福岡を拠点に活動するラッパーのPEAVISが最新MV“Family”を公開した。本作はPEAVISの実の父、そして義理の父の二人の父親について綴った楽曲だ。

これを記念して、Qeticではヒップホップをテーマにしたマンガ『スーパースターを唄って。』の著者である薄場圭との対談を企画。“Family”と薄場の読み切り作品『僕とお父さんについて』の話題を軸に、現代のヒップホップシーンのバックボーンにある社会や感覚についても話してもらった。

PEAVIS – Family (Official Video)
Directed by AKAIN HIROKI

対談
PEAVIS×薄場圭

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写真左)薄場圭/写真右)PEAVIS

“これ俺の話やん”と思った

PEAVIS:自分が薄場くんを知ったのはジャンプ+に掲載された『僕とお父さんについて』という読み切りです。偶然知ってなんとなく読んでみたら、「これ俺の話やん」と思ったんです。自分にも血のつながってない父がいて。コミュニケーションのぎこちなさとかはすごく共感できました。

──どんなポイントで共感できたんですか?

PEAVIS:ある日突然知らない男の人がいきなり家に来て「お父さんです」と言われる違和感の表現ですね。「サッカーしよう」とか「キャッチボールしよう」みたいなこと言われるけど、こっちからすると結構きつい。あの感じは超リアルでしたね。そこから少しずつ距離が近くなり、家族としてお互いを受け入れていく感じがすごく良かったです。それでSNSで薄場くんとつながって、連絡を取る中で以前リリースした“ガラスの地球”のジャケも描いてもらったんです。手塚治虫さんの著書「ガラスの地球を救え: 二十一世紀の君たちへ」からインスピレーションを受けた楽曲だったので、漫画家の人にジャケを描いてもらいたいと思い、コンタクトを取りました。

薄場圭(以下、薄場):俺からするとありがたいとしか言えないし、本当に嬉しかったんですよ。ジャケットの仕事をいただいた時にZoomでミーティングしたんです。そこでチラッと「ラッパーのマンガ描いてます」とお伝えしたら、「すごくいいね。楽しみです。」と言ってくださったのを覚えてますね。

PEAVIS:デモを編集者に持ち込んでるって言ってたよね。

薄場:デモというかネームですね(笑)。

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──それが『スーパースターを唄って。(以下、スーパースター)』?

薄場:はい。今の担当編集の方が編集部に(連載を)掛け合ってくれてる段階でした。でもなかなか通んなくて。結局連載が決まるまで2年くらいかかりました。

PEAVIS:そうそう。でも始まったら話題になって、月刊誌から週刊誌に移籍していくどんどん広がっていく過程を見れたのはアツかった。薄場くんのマンガはペインの強度がすごい。『ONE PIECE』で言ったらオハラがバスターコールくらって、ニコ・ロビンがガチくらっちゃってるレベルのをぶち込んでくる(笑)。

薄場:『ONE PIECE』で例えていただけるのは光栄です(笑)。

PEAVIS:薄場くんはリアルな痛みはもちろん、いろんな人の気持ちというか心の痛みも感じられる人なんだなって思う。それは短編の頃から思ってた。

薄場:俺もPEAVISさんの作品を聴いて、同じことを感じていました。創作の根っこに痛みがあるというか。

PEAVIS:人生の暗い側面を描きつつ、同時にそこにある光も感じさせるって意味ではお互い表現したいところが似てるのかもしれないね。

薄場:そう言っていただけるとすごく励みになります……。

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父との関係をこんなふうに改善できるとは思ってなかった

──PEAVISさんの最新アルバム『The Blooms Album (Deluxe) 』に収録された“Family”は、薄場さんの『僕とお父さんについて』に通じる内容ですね。

薄場:実は“Family”で歌ってる内容は、以前にPEAVISさんから直接伺ってたんです。話を聞いた上で、曲を聴くとさらに感情的な部分も理解できた気がしました。

──“Family”のリリックはかなり重要なテーマだと思いました。なぜこのタイミングで書いたんですか?

PEAVIS:実の父に関することは、ずっと抱えてきたものでもあり、最近母親から真実を聞かされた自分的に新しいトピックでもあるんです。実の父のことについて尋ねても、ずっと「死んだ」と言われてました。小学校低学年の頃に自分には父親がいないということに気づいて、実の父親のことを何も知らないことがコンプレックスとして心の奥にありました。当時は母に実の父のことを質問すると毎回キレられてました。うまく言えないけど、実の父の存在は自分の中でずっと抜け落ちた情報だったんです。そしたら、30歳の誕生日ぐらいに彼女と母と3人でご飯食べてる時に、母が唐突にそのことを話し出したんです。

薄場:お母さんから実のお父さんの話を聞いた時、PEAVISさんはどんな感覚だったんですか?

