7月26日(金)、27日(土)、28日(日)に新潟県湯沢町・苗場スキー場で開催される<FUJI ROCK FESTIVAL’24>(以下、フジロック)。その醍醐味であり、フジロッカーたちの心を掴んで離さないのが魅力的なキャンプエリアです。手ぶらで訪れることができるエリア「キャンプヴィレッジ」が今年から新たに登場するなど、参加のハードルは年々下がり続けています。
そんなフジロックでのキャンプへ飛び込む前に知っておきたい疑問点や今年のポイントを、Qetic編集部の目線から10個ピックアップ。答えてくれたのは、全国各地の野外フェスやイベントに出張するアウトドアの専門家集団「キャンプよろず相談所」。フジロックのキャンプサイトにも毎年出店し、参加者たちへの疑問に答えてくれる頼れるプロフェッショナルです。開催まで約1ヶ月、絶対に押さえておきたい必見のアドバイスばかりです!
INTERVIEW:キャンプよろず相談所
①まずはキャンプよろず相談所について、簡単に自己紹介をお願いします!
アウトドアに精通するフリーランスのライターやカメラマン、ブランドのリペア担当者や山岳ガイドなど、地球のてっぺんから裏側までを知り尽くしたアウトドアのプロたちが、フジロックフェスティバルや朝霧JAMなど、全国各地の野外フェスティバルの運営や制作をサポートします。キャンプサイト入り口にある「キャンプよろず相談所」のブースでは、来場者のアウトドアに関するトラブルやさまざまな質問に対応しています。
②今年のフジロックではどのような取り組みを行うのか、教えてください!
じつは毎年、各曜日のヘッドライナーのライブが終わるとキャンプサイトのよろず相談所前で、「明日のフジロックはこう歩け!」をテーマに、音楽に精通する専門家やフジロックに出演しているアーティストを招いたトークライブ「フジロックコンシェルジュ」をひそかに行っています。明日のタイムテーブルをモニターに映しながら音源やPVを聴き、それぞれがどのステージに行くかをクイズ形式で解説。当たると豪華アウトドアグッズなどが当たるという隠れた深夜のコンテンツです。
③フジロックでのキャンプで特に注意するべきことを教えてください!
近年は野生動物との遭遇が増えてきました。フジロックが行われる会場は生物多様性の宝庫です。昨年はキャンプサイト周辺でクマやサルが目撃されています。キャンプサイト周辺にゴミや食べ物を残して会場に出かけることは絶対にやめてください。また、ハチやブヨなどの毒を持った虫も多いので、特に足もとなど肌の露出は控えてください。
④キャンプエリアを利用するにあたって、持っていくと意外に便利なアイテムを教えてください!
キャンプサイトやライブエリアで食事をするときに便利なのが30cmほどの軽いトレー。テーブルにもなるし、2枚あれば食事の雨よけにもなります。またレジ袋とS字フックは、いつでも取り出せるところに常に携帯したいです。ちょっとした濡れものやごみを入れたり、シャワールームやトイレなどで小物を吊したり。また、さまざまなフェス飯を楽しむためのマイボトル、マイカトラリー、マイ食器は必携。できるだけゴミは少なく、冷たいものは冷たく、温かいものは温かいうちに食べたいところです。
⑤よろず相談所で毎年一番相談されるケースについて、その対策と共に教えてください!
最近多いのは、量販店などで売っている安い粗悪なテントやキャリーなどの破損です。会場に来て初めて設営する人が多く、説明書もないので無理矢理に設営してポールを折ってしまったり、立てる前に部品を壊してしまったり、新品でも雨漏りがすることも。会場に来る前に必ず事前に立ててみて、使い方などを習熟しておくこと!
⑥近年の猛暑に関して、よろず相談所さんおすすめの対策方法を教えてください!
標高の高い山岳地は気候変動の影響をとても受けやすく、会場のある苗場も期間中はかなり暑くなります。そのため夕方からは雨雲が湧きやすいです。数日間にわたるキャンプインフェスで大切なのは睡眠と休息。快適なキャンプをするためには、暑さ対策として遮光性の高いテントやシェルター、通気性の良い小型の軽量テントがおすすめです。またライブ会場ではコンパクトになるイスがあれば涼しい木陰でのんびり休むこともできます。
⑦今年から登場した新エリア「キャンプヴィレッジ」に関して、よろず相談所さんから見た特徴を教えてください!
まずなんと言っても、会場内に宿泊場所があるということ! 自分でテントを設営する必要がないので、荷物を少なくしたい人やファミリーにとっておすすめ。しかし、あれもこれも道具を持ち込もうとすると、ゲートからは遠いので注意が必要です。できるだけ身軽に身の回りの道具だけを持ってキャンプをすれば快適でしょう!
⑧今年からフジロックでのキャンプに参加する初心者の方に一言アドバイスをお願いします!
登山の三種の神器といえば雨具、ブーツ、ザックです。野外フェスにもこの3つのアイテムは必携。特に雨や湿気から体や荷物を濡れないように守ることは、天候の急変や気温が低くなる山岳地や高原で開催されるフジロックではとても重要なポイント。行動中はバックパックにレインウェアを入れて、すぐに出せるように! スマホや貴重品も濡れないように! 防水パックに!
⑨フジロックのキャンプならではの醍醐味を教えてください
大自然の中で五感を使って音楽を楽しむことができるのがフジロックのキャンプの醍醐味。遠くから聞こえてくる低音を子守唄がわりに大地の響きとともに眠る。あらゆる国の料理を楽しみ、ヘロヘロになるまで飲んで歌って踊って、興奮と余韻が冷めやらぬままテントで倒れ込むように眠る。これを最高と言わずなんと言おう!
⑩フジロックでキャンプサイトを利用する方へ向けて一言お願いします!
フジロックのキャンプサイトはいわば「小さな地球」です。文化の違うあらゆる国の人とともに寝食を共にして過ごす3日間。ときには雨や風や日照りなど大自然の洗礼も受けることでしょう。まずは隣のテントの人とあいさつから始めて、気持ちの良いコミュニティを一緒に作りましょう。困っている人がいれば手を貸してあげてください。それでも困ったらキャンプよろず相談所に来てください!
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INFORMATION
FUJI ROCK FESTIVAL’24
2024年7月26日(金)、27日(土)、28日(日)
新潟県湯沢町苗場スキー場
【チケット一般発売開始!】
お車で参加の方は、入場券と一緒に駐車券を!
フジロックの醍醐味でもあるキャンプを楽しむ方は、キャンプサイト券もお忘れなく!
フジロックをオートキャンプで楽しむ方は、専用のチケット「ムーンキャラバンチケット」のご購入を!
今年は金曜18:00〜翌朝5:00まで楽しめる「金曜ナイト券」も新たに登場。
22歳以下の方は、通常の1日券よりお得なUnder 22 1日券もご用意。
オフィシャルツアーバスや、新幹線の利用など、お車以外の交通手段も実は便利で快適。
さらに、宿泊で悩まれている方は、今年新たに登場した手ぶらでキャンプが楽しめるエリア「キャンプヴレッジ」はいかがですか。
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HOW to GET to FUJI ROCK?
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チケットの購入や交通手段、宿泊手段など、フジロック参加までに必要なことを4ステップにまとめてご紹介。
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