——それは意外でした。映画から好きになってグッズや原作コミックに行く人が多いのですが、お二人とも、もともとアメコミ文化がお好きだったのですね。それで実際『アイアンマン』を観てどうでした?
瀬戸 もちろんコミックとかとデザインが違いかなりリアルなんですけど、ロバート・ダウニー・Jrが本当に素敵で。キュンキュンきちゃいました。それまでアイアンマンはデザイン的にはそこまでかわいいとは思わなかったんですけど、あの映画を観てアイアンマンがお気に入りになりました。その後からマーベルの映画をどんどん観ていったんですが、やっぱりどれも役者さんが素敵ですよね! もちろん浅野さんも(笑)!
浅野 ありがとうございます! フィギュアと言えば、僕はアクション・フィギュアで遊んでいた子どもだったので、『マイティ・ソー』に出演して、ホーガンがフィギュアとして発売されたのはうれしかったですね! ちゃんとアクセサリーとして武器もついているし、ブリスターパックだし。
——僕それ持っています! そう! 浅野さんは『マイティ・ソー』で、主人公の仲間ホーガンを演じられていました! アメコミ好き日本人として、本当にうらやましく、誇りに思いました!
浅野 いやあ、すごくいい経験でしたね。『モンゴル』という映画に出ていたことがきっかけで、ハリウッド映画に出てみないかとエージェントから声をかけてもらいオーディションを受けて合格して。実は、そこから英語を一生懸命学んだんです。
ホーガン
瀬戸 ええ!? わたしのLAの友達が浅野さんの英語は完璧だと言っていましたよ! だからもともとしゃべれるんだと思ってました(笑)!
——たしか映画の中で、ソーが最初に話しかける仲間が浅野さん演じるホーガンでしたよね。ソーが「お前たちが冒険できたのは誰のおかげだよ」って聞くとホーガンが「お前のおかげだよ」って答えるんですよね。『マイティ・ソー』は映画前半でソーがホーガンたちと一緒に巨人の国で戦うシーンが、アクションの見せ場としては一番すごかったですね。撮影中に印象に残っていることってありますか?
浅野 とにかく(ソーを演じている)クリス(・ヘムズワース)の筋肉です!
ソー
瀬戸 (爆笑)。
浅野 本当にすごいんです! なんていうのかな、こんな筋肉の持ち主だったら本当に最強=マイティだろうなとまわりを納得させてしまう。しかもどこから撮っても隙がない! ちゃんとソーに見える身体を作っているんです。これってすごく大事なことなんですよね。だから続編(『マイティ・ソー:ダーク・ワールド』)で再会した時に、肉体はさらに鍛えられ、髪も髭ももっと似合う様になっていて、あと『アベンジャーズ』の映画とかも経験しているから、その貫禄も出てきているんです。映画同様、若僧が英雄に成長するみたいに、クリスはソーになっていましたね! あと、邪神ロキを演じたトム・ヒドルストンは本当に面白い。いつもジョークを言って現場をわかせています。
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