PEAVIS:嬉しかったよ。幼い頃から抱えてきた自分の問題でもあったから。実の父はもう亡くなってて、詳細は言えないけど、まあリリックの通りなんですよ。どんな人でどんな人生を歩んできたのかを知れただけで、どこか温かい気持ちになりましたね。母としては僕が若い頃に実の父の話を知ったら、父親を追いかけて悪い道に行ってしまうのではないかって危惧があったみたい。それも実際に聞けて納得できました。実の父親が本当は自分と暮らしたがっていて、母が無理矢理引き離したみたいです。母も父も自分を想っての行動だったということ。捨てられたことじゃないということがわかって救われました。

薄場:“Family“を今のお父さんに聴いてもらったってお話しされてましたよね?

PEAVIS:うん。ワクチンを打ったその日に急に倒れちゃって、今も通院してるんです。それもあって“Family”を書こうと思ったんだよね。正直若い頃は、今の父のことが嫌いだった。しょっちゅう殴られてたし(笑)。でも年取ってだんだん普通に話せるようになってきてたんですよ。この曲って、実の父親のことも赤裸々に話しているし、「お父さんありがとう」みたいな内容だから、「複雑な気持ちにならないか」って思ったけど妹にデモを送って。病室で聴いてもらったら照れくさそうにしてたって言ってました。

薄場:すげー良い話ですね。

PEAVIS:なんかね。まさか父との関係をこんなふうに改善できるとは思ってなかった。年取るのも悪くないなって感じたね。

薄場:《大きかった背中/今は小さく見える》ってリリックがいいですよね。

PEAVIS:なんか照れるな……(笑)。父はMVの最後に背中だけ出演してもらってるんでみんなチェックしてほしいです。

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みんなどっかでペインから生まれる光を求めてる

──お二人にとって創作は日常的な行為だと思いますが、自分からすると0を1にするのはとても難しいように感じます。それぞれどのように制作と向き合ってるんですか?

PEAVIS:どうだろうな……? 自分は今日体験したことを明日リリックに書くみたいなタイプなんです。だからどの曲もダイレクトな感情がそのまま歌詞になってる。今回のEP/アルバムに収録された曲はだいたい一昨年〜去年くらいの出来事が中心ですね。

薄場:『The Blooms Album (Deluxe) 』はペインと光が行ったり来たりする内容だと思ったんですけど、そこも意識的なんですか?

PEAVIS:いや、曲を作ってる時は考えてないね。ラップ自体はオートマティックに書けちゃうから。曲が揃った段階で自分で書いたリリックを読み返して、ペインも光も感じてることに気づいて、そこから花を咲かせるみたいなニュアンスを込めて「Blooms」って言葉が出てきたんだよね。アルバムのテーマとか曲順とかは後付けが多いかも。そういう意味ではマンガのほうが緻密な感じもする。

薄場:俺の場合も「0を1にする」みたいな高尚な行為ではないですよ。完璧に作り込む先生もいらっしゃいます。キャラクターの立ち位置、ヘイトコントロール、物語の伏線みたいなことを完全に把握して描かれてる。でも自分の創作はPEAVISさんに近いです。描きたいように描いてる。最近『スーパースターを唄って。』はよく「社会問題を〜」みたく言っていただくことが多いんですが、自分的には全然そういうことを考えてなかったりもします(笑)。

PEAVIS:描きたいことを描いた結果、「社会問題」をトピックとして扱っている作品みたいに言われるようになった的な?

薄場:はい。それこそ『NARUTO -ナルト-』はファンタジーの世界だけどペインの強度がすごいと思うし、『ONE PIECE』で海に出てる人たちも、痛みを抱えてるキャラクターが多い。ファンタジーではあるけど、出てくるキャラクターと似た境遇で共感してる人も多いと思います。

──自分は『ONE PIECE』を読んだことがないんですが、そんな話なんですか?

PEAVIS:絶対読んだほうが良いですよ(笑)。

薄場:読むべきっすね。フィクションだから楽しめるぶっ飛んだアウトローな世界というか。同じことをリアルな設定で描いたら怒っちゃう人とか出てくると思う。

PEAVIS:でも根本にあるペインはフィクションとも言い切れないよね。

薄場:だからあんなに人気あるんだと思います。みんなどっかでペインとそこから生まれる光を求めてる気がします。

PEAVIS:薄場くんが描いてるラッパーの世界だって全然現実にあるっすもん。働いてた会社をヤクザが経営してて、ほぼパシリみたいな扱い受けてるとか。

薄場:漫画には描けないことも多いけど、そこにあるペインの強度だけはきちんと描くことは意識してます。

PEAVIS:でも『スーパースター』は薄場くん的には少年マンガなんだよね?

