福岡出身、現在は東京を拠点にインディペンデントな活動を続けるラッパー、maco maretsが7作目のアルバム『Unready』を自身のレーベル〈Woodlands Circle〉より配信およびCDでリリース。
今作は2016年のデビュー作『Orang.Pendek』から初期3作品で全楽曲のトラックメイク/エンジニアリングを担当したプロデューサーのアズマリキ(Small Circle of Friends / STUDIO75)と約4年ぶりのタッグを組み制作されている。
コラボレーションをコンセプトに掲げた3部作『Waterslide III』『WSIV: Lost in November』『When you swing the virtual ax』を経て、maco maretsはどのような心境でこの原点回帰的な『Unready』を作り上げたのだろうか。maco maretsとアズマリキの2人に話を訊いた。
未完成でいい、集積は裏切らない。
──対談:maco marets × アズマリキ
「原点回帰」で自由に表現に向き合った“完成品未満”
──コラボレーションをコンセプトに掲げた3部作も完結し、アズマさんとは約4年ぶりのタッグを組んで制作された『Unready』がリリースされます。今作のきっかけはどのようなものでしたか?
maco marets 完全に僕発信なんです。前作まで軸にしていたコラボを経て、maco maretsのアイデンティティは結局どこにあるのか、ということを改めて考えてみたかった。maco maretsという名前は、アズマさんのプロデュースでアルバムをリリースするときに生まれたんです。それがmaco maretsの始まりという意味で、アズマさんのサウンドもアイデンティティの一部だったのかなと改めて思ったんです。
このタイミングでアズマさんと曲を作ったらどうなるんだろう、自分のルーツのようなものに向き合えるんじゃないか、思い出せるものや新たに掴めるものがあるんじゃないかと勝手に考えていました。
──「原点回帰」へと向かわせるような具体的な出来事があったわけではないんですね。
maco marets 「今かな」という感覚が漠然とありました。アズマさんとご一緒した初期のアルバム3枚である程度確立したサウンド面でのアイデンティティを、あえて自分から切り離すという気持ちで作ったのがその後のコラボ3部作。多くのプロデューサーやラッパー、シンガーとの共作を経て、自分自身のラップそのもののシグネチャーを以前よりもはっきりと意識できるようになってきた気がしていて。
同時に、自分の中のモヤモヤっとした表現の源のような部分をもう少し自由に、シンプルに扱おうと。そういう点でもアズマさんの音の上に戻っていくという選択肢がありました。
──今作のコンセプトの一つである「原点回帰」というキーワードは初めから共有していたんですか?
アズマリキ(以下、アズマ) 共有していましたね。コラボ3部作を含めて他のアーティストへの客演など、彼なりにいろんな人と一緒に様々なことをやってきて。maco maretsが広がっていくために良いことだなと思っていました。
次にやりたいことの一つとして「原点回帰」を挙げていて。「シンプルな作品を作りたいんです」と最初に言われました。あと「完璧な完成品を作るのではなく、もうちょっと楽に表現する。そのときに表現したいことで、完成品未満のようなものを作りたい」というようなことを言っていましたね。
maco marets ゲストやフィーチャリング、他のトラックメイカーは入れずに1対1でやりたいと最初にお伝えしたかもしれないですね。早い段階から『Unready』というタイトルも決まっていました。よりパーソナルで、かつ一曲の中で閉じないような曲の作り方、完成しないものの在り方を表現したくなったんです。
アズマ じゃあ1ヴァースだけで終わって「OK、次!」という感じかなと思ったら、意外とコーラスもあって、それもコーラスがあってまた違うコーラスが出てきたり。意外としっかりやるんだなと思いました(笑)。これはこれで完成品なんじゃないかなと。
──イメージしていたより“完成”に近かったんですね。ちなみに完成品未満を作るという方針はもちろん初期の3作品の作り方とは違っていますよね?
アズマ 初期3作品のころは、maco maretsの方から「こんなことやりたい」「あんなことやりたい」というのが溢れ出ていて。それに応えられる部分もあるし、応えきれていない部分もあるというのは感じていたんですよね。
──maco maretsさんのラップについてはいかがですか?
