——今回、特にチャレンジした曲を教えてください。
アンダッシュ ラストの“Huvudet bland molnen”は、スペイシーな感じを加えたんだけど、それはバンドとしては初めてのチャレンジだったので、ディープになりすぎず、MOVITS!らしいバランスをとるのに一番苦労した曲になったよ。
ヨハン ラップでいちばん大変だったのは2曲目の“Lindansen”。これはラインダンスって意味なんだけど、25通りのサビを書いて、ビートも5通り試してやっとできた曲。逆にラップを書くのがいちばん簡単だったのは8曲目の“Motströms”。これは朝起きて新聞読んで、それでライムを書いて終わり! になった(笑)。
ヨアキム 個人的には7曲目の“Medströms”が難しかったな。ボーカルと僕のホーンのバランスをとるのに一番苦労したよ。
——ところでスウェーデンのヒップホップ・シーンの現在ってどんな状況なんですか?
アンダッシュ 今、ちょうど育ってきたところではあるんだけど、2012年がスウェーデンのヒップホップ史上いちばん大きい年だったんじゃないかな。
ヨアキム 色々なタイプのヒップホップ・アーティストがいて、ハウスやテクノとミックスしてるアクトもいれば、オーセンティックなヒップホップをやってるアーティストもいて、いろんなタイプがいるんだ。
——去年盛り上がったというのは世間的な認知ですか?
ヨアキム ここ数年で盛り上がってきて、いろんなアーティストのリリースが相次いだし、ラジオでもよくかかるようになったね。それにSpotifyのストリーミング・サービスが発達してきて、それはすごくヒップホップと親和性が高いせいもあって、盛り上がったんだと思うよ。