ケイトラナダ(Kaytranada)、テラス・マーティン(Terrace Martin)、アンダーソン・パーク(Anderson .Paak)など名だたるアーティストたちとのコラボレーションで知られ、ロサンゼルスを拠点に活動するジャズピアニスト/ビートメイカーのキーファーKiefer)。

これまでの作品では主に一人で作曲、ピアノの演奏、ビートをプログラミングしてきたが、最新アルバム『When There’s Love Around』は、一切打ち込みに頼らずに、初めてLAのトップ・ジャズ・ミュージシャンたちとのバンド・サウンドで作り上げた意欲作だ。ザ・クルセイダーズ(The Crusaders)の同名曲にインスパイアされた今作は、キーファーが仲間のミュージシャンたちとのセッションを行い、いい意味での人間臭さ、温もり、哀愁、希望が溢れている。

アルバムの前半は自伝的内容となっており、後半からはスピリチュアルなテーマを扱っているが、パンデミックによって人と人の繋がりが乏しくなっているこの時代において、まさに我々が必要としている内容の作品だ。そんなキーファーに、最新作の制作秘話について多いに語ってもらった。

INTERVIEW:Kiefer

自身のアイデンティティ/世界との繋がり

──『When There’s Love Around』のコンセプト、タイトルの意味について教えてもらえますか?

過去のアルバムで表現していたのは、喜びや不安、恐怖、切なさ、愛情などの自分の感情で、内省的なテーマが中心だった。『When There’s Love Around』はもっと外に向いているアルバムで、連帯感、一体感に焦点を当てた作品。世界や家族、仲間、コミュニティなどと自分はどうつながっていて、どのような位置付けにいるのかを考えさせられた。

──アルバムの前半と後半は違うコンセプトがあるそうですが、それについて教えてもらえますか?

アルバムの前半は自分のアイデンティティをテーマにしているから、僕の過去のアルバムに似てる。 “I remember this picture”は幼いころのノスタルジックな気持ちを題材にしていて、”lift somebody up”は人を励ますことや、自分の使命について。”earthly things”は不安や、どうでもいいことを考えすぎることについての曲だし、”crybaby”は幼いころの自分についての曲。だから、前半はとても自伝的なテーマで、これらの曲を通して自分自身を理解しようとしているんだ。アルバム後半のテーマは、家族や仲間との絆で、もっとスピリチュアルな内容。僕にとって人とのつながりは大切だし、人と経験を共有しないと、人生は特別なものにはならないと思ってる。

”a wish for you” 、”loving hands”、”Areti’s Love”、”with you where you are”は2020年初頭に亡くなった僕の祖母に捧げた4曲。祖母を思い出したときに湧き上がってくる様々な感情を表現しているんだ。祖母との絆を思い出すことで、自分がどうやって人と愛を分かち合って、どう愛を受け取っているかを理解できるようになった。そのあとのタイトル曲”when there’s love around”は、身の回りに常に愛があることを思い出させてくれる曲。”i love my friends”も同じ気持ちを表現してる。このアルバムを通して自分自身について学ぶことができたし、自分が世界の中でどういう位置にいるのか、考えさせてくれるんだ。それと同時に、仲間や家族がいることへの感謝を表現してる。

Kiefer – i remember this picture

──パンデミック中ということで、人と繋がりを持ちたいという気持ちもあったのでしょうか?

そうだね。アルバムの制作はパンデミック前に始めたんだけど、パンデミック中に作った曲にはそういう気持ちが反映されてると思う。いま考えてみると、パンデミック前から、だいたいの曲は方向性が決まっていたけど……もちろん無意識に、パンデミックはアルバムに何らかの影響を及ぼしたと思う。人とのつながりを切望している気持ちが、どこかに入っていると思うんだ。でも、曲のテーマは変わらないんじゃないかな。

“i love my friends”は1月に自分の誕生日にレコーディングしたんだけど、そのときの気分を表現した曲。パンデミック中に、友達や家族がいることに深く感謝するようになったのは確かだよ。

パンデミック中のセッション

──アルバムを実際にレコーディングした時期はいつでしょうか?

合計で3回レコーディングしたんだ。そのうちの2回はパンデミック前に行った。1回目は2020年1月で、2回目は2月。3回目のレコーディングを行ったのは2020年9月。それぞれ、レコーディングには5日間の時間を設けた。

──『When There’s Love Around』は初めてバンドの生演奏で作られた作品ですが、なぜこのタイミングでバンドとレコーディングすることにしたのでしょう?