薄場:そのつもりで描いてます。

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大人が思ってるよりも今の20代には貧しい子が多くてそれが普通

──薄場さんの考える少年マンガの定義とはなんですか?

薄場:定義ってことで言っちゃうと『スーパースター』は青年マンガなんです(笑)。これは俺の定義だから異論はあると思うし、曖昧なんですけど、少年マンガは根っからかっこいいやつ、つまりヒーローが主人公なんです。でも青年マンガは自己矛盾を抱えたヒーローになりたいやつが主人公の話かなと思ってます。

PEAVIS:めっちゃわかりやすい(笑)。そういう意味だと、いわゆるラップスタアと言われてる人は少年マンガの要素も青年マンガの要素も持ち合わせてる気がするな。これまでヒップホップをトピックにしたマンガはいくつかあったけど、ナレッジ系が多くて、こういうヒップホップのリアルな痛みに触れた作品は『スーパースター』が初めてだと思う。やっぱ改めてヒップホップが日本に馴染んできてると思うんですよね。薄場くんの世代だから描けたっていうのは絶対にあると思う。

──日本のヒップホップは80年代から始まって、暗中模索の90年代〜00年代を経て、10年代〜現代で完全に定着した感があります。その背景には日本社会がどんどん貧しくなってきて、社会への不信感が極限まで増大したことも関係していると思います。

PEAVIS:それはありますね。薄場くんは僕よりちょっと下の世代ですけど、すでに僕の段階で「世の中終わってる」って感覚は当たり前でした。政治家は嘘つきだし、お金がないのも当たり前。それが前提なんです。たぶん上の世代の方にもそういう感覚はあったと思うけど、平成生まれの僕らはもっと当たり前に突きつけられてる。そこは決定的に違うと思います。

薄場:そうですね。世の中にあんまり期待してない。だから絶望もしない。あとやっぱインターネットがでかいと思うんですよ。昔だったらリアルに友達に会ってあれこれ話したり、違う価値観と交わることも多かったと思うけど、俺らは思春期ですでにインターネットがめちゃくちゃ発達してたから、近しいコミュニティを見つけたら、どんどんそこにハマりこんでいく。それは専門性というより、偏りって言ったほうがニュアンス的に近い。だから「みんな仲良く」って感じにはなりづらい。「あの人は考え方違うよね」って良くも悪くもドライに割り切っちゃう感じ。ちょっと冷たいくらい。でも、逆に同調圧力はちょっと弱まってる感じがします。

PEAVIS:あー、「みんな好きにしてていいんじゃん」みたいな。でもいわゆる世の中で言われてる多様性のポジティブさともちょっと違う。この前、ラッパーになりたい若い子とちょっと話したんです。その子は建設会社でバイトしてて、月に28日出勤して、朝から晩まで働いてるのに給料11万なんですよ。しかも社長の誕生月は高級ブランドのバッグを買うために全員の給料から6万も天引きされて手取り5万だったって。5万じゃ生活できないじゃないですか。しかもその会社はヤクザが関係してるらしくて辞めることもできないんです。

薄場:大変ですね。

PEAVIS:その子、まだ20くらいなんですよ。片親らしくて。「辞めたいです」って言ったら先輩に「お前の母ちゃんどうなるかわかってるだろ」って脅される。普通に両親がいて、当たり前に高校行けて、大学に行けてみたいな人がいる一方で、そういう境遇の子もいて、別に極端な例じゃないっていう。

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──その話を聞くとWatsonやguca owl、7が支持される理由もわかりますね。

PEAVIS:みんな普通に共感してるんだと思います。

薄場:そういう境遇があることは前提なんですよね。Watsonさんもドライじゃないですか。貧しさを嘆き悲しむとかじゃなくおもろい話にも聞こえる。

PEAVIS:確かに客観的だよね。大人が思ってるよりも今の20代には貧しい子が多いから、日本でもアメリカみたいにヒップホップが馴染んできてるんだと思う。ちなみに薄場くんが『スーパースター』のメインの登場人物の年齢を10代にしたのは、何でなの? 