アズマ maco marets以前の彼も知っていて、それこそ彼が高校生くらいで作ってネットにUPしていた音源から聴いていたし、上京して初めてライヴしているのも観ているんです。
その中でスタイルは変わっているんだけど、僕のイメージはそんなに変わっていなくて。やっているうちに一番良い自分を出せる方法を見つけて、どんどん聴いている人に伝わるようなものを目指して自分のスタイルを作っていったんだと思います。
それは最初に僕がやっていた3作品目(『Circles』)で、それが出来上がったように感じましたね。コラボレーションの3部作はそれをもっと拡張しているというか。
──完成した自分のスタイルをさらに掘り下げていたということですね。
アズマ だから今回の『Unready』も素晴らしく出来上がっているな、完成しているなという感覚がありましたね。
maco marets アズマさんは完成していると言ってくださったんですけど、自分の中で全然モノになっていない状態でも一度投げていいという安心感がアズマさんにはあるんです。それが他のプロデューサーさんとはなかなか難しいところで、やっぱり自分自身がある程度クリアなビジョンを持っていないと曲作りを進められないということも多い。相手が外部の方なので当然なんですけど。「これって曲になるかな?」というような迷いを含んだ歌詞と歌でも曲になるというか、そういう感覚で作れるのはある意味で「maco marets」を構成する、成立させている要素の内側にいるアズマさんだからなんです。
──なるほど。コラボレーションを軸にした3部作を経て完成のハードルが自然と高くなっているということはありませんか? 完成品未満という方針でも完成品になってしまうというか。
maco marets あるかもしれません。それこそ藤原さくらさんのように、メジャーシーンで活躍されているミュージシャンの方とのコラボですとか、音楽のクオリティはもちろん、音楽の射程というか、聴く人の存在をよりひろく捉えるような曲の作り方だったり、あまり自分がやってこなかったような部分をすごく教えてもらったような気がしています。
自分の楽曲をもっと多くの人に届けるために、どういうことができるんだろうと考えるようになった。決してポップスの道を極めるというわけではないんですが、アズマさんのトラックの上に戻ってくるにしても、漫然と自分の快楽だけに基づいて曲を綴るのではなく、聴くひとの存在を意識しながら言葉や音、メロディーを吟味するという時間は以前より増えたかもしれないですね。それがどの程度作品に反映されているかと言われれば、心許ないですが……(笑)。
アズマ 基礎体力のようなものが上がっている気がします。少々力を抜いていてもできてしまうというか。
maco marets & 藤原さくら – Moondancer (Official Video)
適当な答えをすぐにその場で出してしまわない
──前作までの3部作がコラボレーションを軸とした開けたムードがあるのに対して、『Unready』は内省に向かう作品でもあります。世の中の雰囲気の逆へ向かっているのは意識的ですか?
maco marets コロナ禍という物理的な身体の移動が制限された状況でさらに内省に向かうと自分の中では苦しいというか、だったらむしろいろんな人と繋がっていくような、自分を開いていくような在り方を試行した方がいいというのがなんとなく肌感覚としてあって。
特にコロナ禍1年目は本当にどうなるかわからない状況で、個人的にもちょうど音楽とは別にしていた仕事を辞めたタイミングでもあって、ずっと1人で家にいるような感じだったので、そんな中でいろんな人と関わりあいながら曲を作ってリリースする、そのこと自体が自分をケアするような営みにもなっていたんです。
なので、コロナ禍がある程度落ち着いたときに、特異な状況下での他者との交流を経て「わたしのなかの『わたし』はどんなふうに変化したんだろう?」と内省に向かっていくのはある意味必然的な流れというか、自分の中で何か折り合いをつけるため、確認の手順として必要なことだった気がしています。
──『Unready』を内省的なものにしたいと思い始めたタイミングがあったんですか?
maco marets 去年『When you swing the virtual ax』というアルバムを作り終わったあたりで一旦落ち着きたいというか、自分自身にもう少し向き合いたいという気持ちが芽生えていたのかもしれないです。
それから、去年はmaco maretsとして初めてのワンマンライブを行ったことも大きな出来事で。ほかのイベントと違ってmaco marets「だけ」を見に来てくれているお客さんが大多数という状況のとき、「このお客さんたちはmaco maretsのどんなところが好きで曲を聴き、ライブを観にきてくれているんだろう?」と考えるきっかけになりました。
maco marets – 6th Album “When you swing the virtual ax” Release Party 220928 (Digest)
──お客さんのリアクションはどういった傾向があったりしますか?
