冬湖(シオイリフユコ)を中心に2012年結成。「RO69JACK 13/14」での入賞経験を持ち、精力的なライブ活動に加えこれまで様々なイベントや大型フェス、 全国大型サーキットライブへの出演もしている。
2019年4月10日渋谷クラブクアトロのステージを最後にBa. コシミズが脱退。
2021年リリース フルアルバム「FLASH」での東名阪ツアーファイナルはZepp DiverCityにて開催し、ソールドアウトさせた。
2022年11月で結成10周年を迎え、10周年記念ツアー”FINLANDS TENTH ANNIV. ~記念博 TOUR~”に先駆け2ヶ月連続配信リリースを発表。全国6都市を巡った記念博TOURはファイナルをKT Zepp Yokohamaとして盛況に終了した。
現在、正式メンバーは塩入冬湖のみで、ギター、ベース、ドラムにサポートメンバーを迎え活動。また、塩入は adieu(上白石萌歌)、Salyuに楽曲を提供するなど 作家としても活動している。
FINLANDS OFFICIAL WEB SITEX(Twitter)TikTokInstagram公式FC『事情通』
RELEASE INFORMATION
東京エレキテル / クレア
2023.10.18
FINLANDS
ダウンロード・ストリーミングはこちら
FINLANDS×ukigmo presents TWO-MAN LIVE TOUR “kolmio”
<大阪公演>
10/29(日) UMEDA CLUB QUATTRO
OPEN 18:00 / START 19:00
ゲスト:感覚ピエロ
<愛知公演>
10/31(火) NAGOYA CLUB QUATTRO
OPEN 18:00 / START 19:00
ゲスト:ヒグチアイ
<東京公演>
11/6(月) SHIBUYA CLUB QUATTRO
OPEN 18:00 / START 19:00
ゲスト:ズーカラデル
チケット詳細
前売:¥5,000(D代別)
学割:¥4,500(D代別)
当日:¥5,500(D代別)