SUNSET BREEZE|3pmのオーナー・wisteria / TATSUYAが語るGAKUとのメロウな関係と唯一無二のビジョン

ソロ・アーティストとして玉木宏による映像プロジェクト・Transistoryに参加し、現在は三軒茶屋の人気ハンバーガーショップ・3pmのオーナーも務めているwisteria / TATSUYA。彼がGAKU(伊藤楽)と始動したプロジェクト「SUNSET BREEZE」の初となるEP『SUNSET Tape1』がリリースされた。

現在、日本テレビ『ZIP!』のワンコーナー「旅するエプロン」に出演し、多忙なスケジュールの中でアーティスト活動を続けているGAKU。ふたりは3pmが西麻布に店舗を構えていた頃からの仲で、「夕日を見ながら海を感じれるような曲を一緒に作りたい」という想いのもとプロジェクトを始めたという。今回はwisteriaにSUNSET BREEZEのメロウな魅力、そして彼の考えるビジョンについて訊いた。

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──まず、GAKUさんとはどのようにして知り合ったんですか?

GAKUは3pmの隣のカフェで働いていたんです。当時はよくライブイベントを企画していて、そこに参加したいって伝えてくれたので「じゃあセッションしてみる?」って誘ってみて。彼も隣のカフェでカバーライブをやってて、僕も存在自体は知ってたんですよね。なのでまずはセッションから、アコースティック・ライブのために集まったのがスタートです。

──以前までの活動と比べて、SUNSET BREEZEはどのようなプロジェクトだと思いますか?

2020年からwisteriaとしてソロ活動を始める前にヒップホップ・クルーを組んでいたんですけど、その活動が休止したタイミングがターニングポイントだったんです。若さゆえの苦い思い出もあるし、もちろん良い思い出もあるんですけど、それを経てwisteriaっていう名義を使いはじめてからはラッパーじゃなくてシンガーっていう意識が強くなったんです。その後に玉木宏さんが監督を務めるミュージックビデオのメインボーカルとして選んでもらったり、アーティストとしての活動が増えていったんですよ。そのタイミングでGAKUと出会ってSUNSET BREEZEが始まったんです。だから、個人的にはソロとしてのwisteriaとユニットとしてのSUNSET BREEZEの二軸で活動していきたいんですよね。

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──クルーを休止したタイミングで、どのように心境が切り替わったのでしょうか?

元々、クルーは友達同士で結成したんです。ただ、ビジネスを考えた瞬間にその関係に戻れないような気がして。それで休止を選びました。そもそも、音楽をビジネスで考えることが自分の身体に合わなかったんですよね。だから、wisteriaとして活動している時も、玉木宏さんとご一緒した時も、そしてSUNSET BREEZEも、ビジネスを意識しないようにしています。そういう意味では、僕が3pmをやっているのは、自分が好きな曲を好きなタイミングでやるためにメインで稼げるキャッシュポイントを作るためでもあるんです。

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──それって簡単なことじゃないですよね。

「経営者なのに音楽やってるなんて」って思う人がいるかもしれないですけど、僕としては仕事とアーティストを中途半端に両方やってるのが嫌なんです。自分の音楽をやるためにネガティブな感情があると歌詞が書けなくなるので、それを取り除くためにお金は必要なんです。なので店舗を経営しながら、アーティストとしての自分らしさを追求するようにしました。どちらも大事なんです。

──だからこそ、アーティスト活動を続けられているんですね。

もちろん音楽で売れるのがベストですし、アーティストとして多くの人に自分の歌を聞いてもらいたい気持ちは変わりません。ただ、僕は好きな音楽をやるためにちゃんとした仕事をしていて、どっちを切り取られても良いようなものを届けたいんです。「経営者なのに良い曲じゃん」って思われたいっていうところはありますね。

──なるほど。

「点と点が繋がる」ってよく言うじゃないですか、それが今年なんじゃないのかなって思うんです。3pmに色んなアーティストが来て、自分の音楽もしっかり発表できて、そういうことを繋げられるのがSUNSET BREEZEだと思うんです。

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──そういった意味でもGAKUさんとの出会いは大きいですね。

ですね。彼はヒッピーみたいなやつなんです、自由人というか。ちょっとルーズだったりして、僕はそういうところには厳しいんですけど(笑)。

──『SUNSET Tape1』はどのように制作を進めたんですか?

作曲はGAKUが全て担当して、歌詞はお互いのパートをそれぞれ考えています。ギターに合わせて歌詞を考えていくんですけど、メロディがハマらない箇所は作り直すこともありますね。彼自身はジョン・メイヤーが好きでギターをずっと触ってたんですけど、オリジナル曲をあまり作っていなかったから、むしろどの色にも変化できるんですよ。

──『SUNSET Tape1』の資料には「夕日を見ながら海を感じれるような曲を一緒に作りたい」という想いからSUNSET BREEZEがスタートしたとありましたが、実際にはどのような点でで曲作りを始めたのでしょうか?