maco marets どうなんだろう、ライトに聴いてくれている方はやっぱり「チルで小洒落たラウンジミュージック」のようなイメージが強いのかしら。最近だとTiKTokでもmaco maretsの曲を使ってくれているひとがたくさん居るんですけど、みんな何が良いと思ってくれているんですかね(笑)。
──言葉、歌詞にも力を入れている分、聞き流されてしまっているような感覚もありますか?
maco marets 自分が力点を置いている部分と実際良いねと言われる部分は必ずしも合致しないことはあるよなとはたまに思ったりしますけど、別に嫌というわけではないんです。どう聴かれるかはこちらがコントロールできるものではなくて、常に受け取る側のものだと思っているし、悪意のある解釈でもされない限りはどう聴かれてもありがたいというのは前提としてあるので。逆に歌詞に自分自身のシグネチャーがあると信じつつもそれが広く伝わる形では実現できていないというか、自分自身のスキル、言葉の練度のようなものがまだ足りていないのかなと考えるきっかけになったかもしれないです。
──課題として受け取っているんですね。
maco marets 本当は両立しうるというか、ポエジーや歌詞の独自性を保ちながら広く聴かれる音楽というのはたくさんあると思うので、雰囲気を言い訳にしてどっちつかずの状態というのがmaco maretsとしてはあったのかなとも思うんです。
──とても厳しい視点ですね。『Unready』は意味と音のバランスがとても良い作品で、サウンド全体に統一感もあるように感じました。どのようにビートを選んだんですか?
maco marets ビートは最終的には200曲とか送ってもらって。
アズマ なんでもかんでも送ったので。あとBandcampにSTUDIO75でUPしている曲も聴いてもらって、そこからも選んでもらって。でもだいたい「これを選ぶよね」という感じはありました。
maco marets 当てられます。「これを選ぶと思った」と。
アズマ 意外なチョイスはなかったかな。でも「こういうイメージのビートないですか?」と言われたりもしましたね。最後の2曲かな。
maco marets そうですね、サウンド的にあまりにも綺麗に収まりすぎるかなと思って変化をつけたくて。
アズマ そう言われてからそれまで送ってなかったビートを送って。それこそ10年前くらいに作ったものも。そこから8年前くらいに作ったものを選んで使ったりしています。
──統一感のあるサウンドのイメージは最初からあったんですか?
maco marets 今回は1曲1曲を切り分けたソリッドな状態にせずに閉じきらない『Unready』の状態を12曲通して表現したい気持ちがあったので、基本的なトーンは同じでいいと思っていました。だからBPMも近い曲がすごく多い。12曲で一つの楽曲として聴けてしまうくらいの、一つ一つが溶け合うようなイメージを持っているビートを選ぶようにしましたね。
──改めてアズマさんのビートから感じることはありますか?
maco marets アズマさんのビートは職人的というか、すごく堅牢な印象があります。初期の3作品でもそうでしたが、一つ二つのフレーズのループが組み合わさっているという基本的な楽曲の構造で、今回も基本のループのトラックにアレンジを入れて構成していく形でした。やりとりする上で、良い意味で2人がやるならこうだよねというのがアズマさんの中にも僕の中にもあるので、そこの迷いがないのもすごく大きいですね。
アズマ 彼はビートを決めてからすぐ歌が入ったデモを送ってくるんですよ。それを元に構成してまた送り返すとまたすぐ本録りしたものを送ってくる。作業自体がすごく早いんです。「これ、いつ書いたの?」って驚くくらい。「こうしてください」「ちょっと違います」というやりとりはミックスの作業ではありますけど、ジャッジも含めて早いです。
──逆にコラボレーション3部作はプロデューサーさんと「こうじゃない」「ああじゃない」というやりとりはたくさんあったんですか?