僕のバンドは2年前からザ・クルセイダーズの”When There’s Love Around”という曲を演奏してるんだ。この曲はバンドと一緒に演奏する一番好きな曲で、タイトル通り、演奏すると会場のオーディエンス、ステージ上のミュージシャンとの間に愛のオーラが漂っているのがわかるんだ。この曲のフィーリングをスタジオでとらえるには、一人ではなくバンドで演奏するしかないと思った。だから大切な仲間たちとレコーディングしたんだ。ずっと前からバンドとアルバムを制作したいと思っていたから完璧なタイミングだったし、この曲からスタートするのもぴったりだな、と。

The Crusaders – When There’s Love Around

Kiefer – when there’s love around(Live)

──過去のアルバムではAbletonでビートをプログラミングしていましたが、今回は一切そういうことは行わなかったということでしょうか?

そう。このアルバムではビートのプログラミングを一切してない。自分で編集作業はしたけど、このアルバムはすべてライブ演奏で作り上げたんだ。ビートメイキングは大好きだけど、僕の主な表現方法ではない。僕は昔からバンドと演奏したり、ジャズクラブでアンサンブルと演奏してきた。それが一番得意な表現方法なんだ。それに前からバンドと生演奏のアルバムを作りたかったし、これからはこの方向性をメインにしていきたい。バンドとアルバムを作るのはお金がかかるんだけど、今回はそれを実現する予算があった。バンドと演奏する方が好きだし、素晴らしい体験だったよ。

──参加ミュージシャンについて教えてください。

幸運なことに、僕は世界でもトップクラスのミュージシャンたちと演奏させてもらってる。何年も前から一緒に演奏しているウィル・ローガン(Will Rogan)やアンディ・マコーリー(Andy McCauley)はこのアルバムでとても重要な役割を担ってる。ライブやアルバムで一緒に演奏するミュージシャンに僕が求める条件は、他の誰とも似ていない、唯一無二の演奏をしているかどうかなんだ。ウィルは、他の誰とも似ていない独自のドラミングスタイルがあるし、アンディはベースでユニークな演奏をする。2曲でドラムを叩いている、ジョナサン・ピンソン(Jonathan Pinson)についても同じことが言える。彼は大好きなドラマーの一人で、ハービー・ハンコック(Herbie Hancock)やウェイン・ショーター(Wayne Shorter)、ギラッド・ヘクセルマン(Gilad Hekselman)などの名だたるジャズミュージシャンたちと共演してきた。彼のことは前からリスペクトしているし、このアルバムに参加してくれて感謝してるよ。

サム・ウィルクス(Sam Wilkes)は最高のベーシストで、ベースプレイに革命を起こしているね。DJハリソン(DJ Harrison)は様々な楽器を演奏できるから、彼を是非呼びたいと思ったんだ。曲によって、彼はギターやシンセ、ドラムなど、そのときに必要な楽器を演奏してくれた。彼はどの楽器を演奏するときも天才的で、本当に最高のミュージシャンだよ。

ギタリストのサイモン・マルティネス(Simon Martinez)も素晴らしいし、彼のソロ作品も大好き。アンドリュー・ランダッツォ(Andrew Randazzo)はブッチャー・ブラウン(Butcher Brown)のメンバーで、素晴らしいベーシストだよ。アルトサックス奏者のジョッシュ・ジョンソン(Josh Johnson)も何曲かで参加してくれた。それに、LAの伝説的なパーカッショニスト、カルロス・ニーニョ(Carlos Niño)も。本当に、才能あるミュージシャンがたくさん参加してくれたんだ。それがどれだけ幸運なことか……本当に感謝してる。

Kiefer – I remember this picture(Live)

ジャジー・ジェフのリトリート

──ジャジー・ジェフのスタジオでもレコーディングしたそうですが、そのときのことを教えてもらえますか?

ジャジー・ジェフ(Jazzy Jeff)は毎年、100人くらいのいろいろなミュージシャンを自宅に呼んで、リトリートを開催しているんだ。DJハリソンとの出会ったのは4年前、ジャジー・ジェフの自宅だった。それから仲良くなって、ジャジー・ジェフの自宅で一緒に演奏したこともあった。それに、アルバムのレコーディングでも、ジェジー・ジェフのスタジオを使わせてくれたんだ。彼のスタジオは素晴らしいんだよね。

──DJハリソンとあなたのバンドメンバーが、ジャジー・ジェフの自宅で一緒にレコーディングしたということですか?

