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7月12日(水)に日本デビュー・アルバム『Bonito Generation(ボニトジェネレーション)』をリリースし、<SUMMER SONIC 2017(サマーソニック、サマソニ)>への出演も決定しているKero Kero Bonito(ケロケロボニト)。英語と日本語のバイリンガルでイギリス人と日本人のハーフ女性・セーラ、2人の男性プロデューサー・ガスとジェイミーという構成、声の落ち着かないかんじ、視覚的なアプローチなどに水曜日のカンパネラのコムアイも親近感を覚えたという注目アーティストにインタビュー。

中学まで日本に住み、英語と日本語のバイリンガルでイギリス人と日本人のハーフ女性、セーラ(Vo/Rap)。先鋭的なエレクトロニック・ミュージックからグライム、ヒップホップ、R&B、果てはJ-POPまで、世界各地のあらゆるポップ・ミュージックに深い造詣を持つ2人の男性プロデューサー、ガスとジェイミー。その3人からなる、ロンドン発・日本経由・未来行きの多文化ごった煮ポップ・ユニット、Kero Kero Bonito(ケロケロボニト)のデビュー・アルバム『Bonito Generation(ボニトジェネレーション)』がついに日本リリースされた。

ロンドンの〈PCミュージック〉周辺とも共振する、尖鋭的で進歩的なサウンド・メイキング。英語と日本語の両方が混在するリリックを「ゆるふわ」なフロウで歌うセーラのヴォーカリゼーション。“原宿KAWAIIカルチャー”にも通じるポップでカラフルなファッションとビジュアル・センス。2014年発表のミックステープ『Intro Bonito(イントロボニト)』で、世界中に数多くの中毒リスナーを生んだ彼らのユニークな世界観は、このデビュー・アルバムでさらに洗練。ローファイなアマチュアイズムが抜け、サウンド・リリックの細部に至るまで緻密な工夫をこらした「ケロケロワールド」が展開される、極彩色の一枚に仕上がっている。

彼らがこのアルバムで目指した作品性や、自分達の世代を指すという「ボニト世代」について。そして、彼らが考える日本のカルチャー・音楽の魅力や面白さとは? それらの疑問について解説してもらうべく、3人にメールでのインタビューを行った。

Interview:Kero Kero Bonito

【インタビュー】水カン・コムアイもドキッ!Kero Kero Bonitoが創造する「ケロケロワールド」に迫る! interview_kerokerobonito_001-700x467

——ジェイミーとガスは子どもの頃から友達だったそうですが、日本語のできる女性シンガーを迎えた音楽プロジェクトというアイデアはいつ頃に思いついたのですか?

ガス 特定の国籍の人を探していた訳ではないです。僕らはとにかくシンガーを探していて、日本人のハーフの友達が「MixB」という、ロンドンに住む日本人向けのWEB掲示板を勧めてくれました。面白いなと思い、そこに応募広告を掲載しました。

——「MixB」を通して、最初に会った時のそれぞれの印象を教えてください。その時に、どんな話をしましたか?

ガス 最初に僕らは駅で会ったのですが、セーラはまるでステージ衣装のような格好で現れました。手染めの靴、ピンクとブルーの髪の毛、などなど。話しているうちに、お互い数週間前にTOQUIWAというバンド(編注:アメリカやヨーロッパでのツアーも成功させている、日本人女性3名からなるロック・バンド)の同じギグを見に行っていたことが分かって、運命を感じました。

——セーラは中学生まで日本の愛知と北海道に住んでいたそうですね。日本にいた頃、どんな音楽を聴いていましたか?

セーラ お父さんが70年代ロック系のCDをたくさん持っていて、学校に行く前に一枚選んでウォークマンでよく聴いてました! 覚えているのはLed Zeppelin、Deep Purple、David Bowieなどです。

——日本からイギリスに移住して、一番感じたカルチャーの違いは何ですか?

セーラ カルチャーの違いはいっぱい感じました。慣れるのに一番時間がかかったのはハグをする事です! イギリスだと友達や家族の挨拶が男女関係なくハグなので、日本に住んでいた時に握手さえあまりしなかった私にとって不思議でした!

——“Graduation”では、学校生活の退屈さとそこから抜け出したいという気持ちが歌詞になっていますよね?

セーラ 小さい時から学校以上にもっと世界に魔法がある気がして、それをずっと探してました。

Kero Kero Bonito – Graduation

——『Bonito Generation』のアートワークも卒業がテーマになっています。このアートワークはどのようなアイデアから生まれたものですか?

セーラ 3人とも卒業式に行っていなくて、撮れなかった卒業写真をケロケロワールドに作ってみようというアイデアから生まれました。

——英語と日本語の混ざった歌詞は、日本のポップ・ミュージックの中では普通ですが、イギリスの音楽としてはとてもユニークだと思います。セーラは歌詞を書くときに、どのようにして英語の部分と日本語の部分を書き分けているのでしょうか?

セーラ 両方喋りながら育った私にとって二つの言語は頭の中で一つの言語になっていて、片方だけしか使ってない時は50%しか自分を表現できてない気がします! 両方使って初めて100%の自分がいるんだと思います。歌詞を書く時も気がついたら英語と日本語が混ざっていて、いつもあまり深く考えないです。

——日本語のネイティブではないガスとジェイミーからすると、日本語の響きにはどのような魅力があると思いますか?

ガス 僕は言語学者ではないですが、理由はいくつかあると思います。僕が知る限り、日本語を喋る人は、英語を喋る人ほど「韻」について話しません。でも、日本の音節には常に「あ」「い」「う」「え」「お」の音がついてくる。つまり、英語のリスナーからすると、それぞれの音節の間で、20%の確率で韻を踏む事になります。それは、音節にたくさんの異なる母音が含まれる英語に比べると、はるかに高い確率です。だから、互いに似たような音の母音がより多く詰まっている日本語のソングライティングは、自然とキャッチーに聴こえるんだと思います。理由はもっと沢山ありますが、なかなか上手く説明できませんね。

【インタビュー】水カン・コムアイもドキッ!Kero Kero Bonitoが創造する「ケロケロワールド」に迫る! interview_kerokerobonito_002-700x466

——音楽だけでなく、日本のカルチャー全般について、イギリスやアメリカのカルチャーと異なる一番の魅力はどこだと思いますか?

ガス 日本では西洋文化より、技能(craft)に対する責任感が強いです。例えば、ニューヨークの地下鉄は映画のようにカッコいいですが、技術的にはメチャメチャです。一方、東京のメトロは正確で使いやすい。新幹線も同じで、車掌が体を窓から乗り出して、のぞみ号が時間通りに発車するのを見ると、鳥肌が立ちます。UKでは、皆そういう事をあまり気にしていません。オンタイムだったり、そうじゃなかったり。車掌を見かけたり、見かけなかったり。

アートに関してはまとめるのが難しいですが、西洋より日本の方が印象的でテクニカルなアレンジをすることがよりトレンディなんだと思います。中田ヤスタカ、ユーミン、古代祐三、冨田勲などなど、日本には偉大な伝統があります。それには強い忍耐力が必要で、僕はこういった音楽へのアプローチがずっと好みでした。

青山晃大

青山晃大

ライター

1983年三重県生まれ、音楽ライター。〈サイン・マガジン〉〈CROSSBEAT〉他で執筆しています。最近はアメリカのヒップホップ・シーンに夢中。

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