中学生の頃に両親と一緒にハワイへ行ったことがあって、その時から南国が好きなんです。GAKUも神奈川の海沿いで育ったらしく、その感性とマッチしました。

──なるほど。今回のEPの曲順にはGAKUさんと出会ってからのストーリーが反映されているのではないかと思ったんです。

そこまで意識したわけではないです。EPの曲は今のパートナーのために歌ったものなんです。ただ「stand by you」だけは、お互いに子どもが産まれたので、そのことについて歌いました。

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──確かに「stand by you」だけはふたりの歌ではなく、曲の中にもうひとりいるような感覚でした。

実は「stand by you」以外の曲は去年からあったんですよ。なので4曲入りのEP
として出すために、あと一曲をどこかのタイミングで作りたかったんです。ただ、GAKUは『ZIP!』に毎朝出演してるので、レコーディングをする時間が中々合わなくて。そうしたらお互いに子どもを持つことになったので、そのことについて歌おうと思って出来たのが「stand by you」なんです。

──『SUNSET Tape1』はどの曲もメロウなサウンドで、優しく寄り添う曲ばかりですよね。歌詞は家族やパートナーといった近い関係性にある人から着想を得ることが多いんですか?

確かに、そうですね。僕らは性格が似てるんですよ。ネガティブをポジティブに変換したい気持ちがあるから、単に悲しいとか寂しいとかではなく、「一緒にいて、笑顔にしてあげるよ」みたいなニュアンスの歌詞が多いんだと思います。あと、GAKUは英語をメインで話しているので「can’t let you go」では海外に向けてサビを英語にしたり、リードシングルの「thinking about you」では日本語と英語をミックスさせたりしています。

──SUNSET BREEZEとして、具体的に考えている今後のビジョンはありますか?

僕としてはSUNSET BREEZEをメインに時間を使いたいんです。ksr:3に協力してもらって年内にライブ活動を始められそうなんで、それを続けながらメディア露出をしていきたいですね。ライブではサックスやドラムを入れた生バンドで演奏する予定なので、音源にはないものを提供できるんじゃないかと。

──ちなみに、サンセット以外を歌った曲を作る予定はありますか?

もちろんあります、一生サンセットのことを歌い続けられないというか(笑)。でもテーマとしては近いものを歌っていきたいと思います。なんとなく海で聞きたいような、そんなムードには紐つけたいです。

──最後に、SUNSET BREEZEや3pmが繋がって線になっていく中で、個人的な展望はありますか?

SUNSET BREEZEに関しては大型のイベントで呼ばれるようになりたいですね。それと今進めているケータリング事業ではアプリの開発もしますし、3pmは次のステップとしてアパレルを始めたいんです。色んなアーティストとコラボして来年から出していくって予定です。そして、点と点がしっかり繋がって、来年までにいい感じにまとまれば、僕は旅館でアルバイトすることになります。

──えぇ(笑)。

宿泊業を学びたいんです。3pmの旅館やホテルを作りたいので、無給でもいいから現場に出て働きたいというか……何を言ってんだかみたいな感じですけど(笑)。今はそういうことがしたいんです。

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RELEASE INFORMATION

No on Sale!

Artis: SUNSET BREEZE
Title: SUNSET Tape1
Label: KSR

01. SUNSET
02. thinking about you
03. can’t let you go
04. stand by you

各種配信サービスリンクChoose music service

(C)2025 SUNSET BREEZE

PROFILE

ソロアーティストとして活躍するwisteriaと同じく、ソロアーティストであり、俳優、タレントとして活躍する伊藤 楽 (Gaku Ito) とのユニット。

夕日のそよ風のようなメロディが響く、 SUNSET BREEZE (サンセット ブリーズ) な音楽世界。2人が生み出すゆるくGroovinな楽曲は、夕日を見ながら聴きたくなるような心地よくエモーショナルなサウンドになっている。

出会いは、当時伊藤楽がシェフとして働いていた東京港区のカフェの横にあるハンバーガー屋 3pm。そこの店主も務め、そしてアーティストであるwisteriaと出会い、日々のセッションを繰り返していくなかで、夕日を見ながら海を感じれるような曲を一緒に作りたいと意気投合し、2022年ユニット、SUNSET BREEZEとして楽曲を制作するという2人の方針に。結成の翌年2023年にデビューシングル『SUNSET』をリリース。今年2025年夏に、1stEPをリリースした。

公式Instagram
SUNSET BREEZE
wisteria
Gaku Ito

LABEL

レーベルbpm tokyoを運営するダンス・ミュージックを中心に取り扱いを行うミュージック・クリエイティブ・カンパニー。HIPHOP、R&B、REGGAE などストリート・ミュージックを中心に、より現場に密着したアーティストの原盤の制作、ディストリビューション、アーティスト・プロモーション、マネージメントサポートを展開。国内マーケットは元より、アジアを中心に世界の音楽マーケットを視野に、グローバルDSP、海外ドメスティックDSP とのリレーション、海外原盤制作チームとのリレーションを強め、アジアから世界にヒットコンテンツの創出をする事を目指している。

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