薄場:あれはあんまり伝わらなかったんですけど、民法で成年が20歳から18歳に引き下げられたじゃないですか。主人公の雪人は17歳なんです。ドラッグを売っててもまだ少年犯罪なんです。でも18歳になると扱いが変わってくる。そこが岐路になるようにしたかったんです。そしたら全体の年齢層が下がったっていう。

PEAVIS:確かに25歳の売人がラッパーを目指す話だと生々しすぎるもんね(笑)。

薄場:(笑)。少年マンガを描きたいって気持ちがあったのと、構想段階でLEXさんが登場したのも自分的にはデカかったんです。あと俺、WILYWNKAさんがめっちゃ好きで。16〜17くらいで“STUPID 6 CORE”をもうやってたっていうのも影響してますね。

PEAVIS:初めてタカちゃん(WILYWNKA)と会った時はたぶんまだ14〜15歳だったと思う(笑)。自分もそれくらいからストリートにいましたね。ラッパーの優等生はだいたいそれくらいからラップを始めてる気がするから間違いないと思うよ。

薄場:今日こうして対談させていただいて、改めて思ったのは、無責任に痛みや希望を描かないってことですね。ラッパーの方たちはリアルを歌っているけど、自分が描いてるのはフィクションなので、だからこそしっかりと向き合うべきだと思いました。

PEAVIS:やっぱツラいシーンを描くのはツラい?

薄場:ですね。そういうとこを描いてる時は、いつもめっちゃ嫌な気持ちになってます……。だからといって描かないわけにもいかないので。

PEAVIS:薄場くんの根本にその感覚があるから、僕は『僕とお父さんについて』でフィールできたし、こうして対談することもできたんだと思う。

──最後に、同じ境遇やペインを抱えている人たちへ向けてメッセージはありますか。

PEAVIS:自分よりもっと過酷な環境の人もたくさんいると思うけど、自分がラップを見つけたように、その辛い過去すらも力に変えれる、自分にしかないものが一つでも見つかると人生が楽しくなると思います。今の父親とピースに話ができる世界線が来るとは思わなかったし、人生何があるかわからないですね。難しいけど、どんな状況でも卑屈にならず、差し込む光を見落とさないように、前を向いて歩み続けたいと思います。

薄場:自分はしんどい時フィクションの世界に逃げてたので、自分が描いてるのも誰かにとってのそれになれば嬉しいです。

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Text:宮崎敬太
Photo:岩澤高雄
撮影協力:stacks bookstore

INFORMATION

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Directed by AKAIN HIROKI

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PEAVIS

神戸出身、福岡を拠点に活動するラッパー。 10代の頃から音楽活動を始め、2015年にYELLADIGOSを結成。
グループでの活動を経て、 2018年にソロ活動を開始。以後、孫GONGや田我流、鎮座DOPENESS等のHIP HOP勢に止まらず、YonYonやkiki vivi lily、黒田卓也、Shin Sakiuraなどジャンルを超えた様々なコラボレーショ ンを行い大きなプロップスを得る。
2ndアルバム『PORTRA¥AL』に収録された楽曲「ガラスの地球」では手塚治虫のエッセイ集『ガラスの地球を救え』からインスパイアを受け制作、そしてリリースを機に手塚るみ子との対談や手塚治虫記念館でのMV撮影が実現するなど、その活動は多岐に渡る。
どんなビートも乗りこなすラップスキルとエモーショナルかつその場を明るくする音楽性、独特なタトゥーやファッションにも注目が集まる。
「Peace & Unity」を掲げ、この時代に必要なメッセージを伝え続けている。
公式HPInstagramXSoundCloudYouTube

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『スーパースターを唄って。』

薄場圭

1998年、大阪府生まれ。漫画家。『飛べない鳥達』で第84回新人コミック大賞<青年部門>佳作を受賞。「月刊!スピリッツ」2020年3月号にて『君の背に青を想う。』でデビュー。現在連載中の『スーパースターを唄って。』が初連載。
InstagramX

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The Blooms Album(Deluxe)

CD発売日:2024年6月28日(金)[*6月12日(水)より予約開始]
PEAVIS
販売価格:¥1,980(税込)
〈TRACK LIST〉
1. Do It Again (prod. 80KIDZ)
2. City Lights feat. Yvngboi P (prod. Jazadocument)
3. Hope (prod. Jazadocument)
4. Torch (prod. starRo)
5. Colorful feat. YonYon (prod. Xansei)
6. Drive in Future feat. Rio Woodruff (prod. andrew, Carpainter)
7. Life (prod. TIGAONE)
8. Dear Lady (Remix) feat. oceanfromtheblue (prod. Fog)
9. シアワセ (prod. Xansei)
10. Family (prod. Fog / Piano by Atsushi Inoue(showmore))
11. Torch (Jersey Club Remix) (prod. Fog)
All Tracks Mastering by ENA
Cover Artwork by LURK
Label:Peace Tree
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