――ノー・リリックの”Rough News Reprise”から”Expo”のノイジーなインストに続く中盤以降、アルバムの表情や温度が少し変化していく印象も受けました。トラックリスティングはかなり意識的に決められたのでは?
考えたのはデヴィッドとレオだけど、二人ともトラックリストのことで何週間も悩んでいたのは覚えている(笑)。アルバムの雰囲気の変化は、バンドの中での集合的な面と個々のメンバーとの複雑な「ねじれ」を反映している。僕らはみんな、いろんなムードの音を組み立てて行くことで得られる効果や矛盾が気に入っているんだ。僕らがクリエイトしたかったのは、絶え間なく挑戦的だけれども、同時に近づきやすいアルバムなんだ。
――ちなみに、“TMWYGT”というトラック・タイトルにはどんな意味が?
Tell Me What You Are Going Through(どんな思いをしているのか教えて)。
――ラストの”It’s Magic”は、”Like U”をも超えるグラムの新たなアンセムと言うべき傑作ですね。この曲の制作背景やテーマを教えていただけませんか?
デヴィッドが曲の大部分を、サムがリリックを書いて、レオ&デヴィッドでアレンジメントをした。この曲をライヴで演奏するのは大好きだよ。誕生したキッカケは、デヴィッドが素晴らしくミニマルなベースのフレーズを思いついたから、そこにリハーサルか何かでループをかけて、そのベーシックなグルーヴをアレンジ…再びスタジオへ戻ってさらに手を入れたんだ。そしてメインのパートをレコーディングした後、デヴィッドとレオがスタジオでアレンジを行って完成したのが”It’s Magic”なんだよ。