「大人でもなく子供でもない。じゃあ私たちは何者なんだろう。」

人生の分岐点といわれる25歳
その節目に何を感じているのだろうか?

写真家・Ryosuke Misawaが
25人の25歳に「いまの答え」をインタビューし
写真に記録する連載シリーズ。

第6回目となる今回登場するのは、俳優の宮崎香蓮さん。

25’s view
宮崎香蓮 / 俳優

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――自己紹介をお願いします。

宮崎香蓮、25歳。俳優です。
2006年の全日本国民的美少女コンテストを経て、今の事務所に入りました。
なので、この仕事を始めて13年になります。

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――香蓮さん、25歳の今どんなことを感じてます?

節目だなあと思いますね。
20歳の時に、「ああ20歳だなあ。」と思って、
その節目を利用して弱い自分を変えるっていうことを実践して、
少しずづ自分で嫌だった部分を変えてこれたんです。
それで、25歳になって、偶然だけど今回も、
新しく挑戦したい演技の方法論があって、そのワークショップに通い始めました。

それって20歳の時に自分を変えようとした選択からの積み重ねがあって、今の行動につながってるんです。
だから改めて、今の25歳という年齢が節自分にとって節目という意識があります。

自分を見つめることって辛い、自分に向き合うことって、
足りない部分や足りないものに向き合うことで、、だから今すごく苦しいです。
でも20歳の時に出来たんだから今25歳という節目で今もう一度向き合おうと思ってます。

大変だけど、大変ででいいんだよな。
人に伝えるんだから、そりゃ大変だよって思えるようになったんです。

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――香蓮さんがいま持っている、生きていく上での覚悟を教えてください。

自分の弱さ、無知さ、出来ないことを”思い知る”こと。
あえて”思い知る”って言葉を使ったのは、
変なプライドとか全部捨てて立ち向かわないと、本当に行きたいところには行けないからです。

自分の弱さや出来ないことを正面から受け入れて”思い知る”ことが覚悟かなと思います。
弱さに向き合う時って、自分に正直じゃなきゃできないことなんです。

細かいこと一つ一つにも向き合いながら、冷静に自分の弱さを自覚して、
「自分は弱い、じゃあどうする?」って行動につなげて、それを自分の成長にする。
っていうアプローチで、自分なりに弱さと向き合っていくんです。

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――香蓮さんの座右の銘は?

これは二つあって
一つ目が、
「負けて勝つ」
負けなくてはならない時がある、この言葉の通り、
負ける時があってもいつか違うところで勝てばいい。って意味です。
悔しいことや理不尽なことがあった時には、この言葉を思い出すようにしています。
もう一つが、
「負けてもいい」
これまでは、絶対うまくいかなきゃいけない、
どこかでいい子にしなくてはならないと思っていたけれど、
そういうことを、全部捨てて戦いに行くことができるようになったことで、
自分としても全力でぶつかれるようになったんです。

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――最後に、5年後の自分へ一言。

「成長してろよ!」って言いたいです。
成長していてほしいし、成長してなきゃダメだと思うし。
ワンランク上に行ってなきゃなと思います。
俳優としてもだし、もちろん人してもそう。

もちろん俳優をやっていたいし、やっていてほしいけど、
それ以外にやりたいことが見つかったらそれを全力でやっててもいい。
その余白は自分の中に残してあげたいっていうか。。

うーん。でも、きっと見つからないんだろうな。
他のやりたいことは。

ですね。うん。
きっと私は、5年後も俳優をやってるんだと思います。

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Text & Photo by Ryosuke Misawa

宮崎香蓮

1993年長崎県生まれ
2006年「全日本国民的美少女コンテスト」演技部門賞後、デビュー。その後、数多くの作品に出演している。
主な出演作として、ドラマ「GTO」(12)、「夜行観覧車」(13)、「35歳の高校生」(13)、「花燃ゆ」(15)、「トットちゃん!」(17)、「かんざらしに恋して」(18)など。舞台「2LDK」(13)、「三匹のおっさん」(15)、「若様組まいる」シリーズ(16、18)、「何者」(17)。
2017年より「遺留捜査」シリーズレギュラー出演。今年より、東京新聞ほっとwebにて「大人の社会科見学」連載中。

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Ryosuke Misawa

1992年生まれ。
ストリートカルチャーへのアプローチと新たな表現を求めて、NYやLA、イタリアでのスナップからフォトグラファーとしてのキャリアを開始。その他、アーティトや俳優のポートレート、ファッションフォトなど幅広い分野で活動中。渋谷西武×HIDDEN CHAMPION主催の”POP&STREET展 -AN ANNUAL- 2018″に選出されるなど、写真作家としての活動も行なっている。

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