——世界で勝負していく時に、バンドらしさとポピュラリティのバランスをどういうふうに考えました?

Taka 僕らの初期のアルバムと比べるとやっぱりこう、いわゆる大衆向けというか、バンドサウンド以外の音も入ってますし。単純にそれが楽しくてかっこいいと思えるから入れてるんですけど……今まで作ってきたアルバムの中ではプログラミングっていう部分が、ちゃんとフィーチャーされてる作品になってるのかな? って気はしますけどね。あとはプロデューサーがいたっていうことがすごく大きいのかなと。いつもだったらスタッフも入れてすごく小さな世界で物事が決まっていくというか、実は。アルバムを買ってくれる人はすごく沢山いるのに、それを決めて作ってる人間っていうのはほんとにメンバー入れて、スタッフ入れて10人に満たない感じ? それで、その10人に満たない人間が「これはかっこいい、これはかっこよくない」っていう判断のもとにできあがっていくんですけど。今回のアルバムっていうのは余りそこに囚われずに、あんまり端から「NO」と言わずにというか、すべて受け入れてく形で制作していきましたね。

——制作そのものはやりやりやすい環境だったんですか?

Taka そうですね。サウンドはもうそこにあるっていうか。僕らがこの何年も追い求めてきたサウンドがそこにあって、これまでは、僕らはそのサウンドを作るのに労力をかけていたんだなって。それはもう彼らがやってくれるので丸投げというか。

——具体的に必要な音があった?

Taka やっぱり今までは音楽的ジャンルも含めて、歌詞の世界観含め、英語を使ったり日本語使ったりっていうところも含めて、自分たちが「この僕らの作った音楽」っていうものがあるとして、今までもう10年やってきて、その10年の中で得た聴いてくれる人たちっていうのが中心にあるとすると、その半径何キロか以内で、ちゃんと納めて作ってたような気がするんですよ。それ以上出てもいけないし、近すぎてもいけないという、そのバランス感覚のもとで作ってたんですけど、今回のアルバムは世界に出てみてもっともっと広い視野を持ってバンド活動していきたいというところもあって、完全にその半径から飛び出してるんですね。逆に言うと僕らが中心になって、もう1回、その輪を作り直すというか、そのくらい全然違うところにいったアルバムでもあるのですごくリスキーなんですけど、でもこれを今のタイミングでやらずして、どのタイミングでやれるかな? みたいなところもあるので。バンドとして素直に動いていってる感じがするんですけど。

ONE OK ROCK – “Cry out”[Official Music Video]

——なるほど。最後にアルバムとは直接関係ないんですが、皆さんが最近興味のある人でも物事でもいいんですが教えてもらってもいいですか?

Ryota 俺は音楽以外では馬が好きなんですよ。昔からゲーセンに一人で行って馬のゲームするぐらいだし、家の中では朝から晩までグリーンチャンネルだし。俺が気になるのは常に馬ですね。

Tomoya 僕、ダーツ好きで「マイ・ダーツ」を持って行ってたんですよ、でも南米ツアーをまわった時に、なんか引っかかって没収されてしまったんですよ。カスタムとかしててすごく気に入ってたヤツがとられて、俺、ずっと「ノー・デンジャー、ノー・デンジャー」って主張してたんですけど…なので、2日前にダーツ・ショップに行って新しいのを買ったばっかりなんです。

Toru 難しいですね……興味……。

Ryota あっ、そういえばこないだも朝までやってたじゃん!

Toru サバゲーですかね……やってましたね(笑)。

Taka えー、興味、僕ないな。……あっ! 人間に興味があります、非常に。なんか「何考えてんだろ」みたいな。でも、それ興味のうち入るのかな? あんまりないんですよね、僕、無趣味で。

——それだけ音楽のこと考えてる時間が長いってことなんじゃないですか?

Taka どうですかね? それが僕の中では普通なんですけど、普通の人からしたらちょっと長いのかな?

(text&interview by Yuka Ishizumi)

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Event Information

ONE OK ROCK 2015 “35xxxv” JAPAN TOUR
◇2015.05.09(土)、10(土)@静岡:静岡エコパアリーナ
◇2015.05.13(水)@新潟:朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンター
◇2015.05.16(土)、17(日)@宮城:宮城セキスイハイムスーパーアリーナ
◇2015.05.23(土)、24(日)@神奈川:横浜アリーナ
◇2015.05.30(土)、31(日)@広島:広島 グリーンアリーナ
◆2015.04(木)、06(土)、07(日)@大阪:大阪城ホール
◆2015.06.16(火)、17(水)@名古屋:日本ガイシホール
◆2015.06.20(土)、21(日)@愛媛:愛媛県武道館
◆2015.06.27(土)、28(日)@福岡:マリンメッセ福岡
◆2015.07.04(土)、05(日)@北海道:真駒内セキスイハイムアイスアリーナ
◆2015.07.11(土)、12(日)@埼玉:さいたまスーパーアリーナ

チケット一般発売:◇=4/18(土) ◆=4/25(土)
ADV ¥6,000(税別)

Release Information

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