そう。そのセッションでは、DJハリソン、アンドリュー・ランダゾ、サイモン・マルティネス、ウィル・ローガン、自分が参加した。セッションによってメンバーが少し違ったんだ。

──ジャジー・ジェフのリトリートというのは、いろいろなミュージシャンが集まってジャムセッションをする場所なのでしょうか?

そうだね。ジャジー・ジェフは本当にいい人で、音楽コミュニティの向上のために様々な活動をしてる。リトリートでは出会ったミュージシャンたちとコラボレーションしたり……とても感化される環境なんだよ。そこで僕はヒーローみたいなミュージシャンたちに何人も会ったり、DJハリソンのような同世代のミュージシャンとも出会うことができた。いまある僕のキャリアは、ジャジー・ジェフがいなければなかったと言っても過言ではない。ジャジー・ジェフを通して様々な素晴らしいミュージシャンたちと出会い、彼らからインスピレーションを得ることができたから、いまの僕があるんだ。

バンドリーダーとして

──一人で行うトラックメイキングと、今回の作曲プロセスの違いや制作の流れについて教えてください。他のミュージシャンに演奏内容の指示を出すことなどもあったのでしょうか?

唯一決まっていた曲は、”When There’s Love Around”のカバーだけで、スタジオに入る前は一切作曲しなかったんだ。だからスタジオに入ってから、ピアノの前に座って、アイデアが出てくるまで演奏した。曲のアイデアが決まってからウィルやアンディーたちと演奏して、彼らの演奏に対して大まかなアイデアを出したんだ。「ここはこういうフィーリングで演奏してみて」「ハイハットはもう少しこういう感じにしてみて」とか。それに沿いながらも、参加メンバーはみんな曲作りを手伝ってくれた。バンドリーダーは僕だけど、できるだけ彼らのアイデアを尊重した。

バンドリーダーとして大切にしているのは、ミュージシャンたちがそれぞれ自身のアイデアを出して演奏できるようにすること。それがミュージシャンから最高の演奏を引き出す方法なんだ。僕はプレイヤーとして他のミュージシャンのバンドに参加したときに、「ジェラルド・クレイトン(Gerald Clayton)っぽく演奏して」とか、「アーロン・パークス(Aaron Parks)っぽく演奏してみて」と言われると、「それは僕のスタイルじゃない!」って反発したくなる(笑)。そういう指示を出されると、こっちはストレスを感じたり、緊張したりして、結果的に嫌な気分になってしまう。そういう状況だと、ライブでは悪い印象しか残らない。他のバンドに参加するときに、「自由に演奏していいよ」って言われると、自分が考えて楽しんで演奏できるし、自分の演奏に誇りと自信を持てるし、ポジティブな気持ちになるから、どんどん演奏が良くなる。

だから、自分の作品を制作するにあたって、参加ミュージシャンには、僕が求めている大まかな方向性は伝えるけど、それぞれの演奏は任せることで、彼らがなるべく気持ち良くプレイできるようにしてる。肩の力を抜けると、よりクリエイティブになったり、新しいことに挑戦できたり、魂のこもった演奏ができる。緊張したり、ストレスを感じたり、気分が良くなかったりしたら、魂を込めた演奏ができるわけがない。だからミュージシャンたちに各々のパートを任せているんだ。

Kiefer – Curly

──以前インタビューした時は、20分で曲を作るというルールがあると言ってましたね。

今回はスタジオで素早く曲を作らないといけなかったけど、20分だとさすがに時間が足りない。でも、いまも割と早く作曲することが好き。そのときのフィーリングはどんどん変化していくものだから、瞬時に捕らえないといけない。急いではいけないんだけど、降ってきたアイデアを効率的に、素早く形にしないといけない。

70年代フュージョンから得たヒントとLAジャズシーンの広がり

──今回のアルバムの制作において、特に影響された音楽は?

今回は70年代のフュージョンを結構聴いてたかな。もちろん、タイトル曲がザ・クルセイダーズのカバーだし、ジョージ・デューク(George Duke)、ハービー・ハンコック、リターン・トゥ・フォーエバー(Return to Forever)も聴いてた。このアルバムのサウンドは、彼らの音楽に似ていないけど、楽器編成などのヒントになったりした。

──”earthly things”や”crybaby”のシンセの音色がとても印象的ですが、これらの曲ではどんな機材を使っているのでしょうか? 今作から新しく取り入れた楽器はありますか?