maco marets そこに結構時間がかかりましたね。それこそ藤原さくらさんと“Moondancer”という曲を作ったときはトラック選びからプロデューサーのTiMTさんとどういうものにするかいくつも候補を出してもらって相談しましたし、ミックスの段階でもエンジニアさんとのサウンドのイメージのすりあわせに苦労しました。今回の制作はシンプルで迷いがなかったですね。
──共通の認識と信頼があるということですね。歌詞は内省に向かいながらも視点が変わっていくのが特徴的ですよね。
maco marets 曲順は最後の方で決めたんですが、漠然とアングルを変えながらも一つの意識の流れのようなものがあるといいなと思っていましたね。
アズマ なんかところどころ苛立っている部分を正直に出している感じがあってすごく面白かったです。
maco marets ちょうど曲を作っていたのが、日常的にすこし苛立っている時期だったんですよね(笑)。アルバム冒頭の“Kariyado”ではだいぶ達観しているような顔をしてしまっているんですけど、そんなこともないなと。もうちょっと生の感情に根ざしたリリックがあっていいな、書きたいなと思ったんです。
“F.O.M.O.”という曲のタイトルは“Fear Of Missing Out”の略なんですけど、この曲は自分の知らないうちに周りの人間関係が「あれ?」っていう状態になっていて、「裏切られた、イラッとするな」みたいな感じのことを書いていますね。
maco marets – Kariyado (Official Video)
──自分は『Unready』の歌詞を聴いていて、うじうじ悩んでみよう、悩んでていいんじゃないかと思えるというか、癒される感覚がありました。
maco marets それはまさに目指したところです。適当な答えをすぐにその場で出してしまわないというか。自分が分裂したり、傷ついたりしている状態で一旦ステイしてみる、その中に身を置いてみる時間もあっていいんじゃないかという気はしていて。「問題を生きる」というような言い回しもありますが、そういうイメージです。解決不能な問いのなかで、その苦しみを引き受け、見つめながら生きるということがある種の誠実さの表現としてありえるはずだと思う。
6Bとかで一回書いて表現できる人はいいですけど、
僕はたぶんHBくらい
──歌詞の面で影響を受けた作品などはあるんですか?
maco marets そのときどきに読んでいたものに影響を受けていると思うので、「これ!」ということは出来ないんですが、作品を構成する手法という面では明確に影響を受けたものがあります。『アメリカの鱒釣り』や『芝生の復讐』といった短編集で知られているリチャード・ブローティガンというアメリカの作家がいて、ちょうどアルバムを作っているときにある詩集(『ここに素敵なものがある』)がリバイバル的に発売になっていてそれを改めて読んでいたんです。
ブローティガンの作品群は一つ一つがものすごくナンセンスというか、割と意味をなさない短編が多いんですけど、例えば『芝生の復讐』の場合そういう掌編が60本くらい入っていて。一つ一つは「ん?」という感じなんですが、読み進めていくとだんだんイメージが集積して、いつのまにか巨大な影のようなもの、たとえば作者のブローティガンにとってはそれがアメリカという国そのもののイメージかもしれないんですが、なにか圧倒的な印象が自分のなかに刻まれている。ナンセンスだと思って読んでいるけど、その集合が一つの塊となって、ある種の輪郭をしっかり成しているのが面白くて。
自分の作品もそんなことがやれたらいいなと思ったんです。1曲単位では何を言っているかわからなかったとしても12曲聴いたとき一つの『Unready』という像を結ぶような在り方であればそれでいいと思えた。ブローティガンはそれこそ60編の中で共通のディテールや場面が入っていたりするんですけど、それと同じように、意図してというと言い過ぎかもしれないですが、今作には繋がりのある単語やイメージを随所にちりばめているつもりです。去年のアルバムだと共通するイメージは逆に避けていたというか、1曲1曲が独立していることが望ましいというマインドだったので、そこも変化したところだと思います。
──その意識はまさにmaco maretsさんのディスコグラフィーにも言えることのように感じました。
maco marets まさにそうなんです。自分の中で表現を研ぎ澄ましていく手段というものを掴みきれていないんですけど、作品の集積は裏切らないというか、積み重ねるたびに何か像をつくってくれる期待があって。毎年必ずアルバムを出すというのも、表現に対するスタンスや「今何が歌えるのか」がもし自分の中で定まっていなくても、その状態そのものを作品にして、それがさらに積み上がって重なっていくということ自体が一つの表現、メッセージになることもあるはずだと思ってやっている。かろうじて自分ができるのってそういうことなのかもしれません。
鉛筆にたとえてみるなら、6Bくらいの濃さで一回書くだけで力強い表現ができる人もたくさんいる。だけど自分のなかの表現の鉛筆の芯はたぶんHBくらい(笑)。薄くて折れやすいものなので、何回も同じ字を重ねて書いてやっと同じ濃さに持っていくような感じです。一歩間違うと思考停止、逃避的な態度とも捉えられてしまうかもしれないと思うので難しい部分もありますが、結局は自分がいま持てるもので作り続けるしかないので。そこで嘘をついて「強そうな感じ」にしても仕方がない。
アズマ 毎年出すっていうのがすごいよね。それこそ積み上げる感覚、積み上げることでmaco maretsを表現している。
──それこそご自身のレーベルからリリースしているということは締め切りの設定も自分でしていますよね。それってなかなかできることじゃないと思います。
maco marets もう意地です(笑)。自分はあまりロジカルに物作りができないタイプだと思っていて。そういう意味でも数というか、とにかく打席に立っていくことでしか自分の表現のしたいことの真髄みたいなものを掴めないような気がしています。すべて自主制作でやっているからこそ、この無茶なペース配分でもリリースを実現できているということもありますしね。
──制作のペースもそうですし、maco maretsさんのキャリアはいわゆる日本語ラップのシーンとは距離があるように感じます。ラッパーとしての自負も強くお持ちだと思うのですが、今いる位置は理想的に感じていますか?
