――また、この10数年の間に音楽業界を取り巻く環境は大きく代わり、デジタル全盛の時代となりました。グラムもフェイスブックやツイッターなどのSNSを活用していますけれど、テクノロジーの進化が、バンドのアイデンティティや音楽性に少なからず影響を及ぼした部分はあると思いますか?
そうでもないよ。僕らにはいつでも強固なアイデンティティがあるからね。でも役に立ったのは、人々と繋がりやすくなったことだ。たとえば他のミュージシャンとかDJとね。世界中の人たちと音楽についての会話を交わすことができるのは、本当に素晴らしいことだよ。
――新作のリリースが無くても再結成ツアーをやって荒稼ぎするバンドが多いなか、一切のメディア出演もギグも行わず、ちゃんとニュー・アルバムを完成させてから帰ってきたグラムはとても誠実なバンドだと思います。すでに次回作には着手されているのでしょうか?
そう言ってもらえると嬉しよ、ありがとう。僕らの創作意欲を刺激するのはあくまで音楽であって、露出することじゃない。でも、ライヴで演奏するのは最高だけどね。これまでのところ、すごく素敵な年になっているよ! 次のアルバム制作はハードにやっていて、今のところパイプラインには7曲くらいある。スタジオに戻るのが楽しみだね。
――最後に、グラムの今後のプランを教えてください。フェイスブックには最近のライヴ情報の他に、日本のタワーレコードでのCD展開の様子がアップロードされていましたが、来日公演にも期待していいですか?
僕らだって日本でライヴをしたいよ! いつか実現できたらいいね。長い距離を移動するにはお金もかかるから、それが可能になるまで何度もショーをしなくちゃ。グラムに興味を持ってくれてありがとう。願わくば、すぐにお会いできますように!!
(interview&text by Kohei Ueno)
Release Information
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