Prophet 600やRoland Juno、Arp 2600などを多用したよ。”crybaby”のリードシンセはArp 2600だった。あの音色は大好きだから、レコーディングはとても楽しかったね。Lucy’s Meat MarketというスタジオにあったYamaha CS80のクローンのBlack Corporation Deckard’s Dreamというシンセも使ったよ。それと、エリック・シボスキというミュージシャンが、Eurorackのモジュラーシンセをスタジオに持ってきてくれた。彼はモジュラーシンセの使い方にとても詳しくて、様々なシンセのテクスチャーをアルバムに織り交ぜてくれた。僕も彼のモジュラーシンセを少し触らせてもらって、その音もこの作品に入ってる。エリック・シボスキは元々ベーシストだったんだけど、ここ数年はモジュラーシンセを探求していて、このアルバムではパッドやシンセのテクスチャーを演奏してくれたんだ。

──“with you where you are”には珍しくボーカルが入っていますが、これは誰が歌っているのでしょうか?

この曲で歌っているエリン・ベントラージ(Erin Bentlage)は大好きなボーカリストなんだ。そしてグラミーにノミネートされている実力者で、友人の1人でもある。制作では、まず僕がピアノの高い音符を演奏した素材を彼女に渡した。エリック・シボスキが僕のピアノをレコーディングして、それをモジュラーシンセで加工して、再生スピードをすごく遅くした。僕がランダムに演奏した音符やテクスチャーを、エリックが加工したんだ。

その素材を聴いたときは、曲には聞こえなかった。意図的に演奏したものではなく、テクスチャーが主体だったからね。でも面白いサウンドだったから、エリンに送って「自由に歌ってもらっていい?」と頼んだ。すると彼女は、僕のピアノのフレーズをもとにメロディを作って、歌ってくれた。彼女が歌を重ねたバージョンを聴いて、すぐに気に入って、曲として仕上げることができた。

──これまで保守的なジャズミュージシャンはあまり他のジャンルを認めてきませんでしたが、あなたと一緒に演奏している若いミュージシャンは、ヒップホップ、エレクトロニックミュージックにも影響されています。これは特にLAのジャズシーンでは顕著な流れですが、なぜこういう流れがLAにあるのだと思いますか?

LAの音楽シーンは、とにかくオープンマインドなんだ。とても多様性のあるサウンドを受け入れるシーンで、LAのジャズミュージシャンは、ヒップホップやエレクトロニックミュージックも大好きだよ。アメリカのブラックミュージックは元々、様々なスタイルに対してオープンで、新しい手法をどんどん取り入れていた。だから、LAは僕がやっているような音楽を探求するには最適な環境なんだよ。

そういう意味で、ここの音楽コミュニティの一員になれて嬉しいし、いつもインスピレーションを受けてる。僕はLAシーンのそういう側面が大好きなんだ。LAのミュージシャンはリラックスしていて、他のミュージシャンをあまり判断したりしない。「なんでもアリ」の精神が定着してるんだ。テルミンでサーフロックを演奏しているミュージシャンがいたら、「それ、面白いね!」ってみんな平気で言えるんだ(笑)。どんな音楽に対してもオープンだからこそ、特別な音楽がここから生まれやすい。

──〈Stones Throw〉は元々ヒップホップレーベルとしての印象が強かったですが、あなたやジョン・キャロル・カービー(John Carroll Kirby)、ジャメル・ディーン(Jamael Dean)などが所属し、ジャズ色が濃くなりましたよね。この変化についてはどう思いますか?

素晴らしいことだよ。〈Stones Throw〉は、新しい音楽ムーブメントがLAで起きていることを認めてくれて、その音楽性を取り入れてくれたことは嬉しい。素晴らしいアーティストたちがレーベルに参加しているから、その一員になれたのは光栄だね。

幼少期の思い出を振り返って

──表紙のアートワークが、ポラロイド写真のイラストになっていますが、アートワークのコンセプトについて教えてもらえますか?