maco marets 立ち位置を探すのってみんな苦労する部分だと思うんですけど、自分の場合は今の立ち位置にすごく納得しています。シーンのメインストリームからするとかなり中途半端なポジションかもしれないですが、ジャンルを越えていろんな方といっしょに制作できたりしているので、そういう意味でも身軽というか。まだポジティブな意味をどのくらい見出せているかわからないですけど活動を通してフレッシュで素敵な経験をたくさんさせてもらっています。
──気が早いですが、次の作品について考えたりしていますか?
maco marets 曲はもういくつか作っていて、でもそれはコラボレーションが軸のものですね。あとはもう少しバンド寄りというか、楽器のプレイヤーをたくさん入れて作るようなものを進めていて、これまであまりやったことのない新しい試みとしてやっています。
ただ、一つの固まった道筋がまだなくて、その留保の意味合いもある『Unready』なんです。「じゃあこれからどうするの?」と自分に問う作品ではあるんですけど、その答えが出たという作品ではなくて、考えている途中ですという意味で。
──それこそ10月27日(金)渋谷WWWでのワンマンライブの開催も決まっていますね。
maco marets アズマさんと1対1でやらせていただくステージとバンドでやるステージの2部構成で考えています。
アズマ 本当は2020年の3月に3作目までの集大成的なライブをやる予定だったんです。
maco marets コロナでできなくなってしまったんですよね。だからだいぶ温めていた部分もあって。
アズマ ちょっとドキドキしています。いろいろ話し合わなきゃね。
maco marets これから詰めていきたいですね。
PROFILE
maco marets
1995年福岡生まれ、現在は東京を中心に活動するラッパー/MC。2016年に東里起(Small Circle of Friends / Studio75)のトラックメイク&プロデュースによるアルバム『Orang.Pendek』で「Rallye Label」よりデビュー。
その後セルフレーベル「Woodlands Circle」を立ち上げ、『KINŌ』(’18)『Circles』(’19)『Waterslide III』(’20)『WSIV: Lost in November』(’21)、そして最新作の『When you swing the virtual ax』(’22)とコンスタントにアルバムリリースを続けている。近年はEテレ『Zの選択』番組テーマソングや、藤原さくら、さとうもか、Maika Loubte、Shin Sakiura、LITE、maeshima soshi、Mimeなどさまざまなアーティストとのコラボレーションワークでも注目を集める。
また詩文などの執筆業も積極的に行なっており、現在「Qetic」にて『葉書のえらびかた』(w/ 河澄大吉)、「HIDDEN CHAMPION Magazine」にて『DAY OFF』(w/ ragelow)連載中。そのほか一箱本屋「Woodlands Circle Books」の展開など活動は多岐にわたっている。
アズマリキ
RELEASE INFORMATION
Unready
2023.08.30(水)
maco marets
〈Woodlands Circle〉
収録曲
1.Kariyado
2.Your Song
3.Duplicate
4.Fisherman
5.Himitsu
6.Windmills
7.Amamori
8.F.O.M.O.
9.Explorer
10.Yorunokoe
11.Thursday, 7AM
12.If I forgot you
LIVE INFORMATION
maco marets One-Man Live’23
-7th Album “Unready” Release Special-
2023.10.27(金)
WWW
出演:maco marets/サポートアクト:Riki Azuma(Small Circle of Friends/STUDIO75), Taisuke Miyata, Haluna Ishigaki, Kyota Watanabe, カール・グッチ
OPEN 18:30/START 19:30
ADV.¥3,300(税込/オールスタンディング/ドリンク代別)