ドソン・モホーク、ラスティー、マシーンドラムなどが作り上げてきた、新しい“ビート・ミュージック”シーン。今やハドソン・モホークはTNGHT名義としてカニエ・ウェスト、マシーンドラムもアジーリア・バンクスなど、シーンの枠を超えたオーバーグラウンドにまでフックアップされている。そんなシーンの成熟を体現し、彼らの後に続くであろう存在として、大きな注目を集めているのがNYブルックリン在住のObey City(オベイ・シティ)だ。

現在、所属するグラスゴーのレーベル〈Lucky Me〉より、EP『Champagne Sounds』をリリースしたばかりの彼が、東京・名古屋・大阪・福岡の4都市を回る日本ツアーを行う。しかも、競演は〈Day Tripper Records〉を主催し、自身の最新アルバムとなる『ABSTRAKTSEX』が巷で話題となり、現在名実共に日本を代表するビートメーカーの1人となったSeiho氏と! そんなObey CityへQetic編集部は独占インタビューを敢行! このインタビューを読んで、来日ツアーへGOダ!

ちなみに今回のツアーを記念してSeihoとObey CityによるスプリットEPが大阪のレーベル、〈Perfect Touch〉よりリリースされる予定。こちらも楽しみ!

Interview:Obey City

ーーヤァ、Obey City! まずはQeticの読者へ自己紹介をお願い〜。

Qeticを読んでいるみんな、コンニチハ! 〈Astro Nautico〉ってレーベルやイベント運営にも関わっているDJ兼プロデューサーのSam Obey、またの名をObey City(オベイ・シティ)といいます。ニューヨークのブルクリンに住んでいて、パーカーという名前の子犬を飼ってるんだ。

ーーブルックリンに住んでいるあなたが、なぜ海を超えたスコットランドの〈Lucky Me〉()と契約を結んだの?

実はニューヨークに住んでいるからこそ、〈Lucky Me〉と契約出来たんだよ。ブルックリンでパーティーをオーガナイズしていたマシーンドラムに音源を渡したら、彼が〈Lucky Me〉に転送してくれた。それで彼らが僕の曲を気に入ってくれて、EPを作って欲しいっていう依頼が来たんだ!

ハドソン・モホークやラスティーなどをリリースしているレーベル)

ーーあなたの周りのブルックリンの“クラブ・ミュージック・シーン”ってどんな感じ?

ブルックリンのシーンは日に日に良くなっていて、面白いパーティーをやっているクルーがいっぱいいる。うーん、例えば、Percussion Lab、Broke City、LIT City、Rinsed、Full Service、Tribes、Mutual Dreaming…。プロデューサーもいっぱいいるね、L-Vis 1990、Dubbel Dutch、Baauer、Jubileeなど、リストにすると長くなるくらいだね!  同じミュージシャンとして本当に感激させる場所だよ。

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