アルバムのジャケを何にしようか考えていたときに、幼いころに姉と一緒に撮ったポラロイド写真を送ってもらったんだ。この写真を見たときに、「これだ!」って思ったんだよ。母親が僕らの写真を撮って、そのときすぐにポラロイド写真を見せてくれて……それが楽しい思い出だった。その思い出について話すだけで、いろいろな感情が湧いてくる。とても普通なことだけど、そういう瞬間こそ特別だと、あとで気づかされる。だから、アートワークとしてぴったりだと思ったんだけど、ただ写真をそのまま使うのは面白くないから、マイキー・イェイツ(Mikey Yates)という素晴らしい画家にそのポラロイドを描いてもらうことにした。油絵でいろいろな表情を引き出してくれたんだ。とても気に入ってるよ。

──そのポラロイド写真は今回の音楽のインスピレーションにもなったのでしょうか?

そうかもしれない。アルバムの前半の曲は、そのころの思い出と密接に関係してる。”crybaby”という曲があるんだけど、僕が子供の頃はとても敏感で感情的で、しょっちゅう泣いてた(笑)。毎日なにかと僕は泣いて、他の子供達に”crybaby”(泣き虫)とバカにされて、さらに泣きわめいた(笑)。姉がよく幼いころの写真をメールで送ってくれるんだけど、自分のアイデンティティや、世の中における自分の位置付けとか、そういうことを考えさせられた。家族のことを考えることも多かった。そういう思いがこのアルバムに反映されてるんだ。

──パンデミック中はツアーができませんでしたが、その状況はあなたにどのような影響がありましたか? その期間は、作曲に専念していましたか?

確かに大変な時期だったね。みんなもそうだけど、精神的にとてもつらかった。何かを創作しながら自分のメンタルヘルスもケアしないといけなかったんだけど、最初はそれが大変だった。最終的に創作活動はできたけど、もちろんストレスもあったね。毎日新しい音楽的なアイデアを出すルーティーンは止めないようにしていて、それが助けになったと思う。

──以前インタビューしたとき、あなたは若い頃は不安症などで苦しんだことがあると言ってましたが、どのようにメンタルヘルスをケアしていますか? 音楽活動と精神面のバランスはどのように保っていますか?

運動が大切だね。僕はランニングとバスケットボールが好きで、バランスが取れやすい。あと、リラックスするために時間を作ることも学んだ。昔は得意ではなかったけど、その大切さがわかった。友達や家族と時間を過ごすことも大切にしてるよ。運動は好き。

──最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

また日本のファンに会いたくてしょうがないよ。世界中で日本は一番好きな国の一つなんだ。日本のファンの事が大好きだし、会えなくて寂しい。すぐにまたみんなに会いたいよ!

 

Photo by Robb Klassen
Interviewed & Written by Hashim Kotaro Bharoocha
Interview Coordination by Kota Yoshioka(Stones Throw Records)

Kiefer(キーファー)

LA出身のジャズピアニスト兼ビートメーカーとして、アンダーソン・パーク(Anderson .Paak)のアルバムにもプロデュースで参加。さらに、ケイトラナダ(Kaytranada)ともコラボ楽曲をリリース、マインドデザイン(Mndsgn)のライブバンドメンバーとしても活躍する西海岸注目の次世代アーティスト。幼少からUCLAジャズ学科までに培われてきたピアノの実力と、10代初期からLAビートシーンで育まれてきたヒップホップのビートメイキングの才能が見事にクロスしたジャズビートミュージックで開花。2017年リリースのデビューアルバム『Kickinit Alone』が米A2IMのベストジャズアルバムにノミネートされ、2018年〈Stones Throw Records〉からリリースしたアルバム『Happysad』はPitchfork、Bandcampといったメディアにも称賛された。ニューアルバム『When there’s love around』は、LAビートシーンとジャズシーンを繋ぐ最重要作品だ。彼を聴かずに今のビートミュージックは語れない。

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INFORMATION

Kieferが最新作『When There's Love Around』で紡ぐ、愛に溢れる生音とLAジャズシーンの連帯感 interview210909_kiefer_5

WHEN THERE’S LOVE AROUND

2021年8月27日(金)

Kiefer

label:Stones Throw

Tracklist

1.introduction

2.i remember this picture

3.lift somebody up feat. Josh Johnson

4.earthly things

5.crybaby

6.curly

7.a wish for you

8.loving hands

9.Areti’s Love

10.with you where you are

11.when there’s love around

12.i love my friends

13.thinking of you (LP/CD bonus track)

